こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑱というテーマで

 

ヤングガン2(1988)

(原題:YOUNG GUNS II)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 
 
まさかの続編!

 

本作は1990年に公開された西部劇「ヤングガン (1988)」の続編!

 

「リンカン郡の戦い」を描いた「ヤングガン」

 

 

ん?

 

ですが前作「ヤングガン」のラストで主人公のビリー・ザ・キッドは、パット・ギャレットという保安官に殺害されたというナレーションが流れていたはずでは…

 

前作のラストで多くの仲間を失った

ビリー・ザ・キッドは、その後

バレット保安官に殺害されたと

ナレーションで語られていました…

 

 

ですが本作でビリーは何故か、自分を殺したはずのギャレットとコンビを組んで馬泥棒をしていたのです!

 

あれれ?どうしてビリーは

自分を殺したはずのギャレットと一緒に

泥棒稼業をしているの?

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

88年にアメリカで大ヒットした「ヤングガン(1988)」の続編で、西部史上のヒーロー、ビリー・ザ・キッドと新メンバーも加わった“警備団“レギュレーターズ”の活躍を描くアクション大作。

エグゼクティヴ・プロデューサーはジェームズ・G・ロビンソン、ジョー・ロス、ジョン・フスコ、製作はアービー・スミスとポール・シッフ、監督はニュージーランドから初めてハリウッド進出を果たしたジョフ・マーフィー、脚本はジョン・フスコ、撮影はディーン・セムラー、音楽はアラン・シルベストリが担当。

出演はエミリオ・エステベス、キーファー・サザーランドほか。日本版字幕は松浦美奈。カラー、シネスコ、ドルビーステレオ。1990年作品。
 

 

 

あれれ?

 

この解説には、かなり重要なポイントが書かれていませんね汗汗

 

 

本作の冒頭、画面には広大な荒野が映し出され、その中を一人進んでゆく馬に乗ったガンマンの老人が現れ「ヤングガンⅡ」というタイトルが登場します。

 

いかにも西部劇っぽいはじまりの本作!

 

 

恐らくですが、ここまでの展開をご覧になった観客のほとんどは、画面に映っているのは西部開拓時代の風景だと思うのではないでしょうか?

 

ですが老人がアップになると、彼の後ろには近代的なハイウェイがあり、大型トラックが走り抜けていき、このシーンが現代である事が分かります!

 

西部劇かと思ったら現代の話でした!!

 

 

そんな老人がハイウェイの近くにやって来た理由は、あらかじめ連絡を入れていた弁護士と接触するため!

 

遅れて車でやって来た弁護士に向って老人は、自分の名はウィリアム・ロバーツだが、かつての名はウィリアム・H・ボニーであり、伝説のガンマンであるビリー・ザ・キッドとは自分の事であると告げ、死ぬ前に州知事からかつての罪を許す恩赦が欲しいので手を貸して欲しいと依頼して来たのです。

 

 

驚いた弁護士は老人に向って「ビリー・ザ・キッドは保安官のパット・ギャレットによって射殺されたのでは?」と尋ねると、老人は、リンカン郡の戦いの後、若き日の自分(ビリー・ザ・キッド)はかつてパット・ギャレットと共に行動をしていたが、ある日ギャレットは保安官にスカウトされ、自分の命を狙うようになってしまったのだというビリー・ザ・キッド秘話を語り始めたのです!

 

老人に握手を求めた弁護士き

彼の腰に銃があるのを発見します。

(え?この爺さん大丈夫かあせる)

 

 

さて、果たしてウィリアム・ロバーツは本当にビリー・ザ・キッドだったのでしょうか?そしてもし老人がビリー・ザ・キッドだとするなら、ギャレットとの対決の本当の勝利者はどちらだったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

リンカン郡の戦いで賞金首になった

ビリー・ザ・キッドは

日々賞金稼ぎに狙われ続ける毎日!

 

そんなビリーが本当に

老人になるまで生き延びられたの?

 

 

【私の感想】人々に愛された伝説の人物の伝説化

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は前作でほぼ全滅してしまったダンストールの元に集っていた若者たちの残党が再び終結するという、ビリー・ザ・キッド一味をこよなく愛する人にとっては胸アツの展開のストーリー!

 

前作でダンストールの弔い合戦のために

ローレンスに弔い合戦を挑んだ

ビリー・ザ・キッドの仲間たちでしたが…

 

町の有力者全員を敵に回した若者たちは

一人、また一人と殺されてしまい

生き残ったのはビリー以外では

恋多き男ドグ・スカーロックと

ナイフ投げのチャベスだけでした。

 

 

ビリー・ザ・キッドの享年は21歳だとされていますので、もし彼が生きていたとしたら、一体どんな活躍をしたのだろうという噂は、きっと当時の人々の間でも囁かれ続けていたのではないかと思います。

 

 

そう。

 

人々に愛された伝説の人物は、たとえその人が亡くなったとしても物語として語り継がれてゆくもの!!

 

 

前作の「ヤングガン」は比較的史実に近い作品でしたが、本作は人々に愛された伝説のビリー・ザ・キッドが「源義経は死んでおらずモンゴルに渡ってチンギスハンに渡った説」のような伝説として語られている作品なのです。

 

宿屋をやりたいと言って

自分の元から去ったギャレットが

保安官になった事を知ったキッドは

怒り狂って新聞を撃ち抜きます。

おう。喧嘩なら買ってやるぜ!

 

 

私見ですがんな本作は、キネマ旬報社さんの解説の通りビリー・ザ・キッドと新メンバーも加わった“警備団“レギュレーターズ”の活躍を描くアクション大作であると同時に伝説の人物を創造力で語り継でいくというのは、個人を愛しているからこそできるという事を描いた「ビックフィッシュ」のうな作品としても観る事ができるのではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

かつての仲間を追うギャレットは

保安官であるにも関わらず

後世の人々からも好かれていません。

 

悪党のビリーが愛されて伝説化され

保安官のギャレットは

名前すら忘れ去られていく様子は

「アマデウス」における

モーツァルトとサリエリの関係にも

通じるものだと思います!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

手に汗握りっぱなし!

 

というテーマで

 

恐怖の報酬(1977年版)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい発掘良品!
「新・明日に向って撃て!」

 

大ヒット作となった

「明日に向かって撃て」ですが

ラストで主人公が死亡するので

続編を作るのは困難な状況あせる

 

では「新」がつく本作は

どんな続編なの?

 

実は本作は続編ではなく

エピソード0ともいえる前日談!

 

若き日のブッチと

サンダースの出会いや

二人の性格を丹念に描いた

前作の伏線を回収してゆくという

当時としては画期的なアイディアの

続編だったのです!