こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~370までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画         227作品 (+1)
イギリス映画         026作品 
フランス映画         015作品 
香港映画           011作品 
伊・仏合作映画        007作品 (+1)
米・英合作映画        004作品 
イタリア映画         010作品 
フィンランド映画       003作品 
スウェーデン映画       008作品 
ソビエト映画         003作品 
伊・西合作映画        002作品 
伊・仏・西独合作映画     002作品 
伊・米合作映画        002作品 
英・仏合作映画        002作品 
西独・仏合作映画       002作品 
独・米合作映画        002作品 
イラン映画          001作品 
スイス映画          001作品 
スペイン映画         001作品 
台・米合作映画        001作品 
台湾映画           001作品 
デンマーク映画        001作品 
フィンランド・仏・独合作映画 001作品 
ブラジル・米合作映画     001作品 
ベルギー・仏・独合作映画   001作品 
ポーランド映画        001作品 
メキシコ映画         001作品 
伊・西・西独合作映画     001作品 
伊・仏・ベルギー合作映画   001作品 
英・伊合作映画        001作品 
英・仏・マケドニア合作映画  001作品 
香港台湾合作映画       001作品 
濠・英合作映画        001作品 
濠・仏合作映画        001作品 
西・メキシコ合作映画     001作品 
西ドイツ映画         001作品 
西独・英合作映画       001作品 
中・香合作映画        001作品 
日・英合作映画        001作品 
仏・独・ハンガリー合作映画  001作品 
仏・独合作映画        001作品 
仏・米合作映画        003作品 
米・英・伊合作映画      001作品 
米・英・仏合作映画      001作品 
米・西独合作映画       001作品 
芬・瑞合作映画        001作品 
カナダ映画          003作品 (+1)
米・カナダ合作映画      001作品 
メキシコ・米合作映画     001作品 
伊・カナダ合作映画      001作品 
典・仏合作映画        001作品 
伊・ソビエト合作映画     001作品 

米・南アフリカ合作映画    001作品 

スペイン映画         001作品 

仏・スペイン合作映画     001作品 

香港・台湾合作映画      001作品 

チェコスロバキア映画     001作品 

ユーゴスラビア映画      001作品 

仏・独・南斯拉夫合作映画   001作品 

伊・独合作映画        001作品 (+1)

英・伊・独合作映画      001作品 (+1)

 

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア (南斯拉夫)=ユーゴスラビア

 

★公開年での分類 (計375作品)

 

1940年代 000作品 
1950年代 016作品 
1960年代 041作品 (+2)
1970年代 111作品 
1980年代 088作品 
1990年代 089作品 
2000年代 025作品 
2010年代 005作品 (+3)

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       150作品 
サスペンス     099作品 
アクション     060作品 
コメディ      055作品 
犯罪        047作品 
ロマンス      027作品 
西部劇       017作品 (+2)
SF        021作品 
ミステリー     017作品 
スポーツ      008作品 
ホラー       022作品 
アドベンチャー   008作品 
ファンタジー    011作品 
戦争        008作品 
ミュージカル    003作品
パニック      006作品 
ファミリー     003作品
ギャンブル・賭博  002作品
青春        011作品 
音楽        006作品 
歴史劇       003作品 
伝記        004作品 
任侠・ヤクザ    001作品
料理・グルメ    001作品

エロティック    007作品 

学園        001作品 

モンド       004作品 

ドキュメンタリー  003作品 (+3) 

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        139作品 (+3)
サイコ         047作品 (+1)
社会不信        036作品 
群像劇         030作品 
スーパーエージェント  022作品 
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        028作品 
女性の人生       006作品 
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        031作品 
デストピア       016作品 
戦争の現実       014作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  006作品 (+1)
ワンカット       002作品 
ユニーク        005作品 
コミカルホラー     006作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「怒りの荒野」のように

若きガンマンを指導するモルモットの画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第69弾~第71弾でセレクトされていた376~380作品になります。

 

作品No.376 サム・ペキンパー 情熱と美学 (2005)

(原題 PASSION & POETRY: THE BALLAD OF SAM PECKINPAH ドイツ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドキュメンタリー

私のジャンル分類 : 人生哲学

監督 : マイク・シーゲル

 

冒頭の展開

 

・【前提】発掘良品におけるサム・ペキンパー監督作品は、第3弾の「戦争のはらわた」「ガルシアの首」、第105弾の「キラー・エリート」の3作品ですが、これらに有名な「ワイルド・バンチ」を含めた4作はすべて修羅場に直面しても恐れる事なく戦火の中で斃れてゆく男たちを描いた、とてつもなくハードな"死に様映画"です。

 

・そんなサム・ペキンパー監督の出自は、妥協を許さない姿勢で映画を撮られていたバンダナがトレードマークの監督。まるで最前線の兵士のように撮影現場で怒鳴りまくるサム・ペキンパー監督は、実際に第二次世界大戦で最前線に立っていた海兵隊出身の映画監督です。

