こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
ワンダーランド駅で
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
恋愛映画のジレンマ
名作としてセレクトされる映画の
ジャンルは様々!
アクション、SF、サスペンス、ミュージカル、
ミステリー、ホラー、コメディなどは
多くの方がセレクトされますが
これが恋愛映画のベストだ!
というオールタイムベストの恋愛映画というのは
意外と少ないような気がしています。
その理由は恐らく恋愛は
他の感情よりも私的なものだから!
自分の恋愛経験と
他者の恋愛経験が異なる場合が多いからこそ
万人に支持される恋愛映画というのは
作るのが難しいのかもしれません…
本日の作品は
極めて私的な恋愛観によって作られた
観る人を選ぶ恋愛映画。
本作は、恋愛に絶望した人のための
恋愛映画なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
すれ違い続ける
ふたりの男女が出会うまでを
ボサノヴァに乗せて描いたドラマ。
…なんか、思い入れのない解説ですね
( ̄_ ̄ i)
けれど、ボサノヴァに乗せてというのは
事実と違う気がします。
確かに本作は
頻繁にボサノヴァが使用される映画ですが
それは、ボサノヴァ特有の
涼やかだけど、どこか寂し気な曲調が
登場する2人の人物にマッチしているから!
映画の冒頭、女性主人公のエリンは
同棲していた彼氏に捨てられてしまいます。
別れた理由は、エリンが自分の行動に
一切共感してくれないから!
エリンは自分の意志を持って生きており
一人で本を読んだり
思索にふけるのが好きな女性だったので
彼の行動を否定的しないよう
できるだけ距離を置いて接していたのですが
それが仇となってしまったのです
↑エリンは物思いにふけるのが好きな女性でした。
一方、男性主人公のアランは
すでに配管工として水族館で働いていますが
やがては研究員となりたいくて
大学に通い勉強も続けている勤勉な男。
けれど器用なアランは
研究員より便利屋として評価されてしまい
正規採用に繋がらず
失意の日々を過ごしていたのです。
↑ぼく、研究員として仕事がしたいんですが…。
あ。その話はあとで。
とりあえず、パイプの修理をお願いね!
はい。
もうお気づきですね!
アイデンティティがある二人は
自分らしい人生を歩もうとしている人間。
けれど周囲の人たちは
そんな人の才能や夢を正しく理解せず
変人として扱ってしまうのです。
↑恋多き実業家のエリンの母は
ちっとも結婚話のない彼女の事を変人扱いします。
あなたって変な子ね
けれどそんなある日
恋愛話のないエリンに業を煮やした母親は
新聞広告に彼女の名前で
勝手にデート申し込み広告を載せてしまうのです!
海外に長期滞在中の母からの
結婚話のないエリンへのプレゼントは…
「知的で魅力的な私と付き合ってみませんか?」
というエリン名義の出会い系の広告。
…ママ。何これ
さて、広告を見て電話して来た男性たちに
エリンは、どのように接する事にしたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
反恋愛至上主義
本作は恋愛映画にも拘わらず
恋愛をあまり魅力的なものとは描きません。
新聞広告を見た男たちは
エリンをものにすめたに、自分を偽って
彼女に色目を使いますが
エリンは冷静に彼らの本心を見抜いて
冷笑して拒絶します。
またアランは、彼を恋愛対象に定め
猛烈なモーションをかけてきた大学の同級生と
友達付き合いを始めますが
彼女はアランの夢や希望を全く理解せず
ひたすら関係を求めて来るだけ!
↑ねぇアラン。デートしましょう
えっと…。じゃあ僕が今研究している
クジラを観に船に乗るのは?
いいわよ。つまり船上でデートって事ね
… … …
う~ん。
自分らしい生き方を目指している二人は
恋愛は不向きなのでしょうか?
いいえ。
決してそんな事はありません。
彼らにとっての恋愛対象者は
彼らの生き方に共感してくれる人間を
見つけるという事!
まず恋愛ありきではなく
まず自分の生き方ありきであったとしても
恋愛は成立するのです!
比較的近い距離に住んでおり
出会えるチャンスが何度もあったにも拘わらず
映画の終盤まで二人が出会わないのは
二人が恋愛のための人生を
歩んでいない人間だったかったら!
けれど、二人の考え方は
変な恋愛テクニックなどは使わなくても
共感する人間にとっては
出会ってすぐに受け入れられるもの!
↑恋愛の駆け引きなんて必要ない!
私、この人の考え方が好き!
本作が作られた1998年は
まだSNSが発展していなっかった時代ですが
今は、そんな自分との相性を
ネット上でも確認できるようになった時代!
ですのできっと本作は
公開当時より今の方が共感されると思います。
本作は、恋愛のための恋愛映画ではなく
恋愛に至る道を描いた
ロードームービーのようなものなのです
ヽ(=´▽`=)ノ
↑今は出会ってないけれど
最高に相性の良い人は、近くにいるかもしれないのです
(*´∇`*)
という訳で次回は
人生万事塞翁が馬
というテーマで
運動靴と赤い金魚
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①恋愛のための恋愛の末路に
興味がある方へ…
②相性の良い相手とが遅かった場合に
興味がある方へ…
③相性が良い相手と結ばれなかった悲劇に
興味がある方へ…
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