「割烹旅館 水明荘」(千葉県野田市)再訪 | プリンシペ・オリエンタルのブログ

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誰も知らない元覆面ルチャドール(プロレスラー)“プリンシペ・オリエンタル”のブログです。リングネームだったプリンシペ・オリエンタル=東洋の王子様。しかし、素顔は王子とはかけ離れた男であります。今はプロレスとはまったく関係ない毎日を送っています。

先日、千葉県野田市の「割烹旅館 水明荘」を再訪した。
 
前回の宿泊からまだ3か月も経っていない。
 
しかし、忘れられぬ至福の一夜が、ずっと気になっていた。
 
早めにシゴトから抜け出せそうなタイミングを見計らって、またも出かけたのである。
 
 
 
成田から下道をクルマで走ること1時間半あまり。
 
カーナビなしで行くことが出来た。
 
国道16号線では、「都道府県をまたぐ移動はお控えください」といった注意喚起の電光表示を何度も目にした。
 
こちらは千葉県内の移動である。

県をまたぐ移動はしていない。
 
 
 
到着したのは17時頃だった。

 

昭和の旅館、という趣きの玄関周りを見渡すだけでも気分は高揚してくる。

 

前日に楽天トラベルから予約を入れていた。

 

前回同様、調理人の装いの男性が愛想良く迎え入れてくれた。

 

「きょうは○○さん(自分の苗字)だけです」

と言う。

 

貸し切りは、客としては嬉しいことだ。

 

 

 

前回は1階の6畳間だったが、この日は2階の部屋に通された。

 

広縁も付いた8畳の立派な部屋である。

 

布団はすでに敷いてあった。

 

窓の外は宿の庭が広がっており、その先にはゴルフ場と利根川も見渡せた。

 
部屋の前の廊下も雰囲気があってよい。

 

さっそく、ひと風呂浴びることにする。

 

前回のブログでも書いた通り、ここはかつて「大利根温泉」という温泉地だった。

 

しかし、温泉が枯渇してしまったため、今ではフツーのお湯である。

 

それでも、幻の温泉気分を味わい、リラックス出来る。

 

温水プールのような塩素臭がするが、幼少時にスイミングスクールに通っていた頃を思い出して懐かしい心持ちにもなった。

 

入浴後には脱衣場に置かれていたマッサージチェアで背中や腰を揉んでもらう。

 

充分に温泉宿の気分には浸れる。

 

 

 

部屋に戻って、持ち込んだビールを呑む。

 

野田市は「まん延防止等重点措置」の対象地域で、宿ではアルコールの提供が出来ないのだ。

 

事前に問い合わせたところ、持ち込みOKと確認済みだった。

 

 

 

18時を過ぎた頃、夕食が運ばれてきた。

 

割烹旅館で独り部屋食なのにアルコール提供がダメというのもおかしな話である。

 

夕食用には、特別純米酒「神崎蔵」を買ってきていた。

 

グラスは宿の男性が用意してくれた。

 

 

 

「通常の2食付きよりもちよっぴり贅沢」

「夕食は当館の板前さんが腕を奮う、特別コースに舌鼓」

といった謳い文句の宿泊プランで予約していた、その夕食。

 

質量共に、相当に満足のいく内容だった。

 

定番の刺身や酢の物などのほか、牡蠣のグラタン、すき焼きなども並ぶ。

 

酒の肴となる料理の品数が多いのが、ないより嬉しい。

 

揚げ物や煮物は後から運ばれてきた。

 

こちらの茄子と味噌のバランスも申し分なし。

 

満腹で、ごはんはほとんど口にすることが出来なかった。

 

ごちそうさまでした。

 

動けないくらいに食べたのは、近年では本当に記憶にない。

 

その夜は、すぐに床に就いた。

 

 

 

翌朝。

 

鳥のさえずりで目を覚ました。

 

山の中の一軒宿に居るのではないかというくらい静かな環境である。

 

朝風呂に入ってスッキリした後、朝食が運ばれてきた。

 

朝食は、いたって普通。

 

夕食で食べ過ぎたので、むしろちょうどよい。

 

 

 

部屋から外を眺め、

 

室内に置かれた宿の案内ファイルを眺め、

 

満足感いっぱいで宿を出た。

 

心身共に、実に清々しい。




ちなみに、宿泊料金は11,550円だった。


半分以上は楽天スーパーポイントを使ったので、実際に事前カード決済した金額は5千円ちょっとだった。


立派な食事をいただきに来た、というだけでも金額以上の価値がある。




幻の温泉宿が、ここまで快適な理由は何なのだろう。

 

たしかに温泉は枯渇した。


温泉の効能を受けることはできない。


しかし、美味しい食事を味わえ、ストレスなく心穏やかに過ごせるからということなのか。


そんな当たり前のような宿はどこにでもありそうで、実はなかなかないのが現実である。

 



 不思議である。

 

 


きっとまた恋しくなる。


再訪必至である。




本題とは関係ないどうでもよいことだが、これがちょうど1,500本目のブログ投稿ということになるらしい。