こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ざんねんなタイトル
というテーマで
刑事ジョー
ママにお手あげ
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
ラジー賞受賞作品
本作の原題は
STOP! OR MY MOM WILL SHOOT
(止まれ!さもないとママが撃つぞ)
…なんだか変なタイトルですね
(-"-;A
ちなみに本作は家族みんなで楽しめる
世話焼きママとはぐれ刑事の
ロサンゼルス事件簿!
という感じの、ライトタッチな良質なコメディ映画!
↑原題の「止まれ!さもないとママが撃つぞ」は
日本版のチラシにも使わています。
けれど本作は、良作だったにも拘わらず
公開時に酷評され、最低映画賞であるラジー賞の
ワースト主演男優賞とワースト助演女優賞を
受賞する事になるのです…
(ノ_-。)
一体どうして本作は、
そんな酷い扱いを受けたのでしょうか?
それは、観客が人気俳優が持つ理想のイメージから
外れた作品だったからなのです…
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
ロサンゼルス市警刑事の男のもとに
過保護の母親が訪れて巻き起こる騒動を
描くコメディ・アクション。
…まぁ、その通りですね。
けれど、この解説では味も素っ気もないので
もう少し詳しく説明すると、
主人公の刑事ジョーは30過ぎの独身デカ!
剛腕で怖いもの知らずのジョーは
上司のグウェン警部補とも相思相愛の中で
人生を謳歌している真っ最中!
けれどそんなジョーは、ある晩
グウェンへの連絡も忘れ
一晩中、ニュージャージーのママの元へと
電話をかけ続けていたのです!
…という事はジョーはマザコン!?
( ̄_ ̄ i)
いいえ。その逆です!
ジョーのママは彼を溺愛しており
いつまでたってもジョーの事を子供扱いし
食事や恋の事まで口出しするので
ジョーとしては、あまり一緒にいたくない存在!
そんなママが、ジョーに会うために
ロサンゼルスへ来ると言ってきかなかったので
阻止するた電話をしていたのです!
けれど何事もジョーより一枚上手のママは
ジョーからの電話をとれば
ロスに来るなと言われるのを知っていて
電話に出ずに出発し
ジョーの元へと遊びに来てしまいます!
↑あらジョー。もっと愛想よくしないとダメよ!
↑ほら、もっと笑って~
すっかりママのペースにはまってしまい
イライラするジョーでしたが
悪意がある訳ではないママの行為には
強く抗議もできません。
↑はい。健康に良い朝食を用意したわ!
…朝から、こんなに食えないよ
そんなママは、ジョーの服を選択しようとした時
汚れた拳銃を見つけ
勝手に洗ってダメにしてしまいます。
↑こんな汚い銃じゃダメね。お洗濯しましょ
↑うわっ。弾倉から水が出てきた!
ママ、勝手なことしないで
さて、そんなジョーとママとの共同生活は
一体どんな事が起きるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑銃を壊してしまったママは
ジョーのために新しい銃をプレゼントしようと
銃砲店に行きますが
その帰り道に、銃撃戦を目撃してしまうのです!
大丈夫ママ!と、ジョーが心配していると
ママは、あんたが事件を解決して
喧嘩しているグウェンと
仲直りするキッカケにしろと言って来たのです。
身勝手な観客の理想像
本作は、スタローンが普段のキャラを抑え
ママ役のエステル・ゲティを立て
道化役に徹した70年代風のコメディ映画!
恐らくスタローンが本作で描きたかったのは
普段彼が演じている剛腕キャラも
優しいママの思いやりには敵わないんだという事!
↑たとえ、普段外ではこんな感じの男でも…
↑家ではママに頭があがらないかもね
だからこそ、本作でのママとジョーは
喧嘩しながら互いを愛し合い
最後には二人で、大事件を解決するのです。
↑ママ、やるね~!
けれど、当時のスタローンのファンが
彼に望んでいた役柄は
無敵のモンスターのようなキャラクター!
↑観客が望んでいたスタローンの役柄は
何もかも破壊する最強デストロイヤーだったのです!
だからこそ、そんなスタローンが
三枚目を演じた本作は
ファンたちに取って来たい外れの作品!
こんな映画はスタローンに期待する
破壊者のイメージには向いていないと酷評されて
ラジー賞で笑いものにしたのです!
けれど、本作は本当に
その年最低の映画だったのでしょうか?
ワースト主演男優賞と
ワースト助演女優賞に選ばれた2人ですが
スチール写真からは
おふざけて撮った映画とは思えないような
仲睦まじい雰囲気が漂っています。
↑メイン・スチール
↑ちょっと微笑ましい二人。
↑スタローンにとっての本作は
普段の自分のキャラの裏側を見せる
ハートフルな作品だったのではないでしょうか?
↑けれどファンたちは本作の二人の映画を
本年度最低作と嗤ったのです…
本作に関する解説の多くは
今でも、スタローンの大失敗作であると断言し
ファンの間で本作のタイトルが“禁句”だと嘲笑しています!
けれど、時代は過ぎ
本作の価値は今改めて問われても
良いのではないでしょうか?
もし邦題の、刑事ジョー/ママにお手あげが
今なお昔のファンにとって“禁句”なら
名誉回復のためにも
新しい邦題を付けてあげたい気がするのです。
…さて、皆様はこんな邦題のつけ方を
どう思われますか?
↑私としては本作の邦題は
結構良いと思うのですが、本当に禁句なのでしょうか?
という訳で次回は
80年代フォーマット
というテーマで
摩天楼(ニューヨーク)は
バラ色に
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①思いやりのあるおばあさんの映画に
興味がある方へ…
②思いやりのあるママの映画に
興味がある方へ…
③息子のために必死に行動する
母親の登場する映画に興味がある方へ…
![]() |
刑事ジョー ママにお手あげ [DVD]
973円
Amazon |