こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑫というテーマで

 

モナリザ

(原題:MONA LISA)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

モナリザというタイトルの意味は?

 

まず、最初に問題です😊

 

本作の「モナリザ」というタイトルから、皆様はどんな内容の映画だと想像されるでしょうか?

 

 想像① モナリザ本人が登場する歴史映画

 

 想像② モナリザの絵に関するサスペンスやミステリー

 

 想像③ モナリザと呼ばれている女性が登場する映画

 

 

…実は、この中に正解はなし!!

 

 

本作はナット・キング・コールという歌手が歌った「モナリザ」という歌の歌詞を意識して作られた作品なのです!!

 

 

↑甘く優しいナット・キング・コールの「モナリザ」は超有名な曲!

 皆さんも、一度は耳にした事があるのではないでしょうか?

 

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

中年のアウトローが恋した高級娼婦を守るために身を挺して戦う姿を描く。

製作はスティーブン・ウーリーとパトリック・カサヴェッティ、エグゼキュティヴ・プロデューサーはジョージ・ハリソンとデニス・オブライエン、監督は「狼の血族」のニール・ジョーダン、脚本はジョーダンとデイヴィッド・リーランド、撮影はロジャー・プラット、音楽はマイケル・ケイメンが担当。出演はボブ・ホスキンス、キャシー・タイソン、マイケル・ケインほか。
 

中年のアウトローが恋した高級娼婦を守るために身を挺して戦う!!

 

 

この解説を読むと、登場する中年のアウトローがものすごくカッコよさそうですね😄

 

ですが実際に登場する主人公のジョージは、こんな感じです!

 

↑高級娼婦のために身を挺して戦う中年のアウトロー!

 

 

中年のアウトローというより、街のダフ屋のおじさんみたいですね汗

 

 

 

ジョージは、ギャングの下っ端の男。

 

ギャングのボスの身代わりなって、長い間刑務所で服役していたジョージでしたが、服役中に妻に離婚されたジョージは出所しても戻る家も仕事もありません!

 

↑家に戻ってみると、元妻はジョージに激怒!!

 復縁する可能性は…なさそうですね汗

 

 

仕方なく旧友のトーマスの住んでいる倉庫のような家に転がり込んだジョージは、ギャングのボスに仕事を斡旋してもらうよう頼みに行った結果、ポケベルを渡され、呼び出された場所に行って命令に従えと言われます。

 

↑トーマスはギャングではなくミステリー好きの車の修理屋。

 ジョージが服役中に、唯一の財産である高級車ジャガーを

 キチンと管理してくれていたいい奴です😊

 

 

ポケベルはすぐに鳴り、ギャングの仕事に参加させてもらえると思ったジョージは、いそいそと指定されたホテルへと向かいましたが、そこで待っていたのは高級娼婦のシモーヌ!

 

なんとジョージは、自慢のジャガーを使って、ギャングが管理しているシモーヌの運転手となってしまったのです!!

 

↑さぁ出発するわよ! え?ギャングの仕事じゃないの?

 

 

最初の頃は、ジョージの服装をバカにしたりするシモーヌに敵意を持っていたジョージでしたが、彼女が幼い頃から娼婦を強要されながらも、高級娼婦へと成りあがっていた強い精神力の持ち主だと知ったジョージはシモーヌに対して好意を持つようになり、シモーヌもまた、たジョージが悪党ではなく、義理堅い性格が災いして人生を損している気のいい人間だと知り、次第に二人の関係は、良好なものへとなっていきました。

 

↑垢ぬけないジョージのために高級服をプレゼント!

 もう町のダフ屋ではなくなりましたね!

 まるで逆プリティ・ウーマンのような展開です😊

 

 

親密になっていった二人は、ロンドンの街の行き来を楽しむようになっていきますが、シモーヌは仕事が終わって帰宅する前に必ず街の娼婦がたむろする場所に行って、失踪したキャシーという娼婦の行方を探していたのです。

 

↑なんで毎晩、こんないかがわしい所へ行くんだ?

