こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
チキンとプラム
という映画を通して
想像力と
不思議な恋愛関係
というテーマでお送りしたいと思います。
人を愛した想いというのは
口に出して言うものなのでしょうか?
いいえ。
きっとほとんどの人は
自分の想っていた愛については
詳しく語ることなく死んでいくのだと思います。
という事は
恋愛の記憶は残らないの?
はい。
恋愛の記憶というのは
極めて個人的な記憶であり
日記を書かなかった場合
その日に何が起こり、自分が何を思ったのかが
他者には分からないように
恋愛の想いというものも
他者には分からないものなのです。
この事については
ウォン・カーウァイ監督の花様年華の時に
詳しく書かせて頂いたのですが
人に言わない恋というのは
その人自身の心の中が分からない限り
誰にも理解できないのです。
↑「花様年華」は
「愛してる」という言葉を
絶対に口に出さない二人の男女の恋愛秘話。
けれど、彼らの行動からは
お互いを愛する気持ちが滲み出しています。
本日のチキンとプラムは
花様年華に匹敵するストイックな恋愛映画ですが
主人公の心の中の思いに関しては
花様年華よりずっと分かりやすく描かれています。
↑バイオリニストの深い愛のお話です。
ただし、この作品が
とても純粋な恋愛映画だと分かるのは
最後までご覧になった方だけ!
内容を説明してしまうと
映画を観る楽しみを奪ってまいます。
(-"-;A
これは
どこまで解説すべきかが難しい映画です。
ですので極力
ネタバレしないように解説すると
これは
男が自殺する映画
です。
…
( ̄_ ̄ i)
さすがにコレでは
何が何だか分かりませんね。
もう少し説明すると
男が自殺を決意した理由は
絶望したから!
彼は著名なバイオリニストなのですが
自分の大切にしていたバイオリンを
妻に壊されてしまいます。
↑ああああ…
彼は新しいバイオリンを購入しますが
以前のような美しい音色を奏でることはなく
彼は絶望していきます。
最後の望みを託し
ストラビバリウスのバイオリンを手に入れますが
伝説の名バイオリンを持ってしても
彼の望んだ音色は出せず
彼は死ぬことを決意するのです。
↑ああ、もう死んでしまおう。
と言っても
痛い死はやだなぁと思った男は
自宅で餓死することを選び
自室にこもって
何も口にせず死を待つことにするのです!
↑拳銃自殺なんて、痛そうだ…
部屋に入って8日後に
彼は死亡します。
この映画は
死の8日間に彼が考えていた事を
映像化したもの。
だから
なぜ彼が死を望むほど絶望したのか?
妻や子供たちの事をどう思っていたのか?
死とどう向き合ったのかは
誰も知ることなく死んでしまったのです。
↑死の床で、死神と何を話したかなんて
誰にも分りませんよね!
けれど映画マジックによって
彼の心をのぞく事ができた私たちだけは
彼が死に至った理由を知る事ができるのです!
↑確かに、キツそうな奥さんですが
だからといって
バイオリンを壊されたから死ぬ!
というのは
随分な仕打ちだと思います。
さて、彼の心の中では
一体何に絶望してしまったのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
風変りなバイオリニストは
変った自殺を実行し
誰にも心を打ち明ける事なく死んで行きます。
↑… … … …
けれど
彼の心の奥底に隠していた愛を知った時
この映画は
風変わりな男の映画ではなく
とてつもなくストイックな恋愛をした男
だったのだと分ります。
そう。
ストイックな人の恋愛が終る時。
それは
生きる希望を失う時でもあるのです。
↑妻とは、こんな感じの結婚式をあげていた男。
一見幸せそうなのですが…
という訳で次回は
ドンファンという生き方
というテーマで
ゲンズブールと女たち
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本当は説明した事も、紹介したい映像も
もっといっぱいあるのですが
それを書いてしまったら
この映画が目指していた事を
否定することになります。
彼がバイオリニストとして成功したのも
誰にも知られない想いが
あったからこそだったのです…
この映画に関しては
予告編も見ない事をおススメいたします
(*´∇`*)
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