6/22に心斎橋のLive House Animaで参加した、「MAGICAL SPEC all SONGS LIVE マジスペ 100% in 大阪」は、折り返しの曲として「Cyber climber」が演じられた後に、対バンライブをはじめセトリに入る確率がとても高い、3年前にリリースされたマジスペの代表曲が披露されました。
「カメリア」
いつも賑やかで沸き立つこの楽曲は、陽気で賑やかなマジスペを表現するのに相応しい作風ではあるのですが、2年前の周年ライブでピアノ演奏によるスローバージョンに接した際には、そのメロディの美しさにハッとさせられた思い出があります。
「See you…」
この日特別仕様のイントロでスタートしたこの作品は、筑田浩志氏がマジスペに提供した4曲の中の1つなのですが、少しの隙間も埋めながら執拗に攻めて來る、迫力満点のデジタルポップとは異なり、行間に余韻を持たせつつcoolに展開されるこの楽曲は、その洒落たセンスがどこか往年のpizzicato fiveを思い起こさせるところもあり、久しぶりに堪能する事が出来たのはとても嬉しかったです。
「HOPE」
仰々しいアレンジがとても印象的で、清々しくも勇ましいメンバー達の、カッコ良さがひときわ際立つ作品となっています。
「こんきゃっとねーしょん」
3年前にSORAが卒業したタイミングで発表された作品で、このあとマジスペが変にコミカルな路線を突っ走っていくのではないかと、当時は少し懸念を抱かせた一曲となっていたのですが、これ以上に妙な方向へとベクトルのぶれを見せる事はなく、巧みなエッセンスを孕んだユニークな楽曲として、これはこれで絶妙なアクセントを誇りながら、ユニットのセトリを支える作品となっているように感じています。
「Exciting Dawn」
5年前に「from トキヲイキル」を標榜して、トキイキのSORAとKOTONEを中心に5人で結成されたマジスペではあるのですが、そのデビュー当時の作品の中では最も煌めきを見せながら、トキイキがパフォーマンスしても違和感の無い仕上がりとなっているのは、前のめりな力強さがとても眩しくしかも頼もしくて、初心に帰って自らを見つめなおすのには無くてはならない楽曲です。
「TWIG」
変拍子のイントロがユニークで心が掴まれながらも、間奏で曲調が一変するのに驚かされるこの作品は、「エレクトリックでラブリーサウンド」を模索し続ける、初期のマジスペらしさが詰まった興味深い作品です。
「びきにけーしょん」
タイトルからもわかるように「こんきゃっとねーしょん」の姉妹曲といったポジションに位置して、ライブでは続けて披露される機会も結構あるこの作品は、2024年に腰痛治療の為にマジスペを卒業したMOMOMIが、最後にレコーディングへ参加した楽曲なのですが、当時撮影されたミュージックビデオには、確かMOMOMIの姿が確認出来たものの、昨年の6人体制でMVが再び撮りなおされて、最初のバージョンが今では行方不明なのが少し残念なところです。
「DREAMIN'」
筑田氏の作品ではないもののその作風には、「Exciting Dawn」と少し似通ったものがあり、力強さのみなぎる振り付けも相まって、とても頼もしい爽快な楽曲となっています。
「真夜中トウループ」
昭和歌謡を彷彿とさせるようなメロディは、マジスペの中だと異色な作品になっているのですが、郷愁に満ちた世界にエレクトリックサウンドが絶妙に絡んで、ユニークな仕上がりとなっているところに引き込まれてしまいます。
「ねぇ。」
マジスペで屈指のスローナンバーであり、SORAの卒業ライブでこの曲が初めて披露された際には、オチサビ前でSORAとKOTONEがセンターで向き合い、お互いの絆を永遠に誓う言葉が熱く交わされたのは、以降のパフォーマンス機会でこれを超えるシーンが現れる筈も無く、SORAのマジスペにおける大きな存在感を、いまだに知らしめている作品となっています。
「Sparkling」
正統派のダンスポップが極められたこの筑田作品の、清々しくもストレートな作風は以降のマジスペで継承される事がなく、現在は村カワ基成氏の独自なデジタルポップセンスで突き進んでいるのは、今のように多くの評価と成功を得るためには、決して間違った道ではなかったのだろうと、納得せざるを得ない状況になっているのは致し方ありません。
「ビデオガールクライシス」
今年の5周年ライブを機にリリースされた新曲で、最近のライブでは必ずといって良いほどセトリに入るこの作品は、曲中にセリフが挿入される新基軸が加わっており、私はまだまだ馴染みが薄いものの、8人のマジスペを代表する楽曲として君臨していくような予感があります。
「STAR SUGAR」
当日はクラップのリズムが長めにインサートされた、長尺のイントロバージョンで披露されたのですが、「カメリア」と並び一時はライブで大いに幅を利かせた楽曲でした。
「Parallel」
メンバー達の切ない心情がソロによって、次々と紡がれ繋がっていく構成となっているこの作品は、真の代表曲としてライブのラストを締めるのに相応しく、観客達の思い入れもここで最大のピークを迎えました。
100分に及んだノンストップライブはここで終焉を迎えて、持ち歌の28曲全てを演じきったメンバー達の表情は、満足感で大いに満ち溢れていたのですが、ステージからはその時の我々の顔が真っ白に見えたらしく、自分たちの疲れよりも我々の憔悴を気遣いながらも、7/19には全曲ライブの東京・大阪に続く第3弾として、地元の福岡で催されるライブでは今回筑田氏の手掛けた4曲が、全てワンハーフの披露だったのがこれもフルサイズになるんだそうで、100分を更に超える次のライブに向け8人は大いに腕を撫していました。

終演後の特典会ではAYAを訪問したのですが、マジスペの全てを浴びる事が出来た全曲ライブは、過去の歴史を振り返る事も出来た有意義な時間でした。

