こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日は想像力とミュージカル探訪記というテーマで

 

ザナドゥ(1980)

(原題:XANADU)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

オリビア・ニュートン・ジョンとELO

 

本日の作品は、映画のタイトルと同名のザナドゥという主題歌が有名な作品!

 

↑「ザナドゥ」の12インチ・アナログレコードの表面!

 

 

ですがレコードの裏面には、オリビア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John)のイラストと謎のUFOしか描かれていません!

 

↑裏面には、オリビア・ニュートン=ジョンとUFOの絵!

 

 

さて、この裏ジャケットのUFOは、一体何なのでしょうか?

 

↑あ。ここにもUFO発見!

 

 

本作は、このキラキラUFOが世界を席巻していた80年代初頭のポップ・ミュージックの世界を堪能できる、歴史的にも貴重な80年代カルチャーを知る事ができるライト・タッチのミュージカルなのです😊😊😊

 

↑80年代を語る上で、このUFOは欠かせないのです!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

音楽の殿堂ともいうべきクラブザナドゥ実現を夢見る老人と青年と彼らに力を貸すミューズ(音楽と踊りの女神)の心の触れ合いを通じて40年代のスウィング・ジャズと現代のロックを融合させるファンタジックミュージカル。

製作総指揮はリー・クレーマー、製作はローレンス・ゴードンとジョエル・シルヴァー、監督はTV界出身のロバート・グリンウォルド、脚本はリチャード・クリスチャン・ダナスとマーク・リード・ルベル、撮影はビクター・J・ケンパー、音楽はバリー・デヴォーゾン、ジェフ・リンとジョン・ファーラー、編集はデニス・バークラー、製作デザインはジョン・W・コルソが各々担当。

出演はオリビア・ニュートン・ジョン、ジーン・ケリー、マイケル・ベック、ジュームス・スローヤン、ディミトラ・アーリス、キャティー・ハンリーなど。
 
 
ん?
 
40年代のスウィング・ジャズと現代のロック??
 
 
 
はい。
 
本作は、80年代の新しい世界を生み出したいと望んでいた青年が、40年代に音楽の道をあきらめていた男と出会い、二人の夢を融合させたディスコ“ザナドゥ”をオープンさせていくというファンタジックな物語😄😄😄
 
↑80年代の夢のディスコ“ザナドゥ”本日オープンです!
 
 
 
あれれ?
 
この老紳士、どこかで観た気がするのですが…
 
 
 
はい😊
 
彼は、あの「雨に唄えば」に出演している往年のミュージカルスターのジーン・ケリー!!
 
↑ミュージカルの最高傑作「雨に唄えば」の主役です!
 
 
本作はそんなジーン・ケリー扮するダニーが、若い時に果たす事ができなかった夢を叶える為に、若きデザイナーのソニーのスポンサーとなり、80年代のディスコの殿堂を作ってゆく物語!
 
 
 
ええっ?
 
伝説のタップ・ダンサーに80年代のディスコ!?
 
 
 
そうなんです!
 
若き日にクラリネット奏者として音楽の道を歩もうとしていたダニーでしたが、父親の後を継いで建築会社を経営する事となり、音楽の道を断念してしまった男。
 
家には豪華な調度品が溢れていますが心は晴れる事がありません。
 
 
 
 
そんなダニーの前に現れたソニーは、今、正にクリエイターの道を断念しようとしていた青年!
 
レコードジャケットの模写をした看板製作の仕事をしていたソニーは、もっとクリエイティブな仕事がしたくて画家を目指したのですが、全く売れずに、挫折しかけていたのです😥😥😥
 
↑くそ!俺にアーティストの才能はないんだ😖😖😖
 
 
 
では、そんな芸術への夢をあきらめかけていた2人を結び付けたのは、一体誰だったのでしょう?
 
それは、ギリシア神話で知的活動を司る九人のミューズという女神のうちの一柱であるキラ!
 
キラは、アートの道をあきらめたソニーが破り捨てたスケッチに触発されて実体化し、カリフォルニアの街を散策した後、挫折しかけたソニーを発見して、いきなりキスをしたのです!
 
↑ソニーのスケッチから実体化したミューズたち!
 
↑ミューズの一柱キラは、長身の女神!!
 
↑キラは、挫折しかかったソニーを見つけて唐突にキスラブラブ
 
 
 
なんで??
 
