昨日はアエロメヒコ航空647便でロスアンゼルスからメキシコ・シティに来た。


予約時に5Aだった座席は、手にした搭乗券では4Fに変更されていた。


ラウンジから搭乗ゲートまで歩く。




ゲートに搭乗券をかざして発券された紙片を見れば、座席はさらに変更されて3Gとの記載。


嫌な予感がする。


案の定、3Gにはすでに男性が座っており、手にしたスマホで自分の席だとアピールしてきた。


とりあえずCAさんに状況を伝えた。


待つよう言われた。


ちなみに機材はボーイング787ー8型機。


予約時も同機種だったが、シートマップの座席配列は異なっていた。


最初は

「降りなければだめですか?」

などとスペイン語で軽口を叩いていたのだが、次第に不安になってきた。


4Jに座るよう言われてようやく落ち着いたと思ったら、ここにも乗客が現れた。


自分に非がないのに、露骨に嫌な顔をしてくるので気分が悪い。


再び席を立つ。


全乗客の搭乗が済んだようで、地上職員も乗り込んできた。


CAさんとなにやら協議を始めている。




今回は特典航空券利用ではなく、しっかりと正規に航空券代を支払っての搭乗である。


立場は強い。


「いい人」でいるとエコノミークラスへのダウングレード打診もされかねないので、そこは伝える。


3Gがやはり自分の席のようだ。


しかし、職員と先客のやりとりを後方から眺めていると、意地でも動かないようで、しきりに頭を横に振っているのが見える。


スマホでウェブチェックインして、その後の変更通知に気づかないのか、あるいは無視しているのか。




ビジネスクラスの全座席は満席である。


すでにウェルカムドリンクのサービス提供も終わっている。


ただ一人立たされたままの自分。


事情がわからない周りからはゴネ客とでも思われていたかもしれない。


失礼な話である。




結末は意外だった。


5GJに着席していた比較的若いカップルが後方に移動させられ、自分が5Jに着席するよう指示を受けた。


どのような理由かはわからない。


申し訳ない気もして、後味が悪かった。


隣りは空席。


定刻の11時45分に扉が閉まる。


ともかく、無事にロスアンゼルスを出発することはできた。


気を取り直しての食事。


ワインは白から赤へ。


これぞメキシコ!という料理が出てきた。


選べるデザートはチーズケーキにした。


食後には少しうたた寝もできた。




やがてメキシコ・シティが近づいてきた。




着陸後、ゲートがすべて埋まっているとのことで、しばらく待機。


このLATAM機が出発して空いたゲートへと進入した。




座席はないし、ゲートもないし、でもどうにかなる。


こういうのが海外の旅だった。


メキシコに来たのは6年ぶり。


少しずつ勘を取り戻せたらいい。