ジヨン編(6)
-ジヨンSide-
道を歩いているととてもきれいな
泣き顔を見た
その人に見とれてしまって
気付いたらぶつかってしまった
その人はもっと泣いてしまって
慌てた俺には
「とりあえずどこかに入りましょう」
としか言えなかった
話を聞くとその人は
婚約者を亡くしたらしい
それを話す彼女の顔が
またきれいだった
俺はこの人の笑顔が見たいと思った
結局その日は一度も笑ってくれなくて
次会う約束だけして別れた
帰ってからもその人の顔が思い浮かんで
胸が苦しくなった
落ち着かなくてまた彼女が
泣いてるかもしれないと思って
気付いたら連絡していた
やっぱり彼女は泣いていて
すぐにでもそこに行ってあげたかった
でも俺は彼氏でもないし
そんなことしたら迷惑がられる
とにかく彼女が落ち着くまで話した
また彼女に会える日が来た
嬉しくなって何時間も
着る服を考えてたら
遅刻しそうになった
「ごめん、服選んでたら遅くなった・・・」
「男の人も服選びって悩むんだね」
その時初めて彼女の笑顔をみた
また胸が苦しかった
こんな顔を婚約者の人は
たくさん見てきたんだ…
俺の知らない彼女をたくさん知っている
それが悔しかった
ジヨン編(5)
数日後
部屋の片づけが一段落して
リビングにいった
「お疲れ様」
と言ってタプ君がコーヒーを持ってきてくれた
「ありがとう」
ソファの隣に座って
「ユナちゃんはジヨンのどこが好きなの?」
「え?なんで?」
「見ててわかるよ」
「タプ君には見透かされてるなぁ」
「ジヨンはいいやつだからいいと思う」
「私もそう思うなぁ」
「じゃあ俺出かけてくるから」
「ありがとうね」
にこっと笑ってどこかに出かけた
何時間たっただろう
誰かに髪をなでられて目が覚めた
「あ、起しちゃった?」
「ジヨン君…」
「こんなところで寝てたら風邪ひくよ?」
「ここ落ち着くんだ」
「そっか。そういえば最近泣かないね」
「ジヨン君のおかげで忘れられそうなんだ。
それに最近好きな人が出来たの」
「え?どんな人?」
「・・・・・・・・・・・。」
「ユナちゃん?・・・寝てるよ」
頭をやさしくなでながら
「誰が好きなんだよ・・・」
「・・・ジヨ・・ン・・君・・・」
「ホントかよ・・・・」
ジヨン編(4)
料理が出来上がって
みんな席についた
デソンが
「なんか女の人の手料理っていいね」
と目を輝かせる
「味には自信ないけど」
「はやく食べようよー」
スンリ君にせかされてみんな食べ始めた
「うん。やっぱり味は悪くない」
「スンリ君~(怒)」
「ごめんごめん」
なんとか好評だったみたい
食べ終わって片づけていたらジヨン君が
「手料理ありがとう」
と言いながらさりげなく持っていたお皿を
持って運んでくれた
お皿を洗いながらジヨン君に話しかけた
「共同生活っていいね」
「そうかな」
「みんなといると楽しい」
「なら一緒に暮らせばいいじゃん」
スンリ君がこっちを見ながら言った
「そんなことできないよ」
「なんで?」
「なんでって…迷惑だし」
「俺はいいと思うよ」
ジヨン君が言った
「みんないいって言ってるよ?」
「でも…」
「一人は嫌だろ?それにユナちゃんの
泣いてる顔もうみたくない」
「いいのかなぁ…」
「いいの」
頭をクシャクシャとしてほほ笑んだ
だんだんジヨン君にひかれているのが
自分でもよくわかった