 

・ペキンパー山と呼ばれる山を所有し、自分の土地は自分たちで守る生き方をしてきた、誇り高きドイツ系移民の子孫であるサム・ペキンパーは、幼い頃から、守るべきもののために戦う誇りを学び、本当の戦場で人間の生き死にを観て来た、職人気質のドイツ系男子。映画界に入ってからもその姿勢を崩さなかったペキンパー監督は、自分にしか撮る事ができない"死に様映画"を撮り続ける事なるのです…

 

海兵隊として太平洋戦争に

参加していたペキンパー監督。

 

そんなペキンパー監督の戦闘シーンは

あまりにも生々しいので、

観ている観客が本物の戦闘を観たような

錯覚を起こしてしまうのです!

 

★一口ポイント 自分の意に添わなければ資金を出すプロデューサーに対しても戦いを挑み、多くの女性と結婚、離婚を繰り返し、常に酒を飲み続けた末にアルコール中毒となり、それでも自分の意思を曲げなかったペキンパー監督の生き様は破滅的であるようにも見えますが、私としては、実際の戦場というものを観てしまい、守るべき山も放棄してしまったペキンパー監督が撮ろうとしたものは「己の目で見た無常な世界を映像化する事」だったのではないかと思います…

 

ペキンパー監督は1984年に59歳で逝去。

死因は心不全だったそうです…

 

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ここから第70弾

 

作品No.377 ファンタスティック・プラネット (1973)

(原題 LA PLANETE SAUVAGE 仏・チェコスロバキア合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : SF ファンタジー
私のジャンル分類 : デストピア
監督 : ルネ・ラルー

 

冒頭の展開

 

・【前提】1960年代後半から70年代初頭は、大人が観るアニメーションが数多く発表されていた時代。大人向けアニメ映画は80年代にはほぼ姿を消してしまいますが、本作は70年代初頭のデストピア的な世界観が伝わって来るダーク・ファンタジー・アニメーションです。

 

・映画の冒頭、原始人のような姿をした人間の母子が、宇宙人のような巨人の子供に虐められて母親が殺害されてしまいます。

 

遊び半分で母親を殺害する巨人の子供。

 

・母を殺された赤ん坊は、偶然通りかかった別の巨人の女の子によって拾われて、ペットとして飼育されるようになりますが、長じて賢くなった赤ん坊は、やがて巨人の家から逃走し、虐げられている人間たちの救世主となってゆくのです。

 

ペットのように飼われる事になった子供は

やがて巨人を脅かす存在になってゆくのです!

 

★一口ポイント 虫けらのように必死で生き延びようとして足掻いている人間と、日々空想に耽る巨人が住む世界を舞台にした作品は、圧倒的なチカラを持つ巨人と、非力ながら創意工夫を重ねて行く人間との違いが判明した時、進化や努力する事を忘れた人間の先には、空疎な人生しか待っていない事が理解できるようになります。
 世界の変化に対応できない生物は、適者生存の理から外れ、滅びてしまっても仕方がないのかもしれませんね…

 

瞑想を始めると忘我の境地に至る巨人たち!

ですが忘我に耽って現実を忘れた種族は

やかで克己する種族に敗北する事となるのです…

 

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作品No.378 処刑教室 (1982)

(原題 CLASS OF 1984 カナダ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : サスペンス アクション

私のジャンル分類 : デストピア 

監督 : マーク・L・レスター

 

冒頭の展開

 

・【前提】原題は「CLASS OF 1984 (1984年の教室)」!
 映画が公開されたのが1982年ですので「今からの2年後の教室」という事になります。
 では1982年頃の学校の教室とはどんな状況だったのでしょうか?
 本作は80年代に世界中に吹き荒れた校内暴力をテーマに、行き過ぎた自由の果てに待っている絶望の世界を描いたデストピア化した学校を描いた映画です。

 

・底辺高校に転任して来た新任の音楽教師のノリスは、校内きっての不良ステッグマン一派に目を付けられ、激しく対立するようになります。ステッグマンたちは教師の説諭によって更生するような学生ではなく、授業の妨害や、弱い者などのいじめだけでなく、傷害、麻薬の売買、売春の強要などやりたい放題の学校生活を送っていました。

 

・そんな不良学生たちに敢然と立ち向かおうとするノリスでしたが、ステッグマンは、自身が未成年である事を逆手に取って被害者を装い、敵対する教師を社会的に糾弾し始め、遂にはノリスの同僚のコリガンを死に至らしめてしまったのです!

 

80年代の学校は、こんな状況でした…

 

★一口ポイント 頭の回転が良く、どう立ち回ればよいかを理解している不良少年ステッグマンは弱者である未成年を守る法律について熟知しており、校長や母親には従順な姿を見せる裏で学生はもちろん教師にまで攻撃を仕掛けて来ます。

 弱者へのルールというのは、ルールを熟知した邪悪な人間が悪用しようとする事が可能かもしれない、危険なルールでもあるのです!

