こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~400までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画           239作品 (59.8%)
イギリス映画           027作品 (06.8%)
フランス映画           016作品 (04.0%)
香港映画             011作品 (02.8%)
イタリア映画           010作品 (02.5%)
スウェーデン映画         008作品 (02.0%)
伊・仏合作映画          007作品 (01.8%)
米・英合作映画          004作品 (01.0%)
カナダ映画            004作品   〃
フィンランド映画         003作品 (00.8%)
ソビエト映画           003作品   〃
英・仏合作映画          003作品   〃
西ドイツ映画           003作品   〃
仏・米合作映画          003作品   〃
伊・西合作映画          002作品 (00.5%)
伊・仏・西独合作映画       002作品   〃
伊・米合作映画          002作品   〃
西独・仏合作映画         002作品   〃
独・米合作映画          002作品   〃
メキシコ映画           002作品   〃
米・カナダ合作映画        002作品   〃
イラン映画            001作品 (00.3%)
スイス映画            001作品   〃
スペイン映画           001作品   〃
台・米合作映画          001作品   〃
台湾映画             001作品   〃
デンマーク映画          001作品   〃
フィンランド・仏・独合作映画   001作品   〃
ブラジル・米合作映画       001作品   〃
ベルギー・仏・独合作映画     001作品   〃
ポーランド映画          001作品   〃
伊・西・西独合作映画       001作品   〃
伊・仏・ベルギー合作映画     001作品   〃
英・伊合作映画          001作品   〃
英・仏・マケドニア合作映画    001作品   〃
香港台湾合作映画         001作品   〃
濠・英合作映画          001作品   〃
濠・仏合作映画          001作品   〃
西・メキシコ合作映画       001作品   〃
西独・英合作映画         001作品   〃
中・香合作映画          001作品   〃
日・英合作映画          001作品   〃
仏・独・ハンガリー合作映画    001作品   〃
仏・独合作映画          001作品   〃
米・英・伊合作映画        001作品   〃
米・英・仏合作映画        001作品   〃
米・西独合作映画         001作品   〃
芬・瑞合作映画          001作品   〃
メキシコ・米合作映画       001作品   〃
伊・カナダ合作映画        001作品   〃
典・仏合作映画          001作品   〃
伊・ソビエト合作映画       001作品   〃
米・南アフリカ合作映画      001作品   〃
スペイン映画           001作品   〃
仏・スペイン合作映画       001作品   〃
香港・台湾合作映画        001作品   〃
チェコスロバキア映画       001作品   〃
ユーゴスラビア映画        001作品   〃
仏・独・南斯拉夫合作映画     001作品   〃
伊・独合作映画          001作品   〃
英・伊・独合作映画        001作品   〃
ドイツ映画            001作品   〃
仏・南斯拉夫合作映画       001作品   〃
米・阿蘭陀合作映画        001作品   〃
伊・ソ連合作映画         001作品   〃
西独・ペルー合作映画       001作品   〃

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア (南斯拉夫)=ユーゴスラビア

 

★公開年での分類 (計400作品)

 

1940年代 000作品 (00.0%) 
1950年代 016作品 (04.0%)
1960年代 046作品 (11.5%)
1970年代 116作品 (29.0%)
1980年代 098作品 (24.5%)
1990年代 093作品 (23.3%)
2000年代 026作品 (06.5%)
2010年代 005作品 (01.3%)

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       156作品 
サスペンス     104作品 
アクション     066作品 
コメディ      056作品 
犯罪        048作品 
ロマンス      028作品 
西部劇       021作品 
SF        023作品 
ミステリー     018作品 
スポーツ      008作品 
ホラー       024作品 
アドベンチャー   011作品 
ファンタジー    014作品 
戦争        009作品 
ミュージカル    003作品
パニック      006作品 
ファミリー     003作品
ギャンブル・賭博  002作品
青春        012作品 
音楽        006作品 
歴史劇       004作品 
伝記        005作品 
任侠・ヤクザ    001作品
料理・グルメ    001作品

エロティック    007作品 

学園        001作品 

モンド       004作品 

ドキュメンタリー  004作品 

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        147作品 (+1)
サイコ         049作品 
社会不信        036作品 
群像劇         036作品 (+1)
スーパーエージェント  025作品 (+1)
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        029作品 
女性の人生       006作品 
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        032作品 (+1)
デストピア       018作品 (+1)
戦争の現実       016作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  006作品 
ワンカット       002作品 
ユニーク        007作品 (+1)
コミカルホラー     006作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「フィッツカラルド」のように

ペルーの山奥で船を陸送するモルモットの画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第73弾~第76弾でセレクトされていた401~405作品になります。

 

作品No.401 離愁 (1973)

