![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/gts-tanka/a7/fd/j/o0648115214425613920.jpg?caw=800)
ECUをR32化計画を持っていて、RB20DET用のパワーFCが手に入ったら実行しようかと思い続けていた。それにはいろんな準備物があるが中でもあれば重宝のNEKOコーポレーションから出てた変換ハーネス。
たまぁ~にネットオークションでお目見えするがその貴重さから高価取引。正直数回落選している。やっと入手できた品も取り外しの際に断線などある物であったが私の仕様試案にはいたって影響がない部分だったので入札勝負掛けたら落とせました。
まずはこのハーネス、言わずと知れたR31スカイラインにR32スカイラインのECUを
使ってECUのバージョンアップを狙う物だがよくよく調べるとR31の前期・後期もちろん使えるが前期の制御自体が昭和のECUを平成の物にしようとしたものらしい。後期R31からはほぼR32の流れになっているので。(ECU容量などは低い)
どういうことかというと、このハーネスの使い方で取り付けを行うと後期R31場合余計なハーネスの引き直しや部品調達をしてしまうことになるのだ。(前期はやったほうが楽でありやらないと動かない、Z31は全年式が前期R31と同じRB)
その余計な部分を省き、また前期R31ECUより増えた制御箇所のセンサーの結線を
行い、まさに「ワンタッチ」変換ハーネスに作り上げる、後期R31専用品に作り変える作業である。
ここで前期R31と後期R31のECU制御箇所などのお話を・・・・。
まず前期はエアフロ、スロポジ、クランク角センサーが後期と特性が違います。
エアフロは7V制御。スロポジはアイドル接点のみ。クランク角センサーは出力特性が違うらしいですが整備書から見る分には結線順序も出力電圧も同じでしたが
クラセンに関しては「そうらしい」としかわかりません。
この部品の特性の違いで、この変換ハーネスの取説には「スロポジはオートマ用か
後期用を使うと記載。エアフロはZ32かHCR32類の物を使う。クラセンもR32の。
と記載されている。エアフロに関しては付属のエアフロハーネスのカプラーをZ32タイプかR32タイプのどちらかを選ぶようで、のちにZ32エアフロにするがとりあえずR32エアフロでという使い方の場合はカプラーがZ32用と同じでR32用と特性が同じY31用のエアフロが使えますなんても書いてあったので(Y31やA31前期の青紫ラベルの
エアフロはR31後期とおなじ)結果、後期のエアフロで言い訳です。
ここまで読み解くとスロポジは後期用、エアフロも後期用、ってなわけで後期の場合
この辺の部品交換は要らない訳です。
エアフロとスロポジはECUから直にハーネスを繋げるようにNEKOの変換ハーネスは
制作されているのでこの辺んもハーネスの引き直しが無くてもいいように加工します。クラセンはR32用を使うこと前提でクラセンの取り付けカプラーも付属するそうですが配線配列も変更なくカプラー変更のみのようです。しかもR31後期の物はA31前期やC33前期のRB20DETと同じ、ということは特性は同じですから単にカプラー形状違いとなります。ということはいちいちカプラー変更やクラセンをR32用に変えなくても
後期R31用でいけるとなります。(正直ここはエンジン始動確認まで心配でした)
上記の事を踏まえ車内からの変換ハーネス接続のみで使えるように制作開始です。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/gts-tanka/4d/f6/j/o0648115214425613970.jpg?caw=800)
まずはハーネスの配線をドナーのカプラーより頂きながら。
R31前期に無く、後期R31、R32にある
制御線を増やしていきます。
変換ハーネス自体もO2センサー、ノックセンサーは結線されてなかったりダミー信号を入れられたりしているのでそこを
作り直します。
02センサーセンサー線の結線。
O2センサーヒーターアースの結線
ノックセンサー線の結線(ダミー信号結線を直のセンサー線に結線)
パワステスイッチ線の結線(信号
変換回路制作にて)
ニュートラルスイッチ線の結線
エアコンスイッチの信号変換
スロポジ出力線の結線
スロポジ電源線の結線
エアフロ信号線の結線
※ 上記赤文字のセンサー線は、NEKOの変換ハーネスでは結線(空き)
されていない線、新たにR32側カプラーに差し込む。
ノックセンサー線はダミー信号解除(配線切断にて)
青い文字は前期R31には無く後期R31ECUから設定されるセン サー。
エアフロ信号は単独接続にハーネスがなってるために改めて結線。
※ パワステスイッチの信号線はR31とR32では制御が違うので
車両側のハーネス内でリレーかまして信号加工する予定。
簡単に言うとR31はパワステスイッチオンで12VがECUに
入るがR32はECU側から5Vが出力されていてパワステ
スイッチがONで通電するってな感じ。
エアコンスイッチ信号はR32の場合はエアコンアンプ(コントローラー)に出力する線らしく、同じ表記のR31のエアコンスイッチとは
意味合いが違う。R32でECUで言う「エアコンリレー」の線がR31での
エアコンスイッチ。ECU配線図見るだけだと困惑してしまいますが、
回路図見るとわかります。私も名前だけで同じと思い新たに結線作り
ましたが・・・・・・。ここはハーネスで結線されてました。
変換ハーネスのR31カプラー側は軟質樹脂で埋め固められているので増線した物の車両ハーネス側は直接車両ハーネスに結線する方法にします。R32カプラー側はドナーのカプラーからピンごと線を抜き取りR32カプラーへ差し込んでいきます。変換ハーネスの元々の引き直しハーネス分(エアフロとスロポジ)を利用して制作します。これでハーネス自体の加工は終了になります。可変吸気バルブは作動しなくなります、このハーネス使うと作動しなくなる機構なんですが、R32ECUではそれを制御する術がまず無いですから。あとは、フューエルポンプの低負荷時のポンプの出力を抑えて静音にするとかいう機能も失います。パート2に続く・・・・・・。