昨日、8月9日。
シゴトを早めに切り上げ、羽田からのJAL最終便で長崎に来た。
長崎空港に着陸した後の機内放送は、いつもとは違った。
きょうは原爆投下から70年の日です。
今夜はここ長崎で、鎮魂の思いで過ごしたいと存じます。
そんな趣旨の内容だった。
中華街にあるビジネスホテルで一夜を過ごし、きょうはまず、平和公園に行った。
昨日の被曝70周年長崎原爆犠牲者慰霊平和式典の後片付けの真っ最中で、平和祈念像は遠くから眺めるだけだった。
平和祈念の思いが世の指導者にも届いていることを祈るばかりである。
少女の思いは、伝わっているだろうか。
次いで訪れた原子爆弾投下中心地では、高校生が慰霊の儀式を行っていた。
急な坂道を上り、長崎原爆資料館に行く。
さだまさしさんの平和コンサートにかけつけた大学時代の夏もあった。
しかし、今回ほど「戦後」を意識した長崎はなかった。
おそらくは70年前と同じように、猛烈な日差しの中、蝉が鳴き続ける。
再び原子爆弾投下中心地を通ると、外国人旅行者のカップルが、静かに佇んでいる姿が見えた。