それはミューズが、芸術家にインスピレーションを与える女神だから!!
 
 
 
彼女にキスされたソニーは、キラの導きによってケリーと出会う事ができ、2人は意気投合して、80年代のアートスポットとなるザナドゥを作り始めるです!
 
↑あれ?このジャケットの子は、朝ボクにキスした子だ!
 
↑彼女を探して海岸に来たソニーはケリーと出会います!
 これぞミューズの粋な引き合わせ😘
 
 
さて、ソニーとケリーの作ったザナドゥは、一体どんなディスコだったのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
↑芸術の女神と一緒に作る夢のディスコとは!?
 
 
 
1940's meets 1980's

 

本作でキラを演じているオリビア・ニュートン=ジョンが出演している「グリース」という映画は、1950年代っぽいサンディという女の子が、80年代風の女の子に変身する映画!!

 

↑1950年代のサンドラ・ディーというお嬢様女優に似ている

 と言われた転校生のサンディが…

 

↑メッチャ80年代風に変身する「グリース」!

 

 

 

 

つまりオリビア・ニュートン=ジョンは「グリース」で、1950年代と1980年代をつなげるミューズのような役割を既に担っていた女優さんなのです😍😍😍

 

 

そんなオリビア・ニュートン=ジョンが「グリース」の次作である本作で求められたのは、1940年代と1980年代を繋げるミューズとなってもらう事!!

 

ザナドゥをどんなディスコにするかで、ソニーとケリーは、全く年代の違う音楽を提案し合いますが、映画のラストで完成しザナドゥは、1940年代と1980年代が交じり合ったようなオリジナリティあふれるディスコとなっているのです!!

 

↑おじさん。80年代ってこんな感じだぜ!!

 

↑ぼうや。40年代をナメってもらっては困るね!

 

↑じゃあ、2つの時代を融合したのがザナドゥだ!!

 

 

 

そう。

 

本作は、80年代という新時代にも、古き良きジーン・ケリーの世界を忘れず、上手に融合して欲しいという願いを込めて作られた、新しいカルチャーが産まれつつあった80年代初頭だから作れた奇跡のようなファンタジー・ミュージカルだったのです😊

 

↑80年代のファッションと40年代のケリーの融合ってどう?

 

 

そんな本作でミューズをサポートする音楽と言えば、どことなくオールデイズの音楽のようなテイストにも関わらず80年代のフワフワ・キラキラ感をMIXした、エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)の音楽は不可欠だったと思われます!

 

↑冒頭のUFOはELOのシンボル・マークです。

 

 

 

けれど当時のメディア界は、この作品の真意を見抜く事ができず酷評し、本作はラジー賞を与えて嘲笑したのです😥😥😥

 

 

1940年代のレジェンドであるジーン・ケリーは、この酷評をどう受け止めたのでしょう?

 

彼はその後、映画に出演する事はなく、本作が遺作となってしまいました…

 

 

 

願わくば、天国ではジーン・ケリーがミューズに祝福されている事を願わずにはいられません。

 

 

ちなみに酷評された本作ですが、オリビア・ニュートン=ジョンとエレクトリック・ライト・オーケストラの「ザナドゥ」は、今でも多くの人に愛され続けているだけでなく、2007年には、この映画のブロードウェイ・ミュージカル劇場版が制作・上演され、『ニューヨーク・タイムズ』で絶賛され、翌年のトニー賞にミュージカル作品賞、台本賞、主演女優賞、振付賞で候補となったそうです😥😥😥

 

※上記の紫字の出典はウィキペディアです。

 

 

 

★おまけ★

 

本作でザナドゥと共に有名な曲と言えば、エレクトリック・ライト・オーケストラの「All Over The World」なのですが、ここはジーン・ケリーの名誉のためにも、ザナドゥのオープンセレモニー・シーンで流れた曲をお届けしたいと思います。

 

この曲はサントラに入れてもらえず「Olivia Newton-John & Gene Kelly's '80s/'40s Hybrid E.L.O. Roller Disco(オリビア・リュートン=ジョンとジーン・ケリーの80年代と40年代繋いだELOのローラー・ディスコ)」と表記されています…

 

ザナドゥ!ザナドゥ!!オウ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

雨に唄うの?

 

というテーマで

 

雨に唄えば

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