周辺はマンションなども多く、昔ながらの佇まいを堅持しているかのような存在感がありました。
用意しておいた心付けのポチ袋をこのタイミングで出したのですが、固辞されたのであきらめました。
後から考えると、それでよかったと思います。
ヘンな意味でなく、そういう旅館ではないからです。
風呂に入り、ビールを飲み、部屋でゴロゴロする幸せな時間。
長崎市街にいながら、かなりのんびりとくつろげました。
18時前から夕食が始まります。
部屋食です。
先付からお造りまで、まとめて運ばれてきました。
煮物、焼物、それから強肴にあたるのか?こちらの名物の東坡煮(豚の角煮)もすぐに運ばれてきました。
いっきに机の上が賑やかになりました。
ビールの後には、仲居さんのおすすめ、という冷酒と共にいただきました。
開始から10分ちょっとで最後のデザートまで運ばれてきましたが、1時間あまりを費やして完食。
一品ずつ提供される懐石風夕食もよいですが、こういうカジュアルな?カンジの夕食も悪くありません。
夕食後、夜の街に出かけることにします。
その間に布団を敷いておきますよ、と仲居さんに見送られました。
玄関は食事だけのお客さんの革靴であふれていました。
こちらの宿は、料理旅館としても有名なのです。
市電に乗り、昼間にも訪れた浜口町で下車。
店の長崎新聞を見れば、当然ながら前日の長崎原爆の日の様子を大きく扱っていました。
紹興酒と共に餃子をいただきました。
その後、画像はありませんがローカル色豊かで個性的な店を2軒ハシゴし、呑みました。
タクシーで「坂本屋」に帰ったのは零時近く。
門限23時で、すでに玄関は施錠されていたので、おしえられたとおり玄関脇の呼び鈴を押すと、中から年配の男性が現れて扉を開けてくれました。
明け方にはシゴト関係の夢を浅い眠りの中でみたりして迎えた朝。
朝食も部屋かと思っていたら、頼んでいた7時半頃に部屋の扉がノックされ、朝食は1階で用意している旨、言われました。
到着時に部屋に案内してくれた人、お茶と菓子を用意してくれた人、夕食を運んでくれた人、朝食を案内してくれた人は、すべて別の方。
お部屋専属の担当の方はいないわけで、心付けを固辞されたのも納得です。
それでも、ストレスはありませんから、良い宿といえるのでしょう。
4組が宿泊しているようです。
お隣りのテーブルには洋食がセットされており、想像とおり、白人カップルが現れました。
こちらは、純和風の朝食です。
美味しくいただきました。
食堂から部屋へ戻る道すがら、中庭を撮影。
こうして、長崎市内の純和風旅館「坂本屋」での一夜は快適に過ぎました。
ロビー脇にあるお土産コーナーには名物の東坡煮が用意されており、東京に住む天才アーティストの友人への発送手続きをしてから宿を去りました。
バスで長崎空港へ行き、出発までの待ち時間にお土産物店を物色していると、「坂本屋」を発見!
長崎の宿「坂本屋」の存在感をあらためて感じた次第です。
ちなみに今回はJTBのネット予約で、1泊2食付16,200円。
それを考えれば、お得な気もしてきます。