こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も2021年のアーカイブというテーマで
想像力と発掘良品の発掘⑫
というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。
本シリーズを企画した理由は主に3つ。
TSUTAYA発掘良品とは、言わずと知れた、新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく
「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしい企画😄
この素晴らしい企画をご存じない方にも興味を持って頂けたらと思い、毎年少しずつを紹介していこうという、超長期目標を立てて展開しているシリーズです。
発掘良品の発掘シリーズは毎年3回行っており、本年は2月、6月、11月に開催させて頂きました。
本日は、本シリーズで選ばせて頂いた27作品のうち、1~9番目までの作品をご紹介させて頂きます。
①エクスタミネーター
主人公のジャックは、ベトナム戦争で敵に捕まり処刑される寸前、友人のマイケルに命を助けられます!
ベトナムからの帰国後、二人はNYの倉庫で働き始めますが、二人の働いている倉庫を荒らそうとしていた暴漢たちを撃退したマイケルは、事件の数日後、逆恨みした倉庫荒らしたちに大怪我を負わされ意識不明になってしまいます…
ベトナムで命を助けられた友人を救えなかったジャックは、NYにも戦場と同様に非道な人間が息づいている場所だと知り、私刑執行人となってゆくのです…
悪・即・漸の80年代のアクション映画は、メッチャ・エクストリームな展開なのです!!
↑悪・即・漸!お前はもうソーセージだ!!
②シンプルメン
②、③、④、⑤は、自分がどう生きるべきかを悩んでいたNYの若者たちの心を描く事を得意としたハル・ハートリー監督の作品!!
シンブルメン=おバカさんたち。
本作に登場する4人は、何をやっても人生うまくいかない、あまり賢いとは言えないシンプルメンですが、だからといって、行き詰ったような様子もなく、不思議な縁で仲良くなり、気が付けばみんな小さな幸せを手に入れてゆくのです😊
↑90年代っぽい、ロングアイランドふらふら彷徨記!
③はなしかわって
90年代に絶大な支持を受けていたハル・ハートリー監督作品ですが、時代の変化により、次第に忘れ去られつつあるようです…
けれど、90年代の空気感は、現代の人にも結構マッチするもの!
本作は、90年代に若者だったジョセフは、中年になっても、なかなか自分の居場所が見いだせずにいるNYを彷徨する事になってしまいます!!
いい奴だけど、なかなか運に恵まれないジョセフ。
さあ、ジョセフと一緒に、90年代の空気が残っているNY一日ツアーに出かけましょう!
↑この街並みはNYのチャイナタウン!
本作はマンハッタン、ブルックリン、アッパーイーストなど
NYを探訪できるロードームービーでもあるのです😁
④アンビリーバブル・トゥルース
第46弾で紹介されている順番は…
① シンプルメン(1992年)
② はなしかわって(2011年)
③ アンビリーバブル・トゥルース(1989)年
④ 愛 アマチュア(1994年)
という変則的なもの。
ですがハル・ハートリー監督作品を理解して頂くには、この順番がベストなような気がいたします😘
本作は、ハル・ハートリー監督の長編デビュー作!
ですので、まだハートリー流の空気感が完成していない分、「シンプルメン」や「はなしかわって」よりずっと、分かりやすいドラマ仕立てのストーリー!
殺人事件で、刑務所で服役していたジョシュは、服役中に車の修理を覚え、出所後、地元に戻って修理工場で働く事にしますが、街の住人は、殺人犯のジョッシュが帰って来た事に困惑し、距離を置いて接します!
けれどジョシュの事を知らない、世界の終わりが来る日を信じているオードリーは、不思議な空気感のあるジョシュが悪人には見えず、心惹かれて行くのです!
さて、NYの外れのリンデンハーストという小さな街で出会った、世の中から乖離して生きている2人は、どんな関係になるのでしょうか?
↑独特な空気感のあるオフビートなラブストリーです😘
⑤愛・アマチュア
本作は、ハートリー監督作品にも関わらず、舞台がNYではなくフランスのパリ!!
