こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と歌は世につれというテーマで
T2トレインスポッティング(2017)
(原題:T2 TRAINSPOTTING)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★歌は世につれとは?
↑本シリーズの概要はコチラ!
本作は2017年に公開された、前回ご紹介させて頂いた「トレインスポッティング (1996)」の続編!
「トレインスポッティング」とは
レントン、スパット、ベグビー
シック・ボーイという名の
スコットランド青年の青春映画です。
「トレインスポッティング」は、映画の冒頭にイギー・ポップの曲が流れ、映画のラストでアンダーワールドの曲が流れる、主人公の精神的な成長を音楽のジャンルで表現している作品でしたが、20年後に作られた本作の冒頭で流れるのはハイコントラストというアーティストが2017年にリリースした「Shotgun Mouthwash(ショットガン・マウスウォッシュ)」というグランジっぽいロックサウンド!
2017年の曲が使用されるオープニング!
むむむ!
という事は、新作で20年以上年を取っていても、レントンはまだ最新ミュージックをフィーチャーしているの?
いいえ。
前作のラストで大金を手にしたロンドンで勝ち組生活を送っていたレントンは、ショットガン・マウスウォッシュが流れている中、ランニングマシンの上で転倒して意識を失ってしまったのです!!!
前作のラストでアンダーワルドの
「Born Slippy」をバックに
満面の笑みを見せたレントンでしたが…
中年になっていたレントンは
2年のアッパーな曲が流れる中、
意識を失いランニングマシーンで昏倒!
一体20年で何が起こったの?
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り。
① 映画の冒頭にロンドンのスポーツジムで昏倒した主人公のレントンは、20年ぶりにスコットランドに戻って来ますが、ボロボロだった故郷エジンバラは、すっかり様変わりしていました。
スターバックスもあるエジンバラ空港。
あのボロボロだった街がいつの間に…
② レントンが20年間故郷に帰らなかった理由は、前作のラストで友人4人と共に盗み出した大金を、ほぼ全て持ち逃げしてしまっていたから(4000ポンドだけ気のいいスパットに残しましたが…)。ですが20年ぶりに故郷に戻って来てみると、母は亡くなっており、暴力的なベグビーは傷害罪で有罪となり収監中、重度のドラッグ中毒だったスパットは、妻に離縁され、子供とも離れ離れになったショックで自殺寸前でした…
20年ぶりに家に帰ってみると
レントンを可愛がっていた母親は
既に死亡してしました。
更にスパッドの家を訪ねると
なんと自死寸前!!!
あわてて助けに入るレントン。
③ なんとか一命を取りとめたスパッドはレントンとの再会を喜び、これからはエジンバラで過ごすんだと訪ねますが、レントンは数日帰国しただけだと言います。、スパッドはレントンにシック・ボーイ(サイモン)にも会うように勧めますが、20年前に金を全て奪われていたサイモンは、レントンを見た瞬間に激怒し襲い掛かってきましたが、喧嘩の後に仲直りしたサイモンは、再開発地域に指定されていない自分の家の二階を改装して、非合法な個室クラブの経営をしようとレントンに持ち掛けてきました。
お前、俺の金盗んでどこ行った!
ぶっ殺してやる!!!
③ けれどちょうど同じ時期、服役中だったベグビーが、わざと怪我を負って病院に運び込まれ、隙を見て病院から脱走し故郷エジンバラへと向かっていたのです!
20年間服役していたベグビーは
医師の服を奪って脱走成功!
いざ、故郷へ!!
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は1996年に青春を謳歌していた当時20~30歳くらいの方々に共感してもらえるように作られた青春映画!
レントン役のユアン・マグレガーは1971年生まれですので、「トレインスポッティング」に主演した1996年は25歳であり、2017年の本作出演時は49歳!
49歳と言えば、分別のあるいい大人であり、そんなユアン・マグレガーに今、青春映画のオファーが来たとしても、父親役などになってしまうのではないでしょうか?
俳優だろうと、監督だろうと、観客だろうと、経年する事によって社会で演じなければならない役割は変わって来てしまうものなのです…
ですがもし、登場人物が自分が若い頃につるんでいた友達ばかりの映画だとしたら?
そう。
年齢を超越するチカラがあるのは、同時代を体験し、その時代を愛していた仲間たちの存在!!
本作は、2017年の最新の音楽が使用されてる中、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「リラックス」や、クイーンの「レディオガ・ガ」、ザ・クラッシュの「ハマースミス宮殿の白人」という懐かしくもスタイリッシュな歌がセレクトされており、同世代の郷愁を誘うような作品となっているのです😊
私見ですがそんな本作はキネマ旬報社さんの解説のようにオリジナルのスタッフ・キャストが20年ぶりに再結集した「トレインスポッティング」の続編であると同時に男性には、若い頃に仲が良かった友人と会った時に青春時代に戻れるタイプの人がおり、そんな青春の想い出の多くは、当時溺愛していた音楽を聴く事によって蘇らせる事が可能である事を教えてくれる作品としても観る事ができる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?
大人になって、昔の好きな曲を
一人で聴くのはちょっと寂しいですね…
でも若い時の仲間たちの事を思い出して
レコードに針を落とすのなら
それは青春時代の再開!
さて、皆さんの青春時代を
再開させるために必要不可欠な歌とは
一体誰の歌なのでしょう?
そして本作のラストで流れる曲とは!?
という訳で次回は
労働者のブルース
というテーマで
カセットテープ・ダイアリーズ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい20年後の青春作品
「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」
既に名優としての地位を
確立しているジム・キャリーが
20年経ってもやりたかった役は
「ジム・キャリーはMr.ダマー」で演じた
ウルトラおバカのロイドだったのです!!