 

わざと怪我をして、ノリスにやられたと

虚偽の報告をするステッグマン。

邪悪な弱者は、法律を悪用するのです!

 

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ここから第71弾

 

作品No.379 クロノス  (1992)

(原題 CRONOS メキシコ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ホラー

私のジャンル分類 : スーパーエージェント

監督 : ギレルモ・デル・トロ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は「シェイプ・オブ・ウォーター」や「パシフィック・リム」「永遠のこどもたち」「パンズラビリンス」などの話題作を撮られているギレルモ・デル・トロ監督のデビュー作です。

 

・主人公のヘススは骨董店を経営している年老いた男。ある日ヘススは、競売にかけられていた所有者不明の天使像を買い付けますが、それは16世紀の錬金術師ウベルト・フルカネリの主有していたもの。フルカネリは400年生きていたと噂される人物でしたが、何も知らないヘススは孫のアウロラが店に遊びに来ていた時、偶然天使像の中に空洞がある事を発見し、中に甲虫の形をした時計のような機械があるのを発見します。

 

・詳しく調べようとしたヘススが機械を手の上に乗せると、なんと機械から昆虫の手足のようなものが突き出して手の平に食い込んでヘススの血液を吸い取り始め、それによってヘススの体は吸血鬼へと変貌してしまったのです!

 

不思議な機械に血を吸われたヘススは

なんと吸血鬼に変貌!!

 

ん?変なものに刺されて吸血鬼!?

 

どっかで見覚えあるような…

 

★一口ポイント 私見ですが本作は、1987年に少年ジャンプで連載が開始された「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する石仮面にインスパイアされて作られた作品ではないかと考えています。

 尚、荒木飛呂彦先生はジョジョ・シリーズのテーマを「人間賛歌」だと仰っておられますが、本作におけるクロノスとヘススの関係も、人間と機械がお互い永久に動き続けるために動力となる血液を交換し続ける「機械と人間の等価交換」をテーマにしたようなストーリーであり、本作も、人間の生きる意味とはどれだけ長く生きていたかではなく、どれだけ価値ある人生を送れたかである事を描いた人間賛歌映画となっているのです!

 

自分の体内に血を入れないと
クロノスとの等価交換ができないヘスス。
他者の血まで啜って生きる人生に
どのような価値を見出すべきなのか?

ヘススの決断に、是非注目してください!

 

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作品No.380 スーパーマリオ 魔界帝国の女神 (1993)

(原題 SUPER MARIO BROS. アメリカ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : アクション ファンタジー

私のジャンル分類 : ユニーク

監督 : ロッキー・モートン

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作を監督されたロッキー・モートン氏とアナベル・ヤンケル氏は本作を最後に監督人生を終わらせてしまっているようですので、本作は公開当時、世界的に評価されなかった作品だと考えられます。

 

・尚本作のストーリーは、マリオとルイジという配管工の兄弟が、かつて地球に存在していた恐竜たちの子孫が住んでいる世界に迷い込んでしまうという「不思議の国のアリス、おっさん版」のようなお話。

 

・スーパーマリオの映画化作品と言えば、ファンタジックな世界を舞台に、大魔王クッパにさらわれたピーチ姫を救うために、マリオが亀やキノコを倒しながら疾走する2023年公開作品を思い浮かべられると思いますが、本作にはピーチ姫も亀も登場せず、代わりに12頭身くらいの恐竜人間が登場して、スーパーマリオ・ファンを困惑させてしまうような展開なのです。

 

こういう映画かと思ったら…

 

こんな作品でした…

 

★一口ポイント 本作を批判するのは簡単ですが、なぜ本作は原作を完全に無視した作品となってしまったのでしょう?
 私見ですがその理由は、CGで作られた奇妙なバーチャル司会者の「マックス・ヘッドルーム」というTV番組で当時話題となっていたロッキー・モートン氏とアナベル・ヤンケル氏を監督に起用してしまったからではないかと推測します。
 マックス・ヘッドルームは子供向け作品ではなく、皮肉の効いたシニカルなギャグ作品であり、2人は明らかに「子供たちに愛されるスーパーマリオを作るタイプの監督」ではありませんでした。

 残念な事ですが、方向性の異なる監督を起用した原作のある作品は、観客の望んでいるような作品にならない可能性が高いのです…

こちらが「マックス・ヘッドルーム」の映像

 

そんな監督が作ったスーパーマリオが

こんなテイストなってしまったのは

ある意味、仕方がない事だったと思います。

 

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という訳で次回は発掘良品第71弾~第73弾のラインナップから

 

作品No.381 燃えよNINJA

作品No.382 女子大生・恐怖のサイクリング バカンス

作品No.383 グレート・ウォリアーズ 欲望の剣

作品No.384 ワーテルロー

 

という4つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。