(原題:LE TRAIN 仏・伊合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ ロマンス 戦争
私のジャンル分類 : 奇妙な愛
監督 : ピエール・グラニエ=ドフェール

 

冒頭の展開

 

・主人公のジュリアンは、フランス北部の村に住んでいた平凡なラジオ修理工。1940年のある日、ラジオからナチス・ドイツがフランスに侵攻して来るという情報を耳にしたジュリアンは、妻子と共に機関車に乗って南部へ疎開する事にしました。

 

幼い娘と妊娠中の妻を連れて

南部へと疎開する事にしたジュリアン。

 

・ジュリアンは来月出産を控えている妻には無理な旅をさせられないと心配してしましたが、幸いな事にジュリアンの住んでいる村は列車の始発駅だったため妻と娘を1等車に乗せる事ができました。

 

・ただし一等車は老人や女性専用であり、ジュリアンは列車の後部につなげられている貨物車両に乗る事になるのですが、ジュリアンが乗り込んだ貨物車の中にはアンナと名乗る絶世の美女が座っていたのです。

 

 

 

★一口ポイント 本作は1972年に作られた、第二次世界大戦直前を舞台にしたフランスとイタリア合作の恋愛映画。
 "愛"の国と言われているフランスとイタリアですが、彼等の考える"愛"とは私たち日本人の考える"愛"の定義とはかなり違ったものだと思われます。
 本作は愛という感情の厄介な一面が描かれている作品!
 戦火を避けるため妻子と共にフランスから疎開する事にしたジュリアンは、妻と娘が乗った一等車とは別の貨車に乗せられてしまいますが、そんな中ジュリアンは、単身で貨物車に乗り込んでいたアンナという女性を心配し、別れ別れになってしまった妻子を探さずにアンナと行動を共にするようになってしまうのです。

 

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ここから第78弾

 

作品No.402 抵抗 -死刑囚の手記より- (1956)

(原題 UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT フランス映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : サスペンス
私のジャンル分類 : モノクロ 人生哲学
監督 : ロベール・ブレッソン

 

冒頭の展開

 

・主人公のフォンテーヌ中尉は、第二次世界大戦中のドイツ軍の占領下のフランスで捕えられリヨン市の刑務所に収監されたレジスタンス。

 

・占領下の刑務所に収監され、死刑に処される事になったフォンテーヌ大尉ですが、死刑囚は大量にいるようで、順番待ちとなったフォンテーヌ大尉は、いつやって来るか分からない死刑から逃れるために脱獄する事を決意し、人知れず準備を始めます。

 

・部屋から出られるのは1日1回の洗面のみ。外から聞こえて来るのは誰かが銃殺される銃声だけ。そんな状況下でもフォンテーヌ大尉の心は折れず、食事用のスプーンを盗んでノミのような形状にまで尖らせ、木製ドアの隙間を1か月かけて削り取り、自室からの脱出に成功したのです。

 

座して待てば確実に死刑になる状況下で

脱獄を決意するフォンテーヌ中尉。

 

★一口ポイント 原題は「死刑囚が逃げた、または風がどこから吹いてきて、どこへ行くのかは誰も分からない」。

 尚本作はドラマティックな脱獄映画ではありません。

 本作を撮られたロベール・ブレッソン監督は、映画監督になる前に画家や写真家として活躍していた"芸術家としての視点を持つ映画監督"。
 そんなブレッソン監督の手で作られた本作は、私語さえ禁じられた囚人たちの絶望的な状況で、石を穿つか如きの精神で奇跡の脱獄を果たした、実在の脱獄犯の姿を淡々と描くドキュメンタリータッチのプリズンブレイク映画なのです。

 


看守に知られる事なく開けたドアの向こうには
果たして希望はあったのでしょうか?

 

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作品No.403 スリ(掏摸) (1959)

(原題 PICKPOCKET フランス映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ サスペンス

私のジャンル分類 : モノクロ 人生哲学

監督 : ロベール・ブレッソン

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作はスリという行為に魅了されてゆくミシェルという青年の人生を淡々と描いた人間観察記のような作品です。

 

・ミシェルが人生で初めてスリを実行したのは、パリ郊外のロンシャン競馬場。不審な動きをしているミシェルは、狙っていた夫人に警戒されてドギマギしながらも隙を見てスリを敢行し、夫人のハンドバックから金を盗む事に成功しますが、競馬場から逃走しようとした直後、警察に逮捕されてしまいます。

 

・証拠不十分で釈放されたミシェルは、その後、プロのスリの技に魅了され、日夜練習してスリの常習犯となっていったのです。

 

仲間とのスリの連携プレーを覚えるミシェル!
彼はプロのスリになってしまうのか?

