22年生まれの出資馬はまずこの馬。
ロードラビリンス(ベイコート22)
相変わらず自分の選ぶ馬は人気がない。一度も抽選無しを続けている。この子も早期入厩のため今週月曜日午後3時で締め切った。駆け込みの票が入ったけど多分満口にもならなかっただろう。
自分の見立てではこの子が今年のロード一番馬。
■ロード血脈の結晶
ロード血統の代表馬を考えると、繁殖成績まで含めて、牡馬ではカナロア、牝馬ではレディバラードではないだろうか。その2頭を父母に持つ馬は意外に少なく3頭しかいない。多産でロードを支えてきたレディバラードとカナロアの子がこんなに少ないのはビックリだ。(昨年女の子が生まれたのをどこかで読んだ気がするが、今確認できないので3頭としておく)
その3頭の内牝馬は2頭。2頭のなかの1頭が母ベイコート。そしてベイコートの初仔がこの子。
このロード血脈の中でベイコートが新たな流れを作れるかどうか。ロード会員なら普通に贔屓してもおかしかくない。走る馬走る馬と血眼になるくせに愛情がないんだよ。
■父馬ミッキーアイル
そんな期待のベイコートによくアイルをつけたものだと思う。これはケイアイファームの英断。
そしてこのミッキーアイルが面白い。産駒は2018年からだが、最初は自身の競争成績の字面どおり短距離に偏っていた。ここ少しずつ芝2000前後で走る馬も出てきた。関係者は普通に考えて短いところと思っていたが、アレッ違うかも、と段々に隠れていたアイルの本質が見えて来たのではないか。
ミッキーアイルは現役中に見せなかったディープの後継としての資質「絶対能力因子」を持つ馬かもしれない。
■成長力
これはデルレイの時も書いたが強い馬は急激な成長期がある。この子は10月上旬464kg2月下旬504kg。なんと40kgの馬体増。デルレイの時も1歳の冬だった。牝馬は違うような気がするが男馬の1歳冬という時期は大切な時かもしれない。
■調教
この子の調教は抜群。何が抜群かって併せる馬がいないのだ。坂路動画は4本出ているが2本目以外は先頭を颯爽と走っている。2本目で横並びを試すとペースの遅さに最初イヤイヤをした様子が見える。もっと走りたいよねぇ。
走るフォームもいい。足先が前に伸びて巨体が飛んでいる。
■適性
芝かダートか。距離は・・ここが分からない。何があってもおかしくないし、想定外な距離で見事な走りを見せてもおかしくない。松下調教師も1600くらいいけそう、とおっしゃっているが、ミッキーアイルの名前を隠せば新馬2000を使うかもしれない。
クラブが適性を決めつけないでくれるのもありがたい。現場の判断で活躍の場を見つけてほしいものだ。距離も含めて血統表から想像できない活躍をする破天荒な馬だと思っている。
■馬名
あんまり書きたくないが馬名を聞いた時は驚いた。父名から「島」母名から「浜辺の王宮」・・でクレタ島の王宮というのは分かる。しかしそれは表面的な関連付けでしかない。
前途洋々な愛馬に「行止まり」「迷宮」の名はつけたくない。
ラビリンス自体も王宮というより王宮の一部の牢獄。記憶だとギリシャ神話ではミノス王の王妃が牛に欲情して牝牛の模型に入って思いを遂げる。生まれてきた半牛半人の怪物ミノタウロスを閉じ込めるために作られた場所がラビリンス。このミノタウロスに与えるため進貢国のアテネに毎年10人の若い娘と男を強制したという。自ら進んでその一人となったテセウス?がやがてミノタウロスを倒す。
なんかおぞましい物語ではないでしょうか。
ロードのネーミングはまあまと思うけど歴史や文学に詳しく外国語の基礎がある方がチェックしてくれるといいけども。
破天荒な活躍を期待してラビリンスが似合ってくるかもしれないと思うことにしよう。
(了)