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妄想小説-秘密のring(5)-


何もかもおいて

無我夢中で走った

自分の中で何がおきているのか

混乱していてわからない


どれくらい走ったんだろう

気付いたらずいぶん遠くまで来ていた


彼女なら信じてくれていると

そう思ってたのが間違いだったのか

でも誤解を解かないと

自分の気持ちを伝えないと


また走り出した

彼女の家に

あの指輪をつけたまま






あれからどれくらい時間が

経ったんだろう

ずっと立ったまま

心のどこかでジヨンを待ってる

ホントは心のどこかで疑って

悲しいはずなのに

そんな気持ちはない


わかってたんだ

ジヨンがそんなことするはずないって

でも正直になれない


「ごめんね、ジヨン・・・」


泣きながらソファで

眠りについた







妄想小説-秘密のring(4)-


ジヨンの様子が明らかにおかしい

さっきから目を見てくれない


「あー・・・これは、次の撮影で

使う指輪。間違えてつけて帰ったんだよ」


そう言って楽譜に目を落とした


「そんなシンプルな指輪つけるの?」

「好みが変わったんだよ」


でもなんでよりによって

左手の薬指なの?

どう見たって恋人とつけるような指輪

頭が混乱した

またジヨンを疑う自分がいる

ついさっき信じるって決めたばかりなのに


「疑ってる?」


ジヨンの言葉になにもこたえられなかった


「疑ってるんだ」

「そうじゃなくて・・・」


ジヨンが不機嫌そうに言う


「あのさ、今日男と一緒だったろ?」


それどころじゃない

今はそんな話じゃない・・・


「俺は信じてたのに」


そう言って家から出た

楽譜も携帯も全部おいたまま

追いかけようとした

でも足はまったく動こうとしない


「終わっちゃうのかな・・・」







妄想小説-秘密のring(3)-

私の誕生日前日

待ち合わせのカフェには

幼馴染の姿があった


「久しぶり」

「久しぶり。まぁ座れよ」


椅子に座ってアイスティーを頼んだ


「で、何があったんだ?」


急に真面目な顔になった


「うん。あのね・・・」


ジヨンから連絡がないこと

今までこんなことはなかったこと

ジヨンが離れて行きそうで

ホントはすごく怖いこと

全部話した

涙で何回も言葉に詰まった

枯れるほど泣いた

頭の中が真っ白になって

無我夢中で泣いた



「・・・そっか。そんなに苦しかったんだ」

「うん」

「でも大丈夫だよ。お前が選んだ人だろ?

自分を信じろよ。一回信じた人なら自分信じて

最後まで信じろよ、な?」


本当だ。

私はジヨンを信じきれてなかった

それに自分の事も信じてなかった

信じてみよう

結果がどうでも私が信じきれたなら

それでいいよね


「ありがとう。楽になったよ」



カフェを出て家に帰った



「ただいまー」


電気がついてる

もしかしてジヨン・・・?

急いで部屋にあがる

ソファの上で寝息をたてている

久しぶりにみた顔

愛おしい寝顔がそこにある


「ジヨン・・・」


涙がこぼれた

さっきあれだけ泣いたのに


手には楽譜があった


「新しい曲でも作ってたのかな?」


だから連絡もなかったのかな?

忙しかったんだ・・・


ジヨンが目を覚ました


「あ、おかえり。ごめん、ずっと連絡できなくて・・・

色々忙しくて。」

「ううん、忙しかったんだね」

「ご飯作ったから食べようよ」


ふとジヨンの左手の薬指に光るものがあった


「指輪・・・?」


見たこともない指輪


「っあ・・・」


とっさに指輪を隠す


「なんで隠すの?」

「いや・・・意味はないけど」


言いながらゆっくり外してポケットに入れる


「なんで外すの・・・?」