こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑭というテーマで

 

ブロブ 宇宙からの不明物体(1988)

(原題:THE BLOB)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 

 

 

残酷監督フランク・ダラボン!!

 

本日の作品の監督は、あの名作「ショーシャンクの空に」を撮ったフランク・ダラボン監督が脚本を担当された作品!!

 

↑永遠の名作「ショーシャンクの空に」!!

 

 

と言う事はフランク・ダラボン監督は、慈愛に満ちた人間賛歌を描くのが得意な監督さん??

 

 

 

いいえ。

 

 

「ショーシャンクの空に」以外のフランク・ダラボン監督の作品で有名な作品と言えば、「グリーン・マイル」「ミスト」そして「ウォーキング・デッド」などという、何の罪もない人が残酷な目に逢う、非情な展開の作品を得意とする監督!!

 

↑キリストが再臨したような奇跡を行う男が

 罪人として裁かれていまう「グリーン・マイル」!

 

 

 

そんな罪なき人を容赦なく殺すフランク・ダラボン氏が脚本を担当した本作は、人間を捕食するアメーバ状の怪物によって、善悪も老若男女も問わず、全ての人が等しく殺されてゆく、地獄絵図のようなモンスター映画となっているのです!!

 

↑善悪の区別なく、全ての人間を抹殺!!!!

 

 

 

 アバウトなストーリー

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

アメリカの田舎町に突然轟音とともに落ちてきた宇宙からの侵略者と戦う若者たちの姿を描く。

58年の「マックイーンの絶対の危機」のリメイク版で、エグゼクティヴ・プロデューサーはアンドレ・ブレイ、製作はジャック・H・ハリスとエリオット・カストナー、監督・脚本は「エルム街の悪夢3 惨劇の館」のチャック・ラッセル、共同脚本はフランク・ダラボン、撮影はマーク・アーウィン、音楽はマイケル・ホーニッグが担当。出演は「プラトーン」のケヴィン・ディロン、ショウニー・スミス、ジョー・セネカほか。

 

 

解説にある「マックイーンの絶対の危機」とは、1958年に作られた本作と同名(THE BLOB)の作品のこと!!

 

↑こちらの原題も「THE BLOB」です😊

 

 

どちらのストーリーも、のどかな地方の小都市に、正体不明の怪物が隕石と共に落ちて来るという展開なのですが、1958年のブロブは、動作がゆっくりとしたアメーバ状の怪物で、走れば逃げ延びられるような存在でしたが、本作のブロブは、あらゆる手段を講じて人間を捕獲しようとして来る、悪意を感じさせるモンスター!!

 

↑前作のブロブは、行動が鈍い単細胞生物みたいですが…

 

↑本作のブロブは人間の隙を突く知性派モンスター!

 映写技師を探しに来た映画館の支配人は…

 

↑溶解しかけた映写技師の姿を見せられた後…

 

↑次の獲物にされてしまいます!!

 

 

そんな本作は、隕石が墜落した直後から、隕石の中に潜んでいたアメーバ状の生物が次々と人間を襲いながら巨大化してゆくノンストップアクション映画のような作品!!

 

↑森に隕石が落ちたら殺戮スタート!!!

 

 

第一発見者の人の好さそうなホームレスを皮切りに、次々に予想もしていなかった人間がブロブの餌食となって行き、街の人々が知らないうちに、街は巨大アメーバの餌場となってしまうのです!!

 

 

 

さて、こんな状況の中、生き残る事ができたのは果たしてどんな人間だったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑アメーバ状なので排水管も自由自在!

 

↑レストランのコックさんはあっという間に餌食に!

 この状況で、どうやって生き残れれるのあせるあせる

 

 

 

人間に心に潜む暗黒面

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は単純なモンスターによる殺戮映画ではなく、映画の後半、とんでもない真実が明らかになり、真に恐ろしいのはモンスターではなく、人間だったという事が明らかになっていきます汗汗

 

そして、この"人間こそが救いがたい存在である"というテーマは「グリーン・マイル」「ミスト」そして「ウォーキング・デッド」等のフランク・ダラボン監督作品でも繰り返し描かれて行きます!

 

 

 

そう。

 

人間は誰もが善なる存在ではなく、悪を内包している存在なのかもしれないのです…

 

↑「ミスト」は、スーパーの外にいる怪物以上に

 他者を排除しようとする人たちが恐ろしい作品!

 フランク・ダラボン監督は人間の邪悪な面を描く事を

 得意とされる監督なのです。

 

 

 

 

ネタバレを避けるためには、これ以上説明がて゛きないのが心苦しいのですが、本作を観終わった後、「ある日突然来襲したブロブ」を「ある日突然発生した新型コロナウイルス」に置き換えて再度ご覧になって頂けると、人間の持つ悪意の恐ろしさを実感できるのではないかと思います…

 

↑突如発生したコロナウィルスですが、その存在に

 人間の悪意は介在していなかったのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

良品ではない映画

というテーマで

 

小さな悪の華

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★
併せて観たい発掘良品!

「パラサイト」

 

ある日、高校の先生たちがエイリアンに寄生され、高校生を一人ずつ感染させ始めます!

 次は誰が犠牲者に!?
 

そして、今の仲間は感染者じゃないの?

さて、最後まで生き残るのは、果たして誰なのでしょうか?