こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とおうちでグラインドハウスというテーマで

 

ドクター・ゴードンの島

原題は「THE TWILIGHT PEOPLE」(1979)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

あれれ?パチモン映画じゃないぞあせるあせる

 

ドクター・ゴードンの島!

 

…これって、どう見てもドクター・モローの島をパクったような類似作のように見えますよね汗

 

 

けれど本作が公開されたのは1972年。

 

それに対してドクター・モローの島の公開は1977年ですから、時系列的には本日の作品の方が前に公開されています!

 

 

…という事は、ドクター・モローの方が、本作をパクったて事??

 

 

いいえ。

 

 

本作の原作はH・G・ウェルズの「 ドクター・モローの島」ですので、同じ原作を映画化したものなのです😊

 

…だったら素直に「ドクター・モローの島」というタイトルにしても良いのでは??

 

 

けれど不思議な事に、本作の原題は「THE TWILIGHT PEOPLE(トワイライト・ピープル)」

 

原題がドクター・モローの島ではないのですから、邦題も何かしらの工夫がされるべきですよね。

 

ですので、未公開映画だった本作が80年代にVHSとして発売された時のタイトルは「半獣要塞ドクターゴードン」!!

 

 

あら…

 

ドクター・モローの島から、ちょっと遠くなりましたね😅

 

↑ドクター・モロー感が薄まったタイトルで日本デビュー!

 

 

けれどDVD化された際には、同じ原作に近づけた現在の名称となったようなのです。

 

↑こちらが現在のパッケージ!

 

音譜TSUTAさんでレンタル可能です😊音譜

 

 

このようにグラインドハウス系映画の邦題は、発売元の都合によってコロコロ変わってしまう事も日常茶飯事なのです!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

H・G・ウェルズのSF小説をロジャー・コーマン製作総指揮によって映画化。完全な人類の創造に取り憑かれた元ナチス親衛隊員とマッドサイエンティストは、ある小島で人々を誘拐し獣人に改造していた。だがひとりの男の出現で事態は急変することに。
…以下は、スタッフ&キャストの情報なので略させて頂きました。

 

…完全な人類の創造!?

 

 

はい。

 

本作のドクター・ゴードンは、ドクター・モローのようなDNAの謎を解きたいと考える求道者ではなく、環境汚染が激しい地球を生き抜けるような究極生命体の開発を夢見ている男!

 

↑私は、究極の人類を生み出したいんだよ!

 

 

ドクター・モローの実験が、動物を人間に近づけていこうとさせる神の所業のは真逆で、ドクター・ゴードンの実験は、屈強な人間を島に拉致して、動物のDNAを掛け合わせて新生物を作る事だったのです!!

 

↑ドクター・モローは動物の人間化でしたが…

 

↑ドクター・ゴードンは、人間の動物化だっのです!

 

 

本作は、そんなドクター・ゴードンの島に拉致されて来た、世界的な探検家マットという男が、獣人化される前に島を逃げ出す事を決意し、ゴードンの部下と死闘を繰り広げるというサバイバル映画!

 

↑スキューバダイビング中に拉致されたマット!!

 

 

さて、果たしてマットは、ドクター・ゴードンの部下で冷酷な男スタインマンを倒し、島を無事に脱出する事ができるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑スタインマンは、ゴードンの命令を無視して

 獣人を殺して楽しむようなサディスト!

 マットの敵は獣人ではなくスタインマンなのです😅

 

 

 

コウモリ男とアヴィニョンの娘!!

 

と、ここまでの解説をお読み頂ければご理解頂けると思いますが、本作はH・G・ウェルズの原作を大きく逸脱したグラインドハウス系映画!

 

ハンサムなマットは、マットに恋したドクター・ゴードンの娘ネヴァと共に島を脱出する事を決意し、牢屋に繋がれていた獣人たちと共に逃走しますが、彼らは顔だけが獣人化したハロウィンの仮装のようないで立ち!

 

↑あまり迫力を感じさせない獣人たち。

 

 

彼らのほとんどは、獣じみた能力は持っておらず、普通に取っ組み合いをしたり、銃を撃ったりしているのですが、その中で猿女とコウモリ男だけは異彩を放っています!

 

獰猛なヒョウ女のメイクは、猿というより南方の妖怪のようで、まるでピカソのアヴィニョンの娘たちの右後ろにいる怪しげな女性のような存在感!

 

↑こちらが「アヴィニョンの娘たち」。

 右後ろの女性は、なんだか怖いですよね汗

 

↑そしてこちらが本作の猿女!

  …夜道で出会ったら卒倒しそうですあせるあせる

 

 

 

 

…という事は、コウモリ男もインパクト抜群の顔なの?

 

 

 

いいえ。

 

コウモリ男は、手が羽になっているけれど顔立ちは、まるで普通の人間。

 

 

その上、仲間たちが必死で逃走しようとしている間、彼は木の上で隠れていて何もしてくれませんあせる

 

 

けれど仲間の獣人たちが、一人、また一人と倒れ、絶体絶命のピンチが訪れた時、彼は翼を広げて真の実力を見せてくれるのです!!

 

そんなコウモリ男の活躍は、マットやスタインマンの存在をすっかり忘れさせてしまうほどのインパクトの強いもの!

 

日本のDVDのパッケージも彼のシルエットらしいものがメインで描かれていますので、本作の中で最もインパクトのある存在である事は衆目一致しているのではないかと思います😆

 

↑主役?

 

ただ、ここで彼の活躍を説明してしまうと、観る楽しみを奪ってしまいますので、ご興味ある方は是非、作品をご覧になって頂ければと思います!

 

 

グラインドハウス系映画ならではの驚愕のラストというのは、本作のようなものであって良いのだと思います😁

 

↑映画のラストですべてを持っていったコウモリ男は

 本作の観た人たちの間では伝説の存在なのです!

 

 

 

 

という訳で次回は

 

捲土重来グラインドハウス!

 

というテーマで

 

D.N.A.

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

①動物化する人間の映画に興味がある方へ…(その1)

狼男アメリカン

 

 

②動物化する人間の映画に興味がある方へ…(その2)

キャットピープル

 

 

③恐ろしいメイクの人がある島の映画に興味がある方へ…

変態島