東京電力燃料デブリの2回目試験的取出し開始 | GTZ&RSのブログ

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東京電力(株)は、福島第一原子力発電所の廃炉に係る2号機での燃料デブリの2回目の試験的取出しに着手したと発表しました。

東京電力(株)に拠ると、この燃料デブリの試験的取出しについて15日(火)午前10時03分頃にロボットアームの先端が原子炉格納容器の中に入った様ですが、燃料デブリに届く迄に約3日間、そして燃料デブリを掴み取る作業に約2日間、更にロボットアームを引き抜くのに4日間の計9日間を要する見込みとのことです。

ただ、これだけの費用と作業日数を掛けても取り出せる燃料デブリは1回当たり3g以下とのことで、約880tと推計されている燃料デブリを取り出すことは現在の技術では、やはり不可能な様です。

何故ならば、計算上では、これらの操作が概ね2億9,333万3,333回以上の作業が必要となり、1回に付き9日間掛かるとすると722万7,926年掛かることになります。

更には、今回のロボットアームのコストは約78億円とのことですが、やはり不具合が既に多発している様です。

コスト的に考えると、原子力発電所は事故を起こす前に順次早期に廃炉した方が安上がりと言うことになると思います。

現在、原子力発電所を新たに稼働させ様とする者はこうしたことを考えて居られない様で、然も深層防御B.5.b項なども安易に考えているとしか思えません。

更に重要なことは、取出した燃料デブリは無害化出来ず、現在の科学・技術では遮蔽出来る容器に入れて保管する以外に方法は無い様です。

本当に、2011年(H23年)3月11日(金)東北地方太平洋沖地震時の対応の拙さには、悔やまれます。