JAXAは、種子島宇宙センター(鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津)で『イプシロンS』ロケットモーターの燃焼実験中に爆発事故が発生したと発表しました。(YouTuve)≫
この燃焼実験での爆発・失敗は、2023年(R5年)7月14日(金)に続いて2回目の失敗となってしまいました。
今回の燃焼実験は、『イプシロンS』ロケットの2段目のロケットモーター部で、燃焼時間は約120秒行われる予定だったが燃焼開始後約20秒後頃から容器内圧が予測よりも上昇し、燃焼開始後約49秒後に爆発したとのことです。
(報道等の映像を見ると、途中から爆発現象を確認出来ます。)
液体燃料型ロケットのH2AとH3は、ほぼ技術的に確立出来た様ですが、固体燃料型ロケット『イプシロンS』は中々技術確立が出来ません。
固体燃料型ロケットは、液体燃料型ロケットとは異なり、打上げの都度燃料充填作業を行う必要が無い為、今後重要な技術となります。
(予めロケット部分を準備しておいて、搭載される部分のみその都度準備すれば良くスケジュール的なメリットが大きいです。)
因みに、『イプシロンS』ロケットは固体燃料を使う3段式で、今回の燃焼試験はその2段目ロケットモーターになります。
なお、JAXAは、今後の『イプシロンS』ロケットに拠る衛星打上げビジネスへの影響は避けられない見通しとしています。