きしPコクーン旗揚げ公演「冥土inシェアハウス」[柏木優茉]@ぽんプラザホール(9/14・15) | ヒペラーファイター♪(舞台女優のミラっちょを応援するブログでした)

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9月の中旬に5日間9公演という日程でぽんプラザホールでは、きしPコクーンの旗揚げ公演「冥土inシェアハウス」が上演されたのですが、日替わりゲストとして14(木)にHelloYouthの藤咲まりな、そして15(金)にはMAGICAL SPECのMOMOMIが出演するという発表があったので、14日の2部そして15日の1部を観劇してきました。

 

 

きしPコクーンはトキヲイキルの岸田麻佑が主宰する劇団で、5/2に催されたトキイキのワンマンライブで立ち上げの発表があったのですが、その段階から9月に上演される旗揚げ公演には、元REBIRTHの柏木優茉やHelloYouth大葉みらいの出演が報じられており、麻佑と共に制作に関わった馬場阿紀子との関係から、4月にCRUiSE!を卒業した青井海優の登場にも期待を寄せたものの、今回は残念ながらその機会は訪れませんでした。

 

 

主演を務めたのはトキヲイキルの原直子で、安定した演技を随所で展開してくれたのですが、個人的には華が少し足りなかった印象を受けた一方で、ヒール役で登場した宮崎理奈については、わいわいと楽しい雰囲気を一瞬にして凍り付かせる切れ味が鋭く、人物設定にはもっと深みを持たせて、彼女を掘り下げる演出があっても良かったように感じました。

 

 

そして閻魔役を演じた鶴田りさは、硬軟入り混じった演技の幅が興味深く、悠乃との絡みも絶妙で大いに楽しませてくれたのですが、ストーリーの鍵を握っていたのが実は優茉で、これまでの出演舞台において存分に発揮されてきた、コミカルで愉快な面が今回ばかりは殆ど封印されて、物語をこつこつとしたためる文学少女の役だったのは、抑えた演技にもどこか凄みが感じられて、素敵な佇まいから堂々の存在感を漂わせていました。

 

 

今回の舞台では閻魔の裁定が、本来の「天国行き」と「地獄行き」に加えて、「生き返り」という3つ目の選択肢が存在するのがポイントで、死亡して裁きを受ける迄の猶予期間中は、亡くなった人が付き人ならぬ付き鬼と共に、シェアハウスで生活する様子を中心に描かれていたのですが、最後に原直子が付き鬼の悠乃と共に生き返るシーンは、馬場阿紀子が双子の赤ちゃんを産んだ場面とリンクして、それが実は優茉の紡いだストーリーだったのは、私も舞台を二回度観てようやく自分なりに、諸々が理解出来たような次第だったので、その考察を話したかったのもあって優茉には、両日共に終演後の特典会を訪問する事になりました。