こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑱というテーマで

 

ヤングガン(1988)

(原題:YOUNG GUNS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 
 
80年代生まれの西部劇

 

本作は1988年に公開された西部劇!

 

西部劇と言うと古典的な映画をイメージされる方も少なくないと思いますが、西部劇は「クイック&デッド」や「トゥルーグリッド」「ヘイトフルエイト」のような斬新な作品が定期的に生み出されてゆく作り手にとって魅力的なモチーフのジャンル

 

国を越えて様々な作品が

生み出され続けている西部劇!
「スキヤキウェスタン・ジャンゴ」

 

2006年の「バンディダス」は

フランス、メキシコ、アメリカの合作です!

 

 

ちなみに本作は、1980年代後半の若者たちの姿を西部劇に投影させた斬新な作品なのです!

 

西部劇らしからぬオープニングは

ミュージック・ビデオ全盛の80時代らしい

画像加工が施されているのです!

 

COOLなオープニングは必見です!

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

<リンカン郡の戦い>周辺の、ビリー・ザ・キッドと彼の仲間たちの姿を描く。

製作はジョー・ロスとクリストファー・ケイン、監督は「暴力教室 '88のクリストファー・ケイン、脚本は「クロスロード」のジョン・フスコ、撮影は「マッドマックス サンダードーム」のディーン・セムラー、音楽はアンソニー・マリネッリとブライアン・バンクスが担当。

出演は「ウイズダム 夢のかけら」のエミリオ・エステヴェス、「再会の街 ブライトライツ・ビッグシティ」のキーファー・サザーランド、「ラ・バンバ」のルー・ダイアモンド・フィリップス、「ハートビートで追いかけて」のチャーリー・シーンほか。
 

 

 

 

…リンカン郡の戦いって何??

 

 

はい。

 

別名「リンカーン郡戦争」と呼ばれる戦いは正規軍同士の戦争ではなく、イギリスから来た牧場主のダンストールと町の有力者ローレンス・マーフィーとの間で勃発した抗争の事!

 

イギリス紳士のダンストールは、荒れた生活を送っていた身寄りのない青年たちを自分の農場で雇入れ、文字の読み書きや食事のマナーなどを教えていた徳のある男でしたが、ダンストールの所有している豊かな土地を欲したローレンスは、悪党を雇ってダンストールを殺害させてしまったのです!!

 

荒れた生活を送っていた青年たちを

雇い入れたダンストールは

青年たちから慕われていましたが…

 

ある日ダンストールは襲撃され

殺害されてしまいました!

 

 

家族のいないダンストールの土地は街が管理する事になりますが、町の司法や保安官を味方につけているローレンスは、ダンストールの土地を自分のものにしてしまい、青年たちに退去するよう命じて来たのです!

 

ダンストールの死を悼む若者たちですが

彼らはダンストールの土地から

強制退去を命じられてしまったのです!

 

 

さて、果たして立ち退きを命じられたダンストールを慕っていた青年たちは、一体どんな行動に出たのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

青年たちを人間扱いしてくれた

ダンストールさんは殺害されました。

楽しい想い出を胸に

青年たちは何を思ったのでしょう?

 

 

【私の感想】義を見てせざるは勇無きなり

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はこの後、日本の任侠映画や中国の武侠小説のような展開となってゆく実話をベースにした作品!

 

ダンストールが殺害された後、何をして良いか分からずに呆然としていた青年たちの中で、新参者だったウィリアム・H・ボニーという青年は、ダンストールを殺害したのがローレンスの仲間だと分かっている以上、復讐するのがダンストールの想いに報いる事だと宣言し、仲間たちを鼓舞して壮絶な復讐を開始するのです!!

 

さあ、俺たちでダンストールさんの

弔い合戦を始めよう!!

 

 

そう。

 

義を見てせざるは勇無きなり。

 

 

弱肉強食だった西部開拓時代。資産はもちろんの事、家も家族もなかった青年たちにとってダンストールは、自分たちの存在を認めてくれた義の人であり、そんなダンストールを殺害したローレンスの存在を黙認して牧場を去るような勇気のない人間でありたくない

思った青年たち、自分たちの命を賭した復讐を開始するのです!

 

ローレンスはダンストールという一人の男を殺害してしまった事で、ダンストールに私淑していた若者たちによって想像を代償を払わされる事となっていったのです…

 

青年たちが血祭に挙げたのは

ダンストールを手にかけた無法者たち。

ですが青年たちの復讐は

これで終わりではなく始まりでした!

 

 

私見ですがんな本作は、キネマ旬報社さんの解説の通りリンカン郡の戦い周辺の、ビリー・ザ・キッドと彼の仲間たちの姿を描いた映画であると同時に人間とは必ずしも自分の生命を最優先に考える訳ではなく、たとえその先に死が待っていようとも、自分を大切にしてくれた人のために、死を賭した決断をする場合があるという事を考える作品としても観る事ができるのではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

悪ふざけしている若者たちは

現代の少年たちのよう!

 

ですがそんな彼らは、

ダンストールが殺された後は

自分たちに全く実利のない

弔い合戦を行う事を決意します。

 

けれど、もし彼らが

恩人の仇討ちなど考えずに

これも仕方がないと

諦めてしまったとしたら

彼らのやった事は

記録に残されたのでしょうか?

 

尚、ダンストールが

最後に連れて来た青年の

ウィリアム・H・ボニーは

ダンストールの復讐戦の中で

ビリー・ザ・キッドと呼ばれるようになり

今では伝説のガンマンの一人に

数えられるようになっているのです…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

もう一度、キミとつながる物語

 

というテーマで

 

ヤングガン2

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい発掘良品!
「デッドゾーン」

 

交通事故に逢い

仮死状態となったジョニーには

他者に触れると

その人に関連する死のビジョンを
予知できるようになります。

 

誰も予測できない

死の預言者となったジョニーの

数奇な運命を描いた本作もまた

義を見てせざるは勇無きなりという

自己犠牲をテーマにした作品です。