 …キャシーを探しているのよ。

 

 

 

 

シモーヌとキャシーは、同じ頃に娼婦として働かされていた大親友。

 

シモーヌは強い精神力で、高級娼婦として成り上がった事で生き延びる事ができましたが、親友のキャシーは行方知れず。

 

暴力や麻薬が蔓延する娼婦の世界では、キャシーは長くは生きていけないと考えたシモーヌは、なんとかしてキャシーを見つ出し、使用負の世界から救出したいと考えていたのです!

 

 

 

 

さて、そんなシモーヌの想いを知ってしまったジョージは、果たしてどんな決断を下したのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑私、キャシーを助け出したいの…

 さぁどうするジョージ!?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

 

キネマ旬報さんの解説にもある通り、本作は中年のアウトローのジョージが恋した高級娼婦シモーヌを守るために身を挺して戦う映画

 

 

シモーヌの頼みを聞いてキャシーを探す事にしたジョージは、顔も知らないキャシーを探すためにロンドン中の風俗街を回って、少女キャシーを探し続けます!

 

その頃のジョージの顔は、もうチンピラではありません!

 

彼は恋したシモーヌのために、危険を冒してまでキャシーの行方を探し求めるヒーローへと成長してゆくのです😄

 

↑キャシーの情報は白人の女性だという事だけ!

 ターゲットらしき女性を必死で探すジョージの姿は

 なんだかとってもカッコいいのです!!

 

 

 

という事は、ナット・キング・コールの「モナリザ」の歌詞も、きっと「愛するモナリザのために、男性がヒーローになってゆく」というようなロマンティックな内容?

 

 

 

 

…いいえ。

 

 

 

本作のストーリーについては、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、タイトルが「モナリザ」であり、ナット・キング・コールの歌詞を意識した内容ですので、この歌については、もう少し詳しく解説しても良いかと思います!

 

この歌の歌詞の邦訳についてはgalwayeraさんという方のブログで、とても詳しく解説されていらっしゃいますので、是非、こちらをご参照頂ければと思います😊

 

↑メチャメチャすばらしいgalwayeraさんの解説!必見です😊😊😊

 

 

ちなみに、ザックリと歌詞を説明させて頂くと…

 

 

君はモナリザって呼ばれてるんだよね。

 

理由はとっても魅力的に微笑む女性だから。

 

君の微笑みは人を誘惑するためのもの?

 

それとも君は、何かを隠すために笑ってるの?

 

君の夢を叶えるために、多くの男が奔走したよね。

 

でも彼等の夢は、君の家の前で朽ち果てて腐っているよ。

 

君は本当に、人の心を持っているのかい?

 

ねぇ。モナリザ。。。

 

 

 

…なんか、メッチャ怖い歌詞なんですけど!!!

 

 

 

 

そう。

 

 

本作はモナリザのような女の子が出て来る映画ではなく、モナリザの微笑みに恋した男たちは、果たして報われるのかを描いた作品!

 

世界中の絵画ファンに愛されているレオナルド・ダ・ヴィンチの名画モナリザ。

 

彼女は常に我々に向かって微笑みかけ、その顔に恋した人たちは、彼女のために賛辞を贈り、愛を囁き、彼女の幸せため奔走するでしょう。

 

ですがそんな努力に対して、モナリザは何かを私たちに返してくれるのでしょうか?

 

 

 

ひょっとするとそれはレオナルド・ダ・ヴィンチにすら分からない、永遠の謎なのかもしれません…

 

↑さぁ僕のモナリザ!僕のために微笑んでくれ!!

 … … …

 

 

 

 

 

という訳で次回も引き続きハル・ハートリー監督作品!

 

ビックテックの舞台裏

 

というテーマで

 

ゼイリブ

 

という映画をご紹介させて頂ければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします😊

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