こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と80年代青春物語というテーマで

 

プライベート・ベンジャミン(1985)

(原題:PRIVATE BENJAMIN)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★想像力と80年代青春物語とは?

失敗=挫折に繋がりやすいナイーブな若者たちが増えつつある現代。

ですが成功というものは、失敗を経験する事によって、自身に足りないものに気づく事で手入るものでもあります。

本シリーズでは、"グダグダな青春はダメなのか?"というテーマで、80年代の青春映画を中心に、失敗=挫折とは言い切れない事を考察してみたいと思います😉


↑VIVA!グダグダ青春😆
 

 

 

プライベート・レッスンに非ず

 

本作の原題は、邦題と同じく「PRIVATE BENJAMIN(プライベート・ベンジャミン)」

 

80年代の映画で「プライベート・〇〇〇」というタイトルの作品と言えば、1981年に作られた「プライベート・レッスン(PRIVATE LESSONS)」という映画が有名ですが、本日の作品は「プライベート・レッスン」の類似作ではありません😅

 

↑少年と年上メイドのひと夏の体験を描いた

 「プライベート・レッスン」も80年代の青春映画!

 もしかすると本シリーズで紹介するかもあせる

 

 

本作の「プライベート」(Private)は、アメリカ陸軍の階級の名称!

 

日本語では「二等兵」または「一等兵」を意味する名称がタイトルについている本作は、ヒロインのベンジャミンが陸軍に入隊して二等兵になる物語なのです!!

 

↑陸軍へようこそ!ミス・ベンジャミン!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

2度の結婚に失敗した世間知らずの富豪の娘が、ひょんなことから軍隊に入り、騒動を起こしながらも自我を確立していく姿を描くコメディ映画。

製作総指揮は主演も兼ねるゴールディ・ホーン、製作・脚本はナンシー・マイヤーズ、チャールズ・シャイアー、ハーベイ・ミラー、監督は「メーン・イベント」のハワード・ジーフ、撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はビル・コンティ、編集はシェルドン・カーンが各々担当。出演はゴールディの他にアイリーン・ブレナン、アーマンド・アサンテ、ロバート・ウエッバー、サム・ワナメイカー、バーバラ・バリー、マイクル・プレイス、ハリー・ディーン・スタントンなど。

 

 

 

 

2度の結婚に失敗した世間知らずの富豪の娘が軍隊に入るって、何かのペナルティ!?
 
 
 
いいえ。
 
主人公のジュディ・ベンジャミンはユダヤ系の大富豪の娘!
 
父母は、何事も彼女の好きなように育てていたらしく、超過保護に育ったベンジャミンの初婚はたった6週間で破談してしまいます汗
 
 
安易な結婚に後悔したベンジャミンは、2度目は父母の認めた裕福なユダヤ人の青年と結婚!!
 
↑二度目の結婚はパパとママに祝福されるわラブラブラブラブ
 
 
そんな二人の結婚式は滞りなく終了しますが、新婚初夜に夫はベンジャミンの体の上で腹上死してしまい、ベンジャミンの再婚生活は6時間で終わってしまったのですあせるあせる
 
↑大満足のパパからは小切手のプレゼント!
 
↑けれど夫は、初夜の晩に死んでしまい
 あっと言う間にベンジャミンは未亡人にあせるあせる 
 
 
傷心のベンジャミンはラジオの電話相談に私は何も悪い事をしていないのに、どうして不幸になるの!」と号泣しながら訴え、その後、彼女の悩みを聞いたジョンという男性から、自分ならベンジャミンの悩みを解決してあげられると持ち掛けられのますが、ジョンに会いに行ってみると、ジョンは陸軍への入隊希望者の勧誘係で、無知なベンジャミンを騙して陸軍への入隊を了承させてしまったのです!!
 
↑今まで孤独を感じた事がなかったベンジャミンは
 人生初の喪失感を感じて大号泣あせるあせる
 
↑そんなベンジャミンに力を貸すと言ったジョンは
 彼女を陸軍に入隊するよう説得します。
 「ヨーロッパなどの海外勤務もあるよラブラブ
 
 
さて、何の予備知識もなく陸軍に入隊してしまったベンジャミンは、一体どうなってしまったのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
↑入隊直後、バスの中で眠っていたら
 いきなり上官に怒鳴られるベンジャミン!!
 こらぁ!軍隊を舐めるんじゃないむかっむかっ
 

 

 

80年代青春物語 "何も知らない私たち!"

