昨日、臨時特急「開運初詣号」に乗ってみた。
1月2日と3日の両日、新宿〜鹿島神宮間で1往復する臨時特急列車。
現役を引退した185系を使用するのが懐かしく、乗ってみることにした。
「踊り子号」で使われていた時代には何度となく利用した。
上りの成田から千葉までの1区間だけの乗車。
とくに千葉に用があるわけでもない。
特急券は1,450円。
ちなみに普通列車なら乗車券510円(ICカードなら506円)だけで済む。
成田駅改札口で特急券を見せるだけで硬券の記念特急券をもらえた。
成田駅の改札口の表示。
「臨時特急」の次に「開運初詣号」の表示に変わる。
鉄道マニアがあちらこちらでカメラをかまえて撮影している。
昨日は自分もその仲間だったか。
ホームの表示。
ヘッドマーク部分は「臨時特急」だった。
ドア脇表示も「臨時特急」だ。
6両編成で全席座席指定。
当日朝に「えきねっと」から席を予約した。
4号車16番D席は扉脇の窓側席。
やたらと人が行き来するので、自動扉が開いたり閉じたりで落ち着かない席だ。
16時20分、成田を出発する。
目の前のポスターは「踊り子号」運用時のまま残されていた。
車内はほぼ満席。
普通に初詣帰りのような家族連れや夫婦のほか、鉄道マニアとおぼしき面々も少なくない。
遠く、夕焼け空が見えた。
佐倉では乗降できない運転停車で1分あまり停まった。
臨時列車ならではか。
定刻の16時48分、千葉に到着した。
30分弱の「開運初詣号」乗車体験を終える。
先頭まで行くと、多くの人たちがカメラやスマホで撮影していた。
千葉駅8番線ホームの表示はただの「特急」。
別れを告げる。
階段を上りながら最後の撮影をしておく。
千葉駅改札口の表示も単に「特急」だった。
成田駅の熱の入れようはないようだ。
わざわざ来た千葉。
久しぶりにタンニングをした。
30分間。
汗もかけ、気分がスッキリした。
ビックカメラでは割引きになっていたワインを2本買った。
(帰宅後に撮影)
復路は普通に快速電車に乗車した。
車内はガラガラだった。
成田には19時過ぎに着いた。
ホームに人影はまばらだった。
どこかで呑んで帰ろうかと思った。
何軒か店を覗いてみた。
一人なら席がありそうな店はいくつかあった。
しかし1月2日の夜、成田の街の店はどこも楽しげな人たちの賑わいに満ちていた。
独り呑みするとわびしさが増しそうで、入店をためらう。
かなりさまよい歩いた後、入ったのはこちらの「八福」だった。
アジア系外国人カップルと入れ替わるように店に入る。
他に客は誰もいなかった。
静かに呑む。
新年早々に「開運初詣号」に乗れたから、きっと良い年になるだろう。
酒が進めば、そんな気持ちが強くなっていった。