 

★一口ポイント 本作も「抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より」を撮られたロベール・ブレッソン監督の作品。
 「抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より」は、死刑という極限状態に置かれたフォンテーヌ大尉が生き延びるためにあらゆる手を使って脱獄を試みる"生への執着"を描いた作品ではないかと思いますが、本作でブレッソン監督が描いたのは"生への執着"とは正反対の人間の負の感情。
 本作は、他者の金を奪う事に楽しみを覚えてしまった青年の荒廃した心中に芽生えた"破滅への階段"を描いた作品なのです。
 

「スリだって芸術的な才能だ!」
スリという行為に魅了されてゆく
ミシェルという青年の人生を淡々と描いた

人間観察記のような作品です。

 

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作品No.404 不思議惑星キン・ザ・ザ (1986)

(原題 KIN-DZA-DZA ソ連映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : SF
私のジャンル分類 : 人生哲学
監督 : ゲオルギー・ダネリア

 

冒頭の展開

 

・本作の主人公はモスクワで平凡な日常を送っていたマシコフとゲデバンという名の二人のロシア人。彼らは町を歩いていた時、自分は遠い星からやって来た宇宙人だと言うホームレスのような男と出会います。

 

ワタシ、トオイシカラキマシタ!

 

・男は、自分の星に帰るために瞬間移動装置を使用したいので、地球の惑星番号を教えて欲しいと2人に頼みますが、怒りっぽいマシコフは、男の止めるのも聞かず瞬間移動装置のボタンを勝手に押してしまい、隣にいたゲバデンと共に謎の惑星に瞬間移動してしまいます。

 

・途方に暮れたゲバデンはマシコフに「ここは一体どこだ?」と尋ねますが、現実を受け入れたくないマシコフは「ここは、ソ連国内のカラクルム砂漠だ」と言い張りますが、その直後、謎の銅鐸型UFOが飛来して彼らの前に着陸し、中から不審な2人の男が現れ、奇妙な動作と共に「クー」と言って微笑んで来たのです!

 

途方に暮れた2人の前にUFO出現!

 

UFOから出て来た2人の男は

突然「クー!」と言い出したのです!

 

★一口ポイント 本作は1986年にソビエト連邦で公開された幻の作品。
 ソビエト連邦の崩壊が始まったのがゴルバチョフ書記長が就任した1985年からだと考えるなら、本作が公開された1986年は、国民たちがソビエト連邦という制度が長くはもたないだろうと実感し始めた頃ではないかと推察されます。
 そんな時代に生まれた本作は、永遠に続くと思われた日常から突如切り離された2人のロシア人が、言葉も考え方も全く異なる異邦人との生活を余儀なくされる、今の制度が崩壊した後に待っている世界を描いたようなSF作品です。

 

おろしや国人の酔夢譚の結末は?

 

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作品No.405 西部の人 (1958)

(原題 MAN OF THE WEST アメリカ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : 西部劇
私のジャンル分類 : 人生哲学
監督 : アンソニー・マン

 

冒頭の展開

 

・本作の主人公は、リンク・ジョーンズという謎めいた男。カウボーイのような姿でクロスカットという街へとやって来たリンクでしたが、彼は乗っていた馬を馬屋に預けた後、スーツを着込んでフォートワースという街に向かうために駅へと向かいます。

・リンクは大金を所持していたため、ガンマンではなく一般市民のフリをしようと考え、金と拳銃をカバンの中にしまい込んです汽車に乗り込みますが、汽車が水と薪を補給を補給するために一時停車していた時、待ち伏せしていた悪党たちに襲撃され、リンクのカバンが奪われてしまったのです。

 

・運転手は必死に抵抗して、悪党を振り払って汽車を逃走させる事に成功しましたが、襲撃時に薪を運ぶのを手伝って外に出ていたリンクと、外で休憩をしていた口の上手い老詐欺師のサム、そしてフォートワースで新しい人生を始めようしていた歌手のビリーは人里離れた線路に置いて行かれてしまったのです!

 

列車の運行は一週間に一度だけなので

金も銃も失ったリンクと

足を挫いたサムとドレス姿のビリーは

3人で無人の荒野を歩くことに!

 

★一口ポイント 邦題の「西部の人」というタイトルとは裏腹に、西部劇らしい人間が登場しない作品。
 リンクは登場早々スーツ姿になってしまいますし、待ち伏せまでしていた悪党たちも、大した成果が挙げられず遁走して行き、西部劇らしい痛快さや豪快さが感じられない上に、以降の展開も西部開拓時代の終わりを告げるような物悲しい空気感が漂っている作品なのです。

 

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という訳で次回は発掘良品第79弾~第80弾のラインナップから

 

作品No.406 悲しみは星影と共に

作品No.407 禁じられた恋の島

作品No.408 リオ・コンチョス

作品No.409 ビッグトレイル

作品No.410 ホドロフスキーの虹泥棒

 

 

という5つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。