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は多くの解説でコメディだと評されている作品!

 

ですが、本作のストーリーはどちらかというと、何も知らないベンジャミンが様々な経験を通して、少しずつ自分らしい生き方を模索してゆくような、女の子が大人へと成長してゆく過程を描いた作品

 

↑コミカルなシーンは多い映画ですが

 コメディではありませんあせる

 

 

では、どうしてコメディ映画だと言われているのでしょう?

 

私見ですが主な理由は3つ!

 

理由①

主演女優のゴールディ・ホーンがコメディ番組出身だから

↑60年代は、こんなのやってました😆

 

 

理由②

映画公開時の198年に「パラダイス・アーミー」という軍隊パロディ映画がヒットして、同類だと勘違いされた可能性

 

↑ビル・マーレイ主演の「パラダイス・アーミー」も

 本作と同様1981年の作品!

 

↑尚、原題は「ストリップス(STRIPES)」あせるあせる

 こちらも、もしかすると後に紹介するかも?

 

 

理由③

80年代の映画をライトタッチなものだと断定する風潮があったから!

↑1980年の「ザナドゥ」もダメ映画と酷評され

 ゴールデン・ラズベリー賞扱いに😥

 

 

 

ですが本作は、どちらかというと1978年に公開された「結婚しない女」という、自我に目覚めた女性が、妻としてではなく、自分としてどう生きるかを模索し始めた時代を描いた作品の一つ!!

 

↑誰にも束縛それず一人で生きるというのは

 自由な人生を生きるという決断をする事ね!

 

 

 

映画の冒頭で、身勝手に結婚相手を選んで6週間で破局した後、父母の指示に従って結婚した相手と6時間で死別したベンジャミンが私は何も悪い事をしていないのに、どうして不幸になるの!」と号泣したのは、人生というのものは、必ずしも選択した事が幸福につながる訳ではない事を喝破した叫び!!

 

後に、軍隊の訓練についていけないと感じたベンジャミンは、父母に手紙を送って救援を求めますが、いざ父親が迎えに来て「今まで何でも好きな事をさせてやったのに、なんでこんな選択をしたんだ!」と怒鳴られた時、彼女は気づくのです。

 

自分の選んだ選択を受け入れて前に進まないと、常に結果は不幸で終わるという答えに至るという真理を…

 

↑「家に帰れ」と言われて初めて気づいたのは

 「不幸になりたくないなら自らの意志で

 人生の決断をせよ!」という事!

 

 ここで軍隊を辞めれば、また不幸な自分になるだけ!

 だとしたらベンジャミンは…

 

 

尚余談ですが、ゴールディ・ホーン自身も本作公開当時に2度の離婚を経験しており、2回も夫と離別する事となったベンジャミンを演じるのは勇気が必要だったのではないでしょうか?

 

 

そう。

 

 

一見するとキラキラして軽薄だったように思われがちな80年代ですが、当時青春を過ごしていた若者たちは、今の世代と同じように、様々な挫折を経験しながらも、自分の人生をどう生きるかを模索し続けていたのです…

 

↑映画の終盤、ベンジャミンに三度目の恋が訪れます。

 お相手はパリのノーブルなインテリ系男子!

 果たして彼女は、三度目の結婚をするのでしょうか?

 

↑ちなみにゴールディ・ホーン自身は

 三度目の結婚を選択せず、1983年に

 カート・ラッセルと事実婚を選択し、

 現在まで幸せに暮らされているようです😘

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

プロトコルって何?

というテーマで

 

アメリカ万才

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

キラキラ80年代映画OST
「Private Benjamin」(テーマソング)

 

本作のテーマソングはラストに流れるのですが、な~んにも考えてなかったベンジャミンが、恐らくですが、人生最初の自分の決断をした時に流れるこの曲は、前に進む事を決断したがんばる女の子のための行進曲!!

 

なんだか聞くと、ちょっと涙が出てくるのです😂