こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

恋におちて
 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。





観客の視点によって

 

評価が分かれる作品があります。





例えばクロード・モネのカナル・グランデ。


↑印象派の巨匠、クロード・モネの描いた

ヴェネツィアの運河。




彼の作品を好きな方は多いと思いますが
 

彼の絵の魅力は
 

水や空気のゆらぎの絵画的表現!
 

↑モネの目指していた、ゆらぎの絵画表現!

 

 

 

 

 

ですので、ゆらぎに興味がない人にとっては
 

ぼやっとした雰囲気の絵
 

という事で嫌う方もいらっしゃると思います。


↑実在するカナル・グランデの風景を

ハッキリ描いて欲しい方は…

 


↑クロード・ロランのようなタッチの方が好き!
という方もいるのではないでしょうか?

どちらが好きかは、観客の好みですよね。




そんな絵画の見方と同様に本作は
 

観客の価値観によって

 

評価が真っ二つに分かれる作品なのです。


↑好悪が真っ二つに分かれる恋愛映画です。





このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
観客の恋愛観やモラルによって
評価が分かれる映画だから






本作は極めてシンプルな作品!





ストーリーは
 

同じ電車に偶然乗り合わせていた
二人の男女が恋に落ちる

 

というだけのラブストーリーです。


↑隣町に住んでいた二人が

何となく魅かれ合って恋におちるお話です。




…なんか、よくありそうな話ですね。

( ̄_ ̄ i)





はい。
 

 

 

本作で描かれる恋は
 

誰にでも起こり得る一目ぼれ!

 


↑同じ路線を使っていた二人は

クリスマス日、本屋で買った本を取り違えてしまい

それが縁で、顔見知りになるのです。





特殊な状況における恋でも
 

運命の出会いでもない恋だからこそ
 

観客にとっても
 

ああ、こういう一目惚れって

あるよね
 

と共感してもらえると思います

 

ヽ(=´▽`=)ノ





…でも、だとしたら

 

観客の意見は別れないのでは?

 

(-"-;A

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

確かに、一目惚れというだけなら

 

特に問題はありません!

 

 

 

 

 

けれど、恋した二人が

 

どちらも伴侶がいるのだとしたら

 

どうでしょうか?

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

本作は、偶然出会った既婚者が

 

一人惚れしてしまったら?

 

というシチュエーションの映画なのです!

 

↑夫のいる妻と…



↑妻や息子のいる夫が一目ぼれした映画です。


推薦理由②

一目惚れは運命か?

という問題を提起している

 

 

 

 

彼らの伴侶は浮気をしていませんし

 

家庭で辛い目に会っている訳でもありません。

 

 

 

 

では、なぜ彼らは惹かれあったのか?

 

 

 

 

 

それは恐らく、絶妙な配慮で

 

お互いの事に関心を持ってくれたから!

 

 

 

 

お互いに本を間違えた気まずさから

 

二人は謝ったり相手を気遣ったりしながら

 

ほんの少しずつ会話を交わします。

 

 

 

 

 

もちろん二人にもモラルがありますので

 

お互いに深入りしないよう

 

優しく、物腰柔らかに、気持ちよく…

 

↑相手を見る眼差しには、距離感と優しさが!

 

 

 

 

そして、そんな関係は

 

彼らが今、人生で求めていたもの

 

だったのです!

 

↑年老いた父親の見舞いの日々。

もうすぐ亡くなる事が分かっているからこそ

心には寂しさが…

 

 

↑自分の仕事について関心を持ってくれる女性。

妻は既に関心を失っている彼自身の日々の話を

興味深く聴いてくれる。

そんな日々は、何だか忘れがたく…

 

 

 

 

むむむ。

 

 

 

 

これって、肉体関係ではなく

 

フィーリング的な結びつきですよね!

 

↑電車が来るまでの時間

お互いの事を話し合って笑い合うなんて

もうできないと思っていた。

 

 

 

 

さて、そんな彼らの関係は

 

やがてお互いの存在を断ち切れないほどに

 

大切なものとなってしまいす!

 

 

 

 

さて、そんな二人の純愛は

 

果たしてどんな結果を招くのでしょうか?

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑いつの間にか、彼と会うための服装を

気にするようになっている自分。

私、一体どうしちゃったんだろう…

 

 

 

 

 

彼らはどちらも、伴侶を裏切っていますので

 

モラル的には許されません。

 

 

 

 

だからこそ、伴侶側の視点で観た方は

 

こんな身勝手な恋は許されない!

 

とお怒りになるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

けれどもし、結婚をしながらも

 

心の中の中に何となく

 

もっと私を分かってくれる人に

出会いたい

 

と思っている人にとっては

 

心の中で、こんな出会いを求めてしまう自分を

 

発見してしまうかもしれません…

 

 

 

 

 

だからこそ本作は

 

観る方の立ち位置や状況において

 

好悪が分かれる作品なのだと思います。

 

↑肉体的に求めあうのではなく

精神的に補完しあえた関係を断つことは

とても辛いのでは…

 

 

 

 

そして、もう一つ視点があるとすれば…

 

 

 

 

本作は、好き嫌いではなく

 

怖さを感じる映画でもあると思います。

 

 

 

 

 

心で繋がってしまった二人の関係は

 

伴侶では得られなかったもの!

 

 

 

 

だからこそある日、自分の伴侶が

 

私、あなたより

一緒にいたい人がいるんです!

 

と告白されたとしたら…

 

 

 

 

仲良くやっている自信があった方ほど

 

この時のショックは大きい気がします。

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

一目ぼれとは

 

奇跡のような出会いの事。

 

 

 

 

 

だからこそ、普通の恋愛は

 

きっと奇跡の出会いに

 

勝利できない気がするのです…

 

 

推薦理由③

一目惚れは

盲亀の浮木の如し

 

↑盲亀の浮木とは、目の見えなくなった老海亀が

百年に一度浮き上がってきた時に

偶然穴の空いた浮き木の穴に首を突っ込む

という奇跡のような出来事の事。

もし、自分の伴侶が、そんな出会いをしたとしたら

それを止める事はできないかも…

そう考えると、ちょっと怖い愛の映画でもあるのです。

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

恋への恐怖

 

というテーマで

 

恋のためらい

フランキーとジョニー

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑本作の二人は、演技派俳優の

メリル・ストリープとロバート・デ・ニーロ。

怖いくらい役に入り込む二人の演技だからこそ

求めあうようになった二人の心理は

やや狂気を帯びているようにも見えるのです…

 

 

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