本作に主演なされていらっしゃるイザベル・ユペールさんは、ジャン=リュック・ゴダール、クロード・シャブロル、ミヒャエル・ハネケ、フランソワ・オゾンなどのヨーロッパの有名監督たちに起用されているベテラン女優であり、ハートリー監督の作風にほれ込んで出演をオファーして作られる事になったのが本作!
本作は、他の作品よりもハードボイルドな展開ですが、他のハートリー監督作品と同様「映画が終わった後も死ぬまで続いて行く!」という観客である私たちに向けた「あなたの人生はどうですか?」というメッセージ性の強いメッセージがラストに待ち受けているのです…
やっぱり、どこかコミカルなのです🤩
⑥シュア・シング
カリフォルニアに行けば、セクシーな水着女性がオレを待っている!!
煩悩全開でお調子者のウォルターは、一念発起して冬休みを利用してニューヨークの大学から、友人のいるカリフォルニアまでヒッチハイクを敢行する事にするのですが、ヒッチハイクの車に同乗する事になったのは、完璧な人生設計を持った生真面目なクラスメイトのアリソンだったのです!
タイトルの「SURE THING」=確実という意味ですが、特定のものを差す「THE(その)」が付いていますので、本作における「ザ・確実」とは「絶対OKの女=頼めば確実にベッドインしてくれる(その)女の子」という意味
さて、ウォルターとアリソンの人生観は、カリフォルニアまでの道中で、変化する事はあるのでしょうか?
⑦大列車強盗団
「大列車強盗団」というタイトルは、何となく西部劇やマカロニ・ウェスタンを想像してしまいそうですが、1963年にイギリスで起こった大列車強盗事件を基に作られた疑似実録映画!!
移動郵便局の貨物列車を狙った前代未聞の列車襲撃は、数人の精鋭メンバーによって実行されたのではなく、列車の運行の情報を収集する係から奪った金を海外へ密輸する係までの多数の人間が関与する事になった、正に大強盗団とでもゆうべき組織犯罪だったのです!
本作は、実在の事件をベースにしながらも、公開当時に流行っていた007風のサスペンス・アクションとしても楽しめる内容となっております!
↑ちょっとしたミスにより目撃者が!!
完璧だった計画も、蟻の一穴から瓦解するのです…
本作はナット・キング・コールという歌手が歌った「モナリザ」という歌の歌詞を意識して作られた作品!!
↑甘く優しいナット・キング・コールの「モナリザ」は超有名な曲!
皆さんも、一度は耳にした事があるのではないでしょうか?
ギャングの下っ端のジョージは、ボスの身代わりてなって長い間刑務所で服役していた間に妻に離婚されてしまい戻る家も仕事もありません
そんなジョージのためにギャングが当てがった仕事は、ギャングが囲っている高級娼婦のシモーヌの運転手!
美女と野獣のようなコンビとなった二人は、最初はいがみ合ってばかりでしたが、まるでモナリザのような美しさのシモーヌが、行方不明となった同僚の娼婦を必死で探ているのを知り、ジョージは彼女のために探偵のような活動をするようになるのです。
ナット・キング・コールの歌詞と併せて観て頂けると、魅力が倍増する作品だと思います😉
↑恋とは一筋縄ではいかないものなのです…
⑨ゼイリブ
常に低予算に悩まされながらも、見応えのあるB級ホラー作品を作り続けられているジョン・カーペンター監督作品は、発掘良品に6作品もセレクトされています(巨匠イングマール・ベルイマン監督と同数!)😄
ニューヨーク1999(第2弾)
透明人間(第22弾)
ゼイリブ(第49弾)
パラダイム(第49弾)
ダーク・スター(第63弾)
要塞警察(第63弾)
そんな、発掘良品ゲキ推し監督作品である本日の作品は、2020年代の世界を先取したような、観終わった後、今自分たちの暮らしている世界が不安に思えて来る彼等が住んでいる(THEY LIVE)世界の映画!!
雑誌もTVも、信じちゃダメだ!!
そんなカーペンター監督の想いは、30年の時を経て、我々に届きつつあるのです😆
↑一般人を支配しようとする層は、非人間なのです!
という訳で次回は、想像力と発掘良品の発掘⑫でご紹介させて頂いた10~18作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑次回もよろしくお願いいたしま😄