こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も

想像力と
発掘良品の発掘
第八弾


というテーマで

殺し屋たちの挽歌



という映画をご紹介したいと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。





カチンコ 不思議なロードームービー カチンコ



本作は、内容を説明するのが難しい

 

サスペンス映画!





という事は、難解な作品という事?

(-"-;A

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

ストーリーは、どちらかといえばシンブルで

 

分かりやすい展開なのですが

 

登場人物の心情は、ほとんど説明されず

 

状況から読み取るしかないため

 

本作の感想は、絵画鑑賞のように


観た人によって異なる可能性があるのです…


↑ちなみに本作の原題もシンプルに「THE HIT」。

皆さんはこのオープニングから

どんな内容を想像されるでしょうか…






カチンコ アバウトなストーリー カチンコ


「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば

本作の解説は以下の通り


スティーブン・フリアーズ監督の

イギリス時代初期の作品。

 

仲間を裏切りスペインで暮らす男の下へ、

ボスの命令で連れ戻しに来た

ふたりの殺し屋が現れる。

 

そこへ誘拐事件に巻き込まれた少女が加わり

奇妙な4人旅が始まる。




ああ…

 

 

 


やっぱり本作を分かりやすく解説するのは

 

かなり難しいようですね。





本作のストーリーは

 

基本的には上記のようなものなのですが

 

スペインで暮らしている男は

 

過去に司法取引で仲間を売った裏切者。

 

 

 

 


強盗仲間の情報を裁判で暴露した彼は

 

仲間からの報復から逃れるために

 

故郷であるイギリスではなく

 

スペインの地方で暮らしていたのですが

復讐を目論んだ元仲間は

スペインへ2人の殺し屋を派遣して

 

彼を拉致して、自分たちがいるフランスまで

 

連行させようとしていたのです!

 

↑裁判で仲間を売った男に対して

怒った仲間たちは、退廷時に不気味な歌を歌いはじめ

その歌詞には、いずれ必ず会いに行くという

恐ろしい文言が含まれていたのです…

 





スペインに派遣された二人の殺し屋は

 

感情を表に出さない老齢な男と

 

すぐ銃の引き金を引こうとする狂暴な若者。

 

↑すぐに殺すぞ!と銃を向ける青年!

 

 

 

 

 

 

そんな物騒な殺し屋に

 

突然殺し屋に拉致されてしまった男は

 

パニック状態!?

 

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

何と彼は、全てを悟ったような

 

涼やかな顔をして

 

いよいよ来るべき日が来たと微笑んで

 

彼らに協力して

 

自分を殺そうとしている元仲間の元への旅を

 

楽しみ始めたのです!

 

↑やぁ。君たちが来るのをずっと待ってたんだ!

俺はどこで殺される事になるんだい?

 

 

 

 

 

さて、一体なぜ男は

 

殺される事に躊躇しないのでしょうか?

 

 

 

 

 

そして、彼らのフランスまでの旅では

 

一体何が起こるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑こいつがターゲットなんだから、ここで殺しましょう!

…おい。ここで殺すなよ。

 

↑イライラするから、やっぱここで殺しましょう!

…だから、ここでは殺すなよ。

 

↑なんで殺しちゃダメなんすか?

俺たち殺しが仕事でしょ!

… … …

 

↑じゃ、お前を殺すぞ!黙ってろ!!!!


↑… … … …

さて、語られぬ老いた殺し屋の心中はいかに?






カチンコ 人生とは何だ!? カチンコ


この殺し屋と拉致被害者との奇妙な旅には

 

トラブルによって人質にされた

 

大金持ちの愛人だった少女も加わって

 

混迷を深めていきますが

 

殺される立場の男が妙に落ち着いているのは

 

暗殺者が来る事を怖れて

 

様々な本を読んだり、思索に耽った結果

 

悟りの境地を見出したから!

 

↑最初はずっと怖かったんだ。

だけど、死について考え続けていたら

人は誰もがいつか死ぬんだって悟ったんだよ!

 

 

 

 

 

 

つまり本作においては

 

生への執着がない男と接した事で

 

冷徹なプロであるはずの年老いた殺し屋が

 

自分の生き方と彼の生き様を

 

比較して考えるようになってしまうのです!

 

↑あいつは超然とした人質のプロとして振る舞っている。

それに対して俺は…汗

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

 

人は自分より器の大きな存在に接した時

 

今までの自分の生き方を顧みて

 

釈然としない気持ちになる事があるのです…

 

↑… … … … … 

 

 

 

 

 

そんな本作ですがラストに向けては

 

想像もつかなない大どんでん返しが発生して

 

今度は観ている私たちの方が

 

人生とは一体何なんだ!?

 

と釈然とした気持ちになった時

 

スペインの名ギタリスト、パコ・デ・ルシアの曲が流れ

 

映画は終わってしまいます…

 

↑観客を突き放すような本作のサウンドトラック。

 





人生とはどうあるべきなのかは

 

一生を費やしたとしても

 

分からないかもしれない謎に満ちたもの!





だからこそ映画を一本観たくらいで

 

悟れると思う事こそ

 

慎むべき行為なのかもしれませんね…


↑登場当時凶悪だと思われた若い殺し屋も

実態は、全く違う存在でした!

そして、そんな彼も自分の人生について考え

最良の選択をしたはずですが…

人生は、思い通りには行かないものなのです。






という訳で次回は

嗚呼、虚栄心

というテーマで

 

戦闘機対戦車



という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。





ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

合格おまけ合格

 

①殺し屋たちの挽歌という邦題の

元ネタと思われる映画に興味がある方へ…

 

音譜男たちの挽歌の回はコチラ音譜

 

 

 

②パコ・デ・ルシアの曲が使われた映画に

興味がある方へ…

 

 

音譜4人の女の回はコチラ音譜

 

 

 

③人生とは何かを考えさせられる

発掘良品の殺し屋映画に興味がある方へ…

 

音譜殺しの分け前 ポイント・ブランクの回はコチラ音譜