こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力とタイトルの女
2019
というテーマで
結婚しない女
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
挑発的なタイトルの罠
本作は原題も
AN UNMARRIED WOMAN
(結婚していない女)
…なんだかちょっと
差別的な響きを感じるタイトルですね
(-"-;A
けれどこれは
そう感じて不快に思った人が観る事を
想定したようなタイトル!
本作で描かれているのは
女性の幸せとは結婚する事だという
選択肢がなかった時代に
個人として生きる自由という道を発見した
素敵な女性なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
現代のマンモス都市ニューヨークを舞台に、
そこに生きる男と女の心のふれあい、
孤独などを描く。
…この解説だと
あんまり観る気が起こりませんね
( ̄_ ̄ i)
ちなみに本作の主人公は女性なので
男と女の心のふれあいではなく
身勝手な男性によって振り回され傷ついた
女性が心の中で苦しんだり
孤独に苛まれている姿は描かれていますが
それ以上に素晴らしい事が
映画の後半で描かれているのです!
主人公のエリカは既婚者。
夫のマーティンとは仲良く暮らしており
思春期の娘もいて
仕事にもついている順風満帆の人生!
↑映画の冒頭で、二人仲良くマラソンしている
マーティンとエリカ。幸せそうですね!
けれどある日マーティンと一緒に昼食に行くと
なぜか突然マーティンの顔が歪み
大声で泣き出して
実は、前から好きな女性がいて
とても愛しているので
君と離婚して彼女と結婚したい!
という衝撃の告白を受けたのです!
↑バカンスに旅行に行く話をエリカがしていると
急にマーティンの顔が歪み…
↑は、話したいことがあるんだと言った後…
↑街中で大声で号泣し、離婚したいと言い始めます!
↑あ?
当日の朝までベットを共にしていたエリア
マーティンの勝手な言い分に
呆気にとられますが
その日からマーティンは家に帰って来なくなり
エリカは、自分は一体何のために
結婚していたのか分からなくなってしまうのです!
↑朝までのあの生活は何だったのよ
さて、結婚生活に
ぽっかりと空虚な穴が開いてしまったエリカは
一体どうなってしまうのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑家に帰って洗面所に行くと
そこにはマーティンの洗面道具がいっぱい…
む、むかつく!!!!!
男性版ならラブロマンス?
ちなみにエリカの立ち位置を
もし男性にしたら
結婚して誠実に暮らしていた男性が
妻に裏切られて
孤独な離婚生活を送りながらも
自分の立ち位置を見つけ
別れた妻がいなくても自立できるようになる
という感じの作品になりますよね。
あれ?
でも、男性版のこういう映画って
名作と呼ばれる作品が結構ありませんか?
↑妻がいなくなっても立派に生きる男性の映画①
「クレイマー、クレイマー」
↑妻がいなくなっても立派に生きる男性の映画②
「チャンプ」
けれど本作は
相手の浮気で離婚した男性の映画が
感動作になるのに対して
同じシチュエーションの女性の場合は
どんな状況に陥るのかを
シニカルな視点で描いているのです!
↑友達たちからの同情の眼差しも辛いエリカ…
マーティンに去られたエリカは落ち込み
男性不振症になり
娘の彼氏の存在に八つ当たりをし
モチベーションが下がり
やっけばちになり
カウンセラーに掛かりきりになって
苦しみ続けます。
↑あの普通だった日々は、もう来ないのね…
けれど、そんな日々を経験しながら
エリカは少しずつ
自分は、妻である必要はないし、
結婚というものに縛られなくても良い事に気づき
自分の人生を謳歌する歓びを
感じ始めます!
↑一人というのは、自由な人生を生きる事を
誰も束縛しないって事ね!
そう。
多くの名作映画で
離婚する事になってしまった男性が
自分自身の生き方を見つけ
何かにのめり込んで輝いていくように
エリカもある時点から
人生や仕事を楽しんで生きるようになる
魅力的な女性となっていくのです
ヽ(=´▽`=)ノ
娘とも本音で会話できるようになり
カウンセリングから卒業し
アートをプロデュースする仕事で認められ
新たな恋人もできたエリカですが
もはや、結婚する事への執着はなくなり
相手との愛を楽しむだけで
十分幸せを感じられるようになるエリカ。
↑娘に対しても優しくなれるエリカ
あなたはあなたの生き方を選べばいいのよ!
↑仕事人として認められるようになるエリカ!
↑愛と結婚は同義語でないと悟り
無理に家族にならない選択もできるエリカ!
離婚を経験した事によって
エリカは、結婚という限定条件が解除され
彼女は本当に自分の好きな人生を
謳歌できるようになります。
けれどそれは、とても大きな荷物を背負って
一人で生きていく覚悟をする事!
↑恋人のアーティストから、巨大な絵を受け取るエリカ!
これ、一人で持って帰るの!?
けれどそれこそが
自由に生きる醍醐味でもあるのです!
↑がんばれエリカ!
大きな絵を背負って一人で道を行くのは
大変だけどカッコいいよ!
という訳で次回は
いよいよ本シリーズの最終回!
愛と禁忌の狭間
というテーマで
愛を複製する女
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①結婚した過去に束縛される
離婚した女性の映画に興味がある方へ…
②前を向いて進もうとする女性に
秋波を送る未練たらしい元夫の登場する
映画に興味がある方へ…
③進むべき道を歩む覚悟のある女性の
映画に興味がある方へ…