こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日は
想像力と
ファイティング・ガール
というテーマで
キャット・ピープル
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
愛しているの、殺して!
ファイティング・ガールとは
実際に戦う女性の事とは限りません。
恋愛だって、突き詰めて考えるなら
ファイトの一種!
もし自分が人を愛すると
愛した相手を殺してしまう可能性がある
という場合、愛か死かの選択は
ファイトの一種なのかもしれません!
本日の作品の主人公は運命に逆らい
愛する事を拒む選択をする
哀しきファイティング・ガールなのです…
アバウトなストーリー
主人公は、小さい頃に家族と生き別れ
孤児院で育ったアイリーナ。
けれどニューオリンズに
実の兄のポールが住んでいる事が分かり
一緒に暮らために
ニューオリンズへとやって来ました!
↑兄さんに会いに渡米したアイリーナ。
ポールは、アイリーンを歓迎し
到着した翌日から
街を案内すると言ってくれたのですが
翌朝アイリーナが起きると
ポールは家からいなくなっていました。
↑やや神経質そうなポールでしたが
アイリーンの到着を歓迎し
二人で楽しい生活を始めるはずでしたが…
一方、ポールが失踪した晩に
街の娼館に黒豹が侵入し
売春婦に怪我を負わせる事件が発生!
黒豹は大捕り物の末に捕らえられ
動物園に移送されます。
↑大型で獰猛な黒豹は
何故かお客のいるはずの部屋にいたのです!
ポールがいなくなってしまったため
一人ニューオリンズを散策するアイリーンは
街に動物園があるのを知ると
無性に行きたくなり
動物園の豹の檻の前で立ちすくみ
我を忘れてしまいます。
↑街で捕獲されたのとは別の豹ですが
アイリーナは憑かれたように
閉園時間を過ぎても豹を凝視し続けたのです。
さてポールとアイリーナは
この後、どうなってしまうのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑ニューオリンズの動物園は
豹の彫像が立ち並ぶ不思議な雰囲気の場所。
兄妹と豹の関係とは!?
人外の悲哀とは
本作のタイトルは
キャット・ピープルですので
何となく察して頂けると思いますが
ポールとアイリーナは
豹に変身する人間とは異なる生物。
彼らの先祖は人間の魂を豹に憑依させ
豹の化身を生み出していたのです。
↑アイリーナは夢で、先祖の豹に出合います。
豹人間としてのチカラは
人間と交わってしまうと失われるために
豹人間が人間と交わると
彼らは豹の姿からもどれなくなってしまい
人間の姿に戻るためには
誰かを殺さなくてならなかったのです!
↑愛した人の前で豹に変身してしまうので
その人を殺さざるを得ないのです。
まだ恋愛経験のなかったアイリーナは
豹になる衝動を経験していませんでしたが
ポールはずっと昔から
愛を求めて犠牲者を始末してしまうという
悲劇を繰り返していたのです。
↑誰かを愛したら豹になり
豹に怯えた相手を殺す事で人間に戻る
という悲劇を繰り返していたポール。
ん?
(-"-;A
でも、愛した相手を殺してしまうなら
豹人間は子孫を作れないという事ですよね。
じゃあ、ポールとアイリーナは
どうやって生まれたの?
それは、二人の両親が兄妹だったから!
ポールは、自分の愛の衝動を
殺人に向けないために
妹のアイリーナと結婚しようと考えたのです!
↑俺たちが結ばれれば悲劇は生まれない!
さあアイリーナ。一緒になろう!
けれど、アイリーナは既に
動物園の園長に恋をしてしまいました…
↑大変!私、人間を好きになっちゃった!
ポールと結婚しなければ
ポールによる殺戮は止められませんし
もしアイリーンが園長を愛せば
結果として園長を自分で殺す事になります。
かといって、愛していない兄との結婚は
もちろんできません。
そう。
アイリーナの恋愛は
どの選択でも悲劇になってしまうのです。
そしてアイリーナは
映画のラストで一番哀しい選択をします。
彼女は殺人を繰り返す悲劇より
愛を胸に秘めたまま
孤独に生きるという選択をした
哀しいファイティング・ガールとなったのです
↑恋愛感情に目覚めたアイリーナは
自分の心が制御不能になってしまう事を知った上で
恋愛感情を維持したまま生きるために
究極の決断をするのです…
と言う訳で次回は
寄り添う勇気
というテーマで
あなたの腕で抱きしめて
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
命懸けの愛に興味がある方へ…
結ばれない愛の選択の残酷さに
興味がある方へ…
人外の愛に興味がある方へ…
↑選択ができない愛とは辛いもの。
1960年代初頭の偏見に満ちていた時代に
レスビアンを疑われた二人は
周囲の人々の誹謗中傷によって仕事と未来と
人格を否定されてしまうのです…
(「噂の二人」より)