こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とおうちでグラインドハウスというテーマで

 

チレラマ

原題も邦題と同じ「CHILLERAMA(チレラマ)」(2011)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

グラインドハウスの魅力とは!

 

様々なタイプのグラインドハウス系映画をご紹介しながら、2020年の10月は自宅でハロウィン気分を楽しもう!というテーマでお送りさせて頂いた本シリーズも本日で最終回!!

 

 

残念ながら膨大なグラインドハウス系映画の全てを網羅する事はできず、多くのご紹介したかった作品が未紹介のまま終わるのはとても残念ですが、もし世界の状況が変わらないようであれば、来の10月もまた本シリーズの続きをお送りできればと思っております😊

 

↑序章で予告しながら、残念ながらご紹介できなかった作品①

 「デビルズ・ゾーン」(1978)

 

↑序章で予告しながら、残念ながらご紹介できなかった作品②

 「悪夢の銀河鉄道/ナイト・トレイン・トゥ・テラー」(1984)

 

↑序章で予告しながら、残念ながらご紹介できなかった作品②

 「Mr.タスク」(2014)

 

 

最終回の本日は、新型コロナウィル下でも、多くの人と一緒にグラインドハウス系映画を楽しめるかもしれない"ドライブイン・シアターの可能性"について考えてみました😄

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

B級映画のエッセンスを無造作にブチ込んだオムニバスホラーコメディ。閉館するドライブインシアターで、最後にバカで下品でくだらない映画が掛かることに。老支配人のセシルが感慨に耽っていた頃、従業員のフロイドは甦った死体に襲われていた。
…以下は、スタッフ&キャストの情報なので略させて頂きました。

 

はい。

 

本作は、閉館が決まったホラー映画専門のドライブインシアターで、最後の晩に上映される4本のグラインドハウス系映画のチレラマ上映を観客と一緒に鑑賞してゆくという入れ子構造の映画!

 

↑今夜限りの「チレラマ」上映!!!

 

 

ん?

 

ところでチレラマ上映って何??

 

 

詳しい説明はないのですがチレラマのアルファベットは「CHILLERAMA」ですので、恐らくは巨大スクリーン用の放映システムのシネラマ「CINERAMA」CINE(映画)の部分を、怖いとかゾクゾクするという意味のCHILL(チル)に置き換えた、言うなれば「ホラーのための巨大スクリーン上映システム」とも言うべきものなのだと思います。

 

 

と言っても本作の舞台は場末のドライブインシアターですので、特別の上映方法なんて用意している訳ありませよね。

 

↑こんな古臭い映写機で特別な上映方法なんて可能?

 

 

けれど、こんなハッタリの効いた放映システム名も、グラインドハウス系映画を楽しむ、一つの方法でもあったのです!

 

 

日本においても「デアボリカ」上映時の「サーカム・サウンド」や「ファンタズム」上映の際の「ビジュラマ方式」など、誰も聞いた事もないような怪しげな放映システムは数多く存在し、観客は、そんなハッタリに誘われるように映画館へと足を運んだものでした😊

 

↑サーカム・サウンドは後のサスペリアで有名に!

 

 

ちなみに老支配人セシルがセレクトした、映画館最後の4作のタイトルは…

 

1.精子怪獣ワジラ!

↑精子が弱弱しい男が飲んだ薬によって精子を狂暴化!

 巨大化して街を襲う精子の気を引く存在とは…

 

↑自由の女神に、ひと肌脱いで頂くしかありませんねあせる

 

 

2.ヤング クマ男の絶叫!

↑「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の熊男版!

 狼男ならぬ熊男に噛まれて感染したのは彼に恋するゲイ青年。

 ですが「インタビュー~」のような耽美なゲイではなく

 熊男は感染するとハード・ゲイファッションの熊男に変身!

 

↑これが驚異の変身シーン!!!

 

 

3.アンネ・フランケンシュタインの日記!

↑アンネ・フランクの正式名はアンネ・フランケンシュタイン?

 ヒトラーが地下壕で発見した彼女の持っていた日誌は

 彼女の日記ではなくフランケンシュタイン博士の日記でした!

 

↑日記に従って人造人間を作りだしたヒトラーですが

 人造人間は、どう見てもユダヤ教のラビだったのです…

 

 

そして、ラスト作品タイトルは…

4.大〇がいっぱい

(あまりに下品なので伏字にしました)

↑… … … …

 

 

こ、これはサイテーのラインナップですね汗汗

 

 

けれど、そんなサイテー映画祭を開催している最中、セシルの映画館にはゾンビの魔の手が迫って来ていたのです!

 

↑ゾンビ化した死んだ妻に、股間を噛まれてしまった

 ドライブインシアターの映写係はゾンビになって

 映画館へと向かっていったのです!

 

 

さて、ドライブインシアターにゾンビが蔓延していく中、セシルは無事、全ての映画を上映し終える事ができるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑あっ。ゾンビの体液がポップコーンの中に!!

 これってキャビン・フィーバー2と同じ展開!?

 

 

 

ドライブインシアターは三密知らず!

 

えっ。下らない?

 

 

ですよねー。私もそう思います😊

 

 

 

けれど、グラインドハウス系映画って高尚なものを観たい人ではなく、なんとなく刺激が欲しいとか、怖くて面白いものが見たいという、正にハロウィンの夜に街に行かれる方と同じ心理の方々!

 

だとしたら、他者との接触が極力少ないドライブインシアターで映画を観るというのは、21世紀のハロウィンイベントとしては、望ましい方向なのかもしれません!

 

↑車内だけの密閉空間なら他者との接触は極小!

 

 

ハロウィンの夜には、みんなで郊外のドライブインシアターに集まって、古典から最新まで、あらゆるホラーを楽しみながら、車内の友達と、またはチャットでコメントなどを入れながら、心ゆくまでグラインドハウス系のホラーやサスペンスを愉しむ何てことも、将来は楽しい想い出になるかもしれません!

 

 

 

そう。

 

 

グラインドハウス系映画とは、観た人だけが語ったり笑ったりする事ができる、限定作品なのですから…

 

 

 

 

という訳でと言う訳で、本シリーズは本日でおしまい!

一か月の間お付き合い下さり、本当にありがとうございました😊

 

次回からは、また新シリーズを始められればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

①1960年代のハッタリ上映に映画に興味がある方へ…

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる

 

②「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」という映画に興味がある方へ…

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

 

③ハロウィンナイトをテーマにしたグラインドハウス系映画に興味がある方へ…

ハロウィン2016