林芳正官房長官は、北海道の礼文島(北海道礼文郡礼文町)沖北方で、午後1時から午後3時台に掛けてロシア連邦軍の海軍航空隊対潜哨戒機(IL-38)1機が日本の領空を3回侵犯したと発表しました。≫
これに対して、航空自衛隊北部航空方面隊の戦闘機2機(F-15J、F-35A)がスクランブル発進し、フレア(火炎弾)を使用して警告したとのことです。
なお、航空自衛隊が領空侵犯に対してフレア(火炎弾)を使用するのは初めてとのことです。
また、防衛省及び自衛隊は警戒と監視を続けるとし、首相官邸には情報連絡室を設置した様です。
ロシア連邦に依る威嚇は、今年9月12日(木)に、やはり海軍航空隊対潜哨戒機(Tu-142M)が日本列島を周回する様に飛行し、航空自衛隊が戦闘機をスクランブル発進して、監視・警戒の任務に当たって呉れていました。
今回の対潜哨戒機(IL-38)は、前回の対潜哨戒機(Tu-142M)よりも大分小型で、我が国の対潜哨戒機(P-1)とほぼ同じクラスのものです。
(一つ気になるのが、今回の対潜哨戒機(IL-38)の機体下部の爆弾倉のドアが開いていることです。何かを落下させたのでしょうか。)
また、ロシア連邦に依る我が国の領空侵犯は今回で44回目と非常に多く、2023年10月31日(火)の北海道根室半島沖の領空侵犯以来です。
(軍用機としては、2019年6月20日の空軍爆撃機(Tu-95)2機の南大東島(沖縄県島尻郡南大東村)の領空侵犯以来です。)