本が、崩壊している | 雀風窯…陶芸日記

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織部の参考にしようと、古い図書を引っ張り出した

 

陶芸を始めて間もなくの頃にに購入した本

 

ボロボロで奥付が見えないが、昭和45年ころか(1970年頃)

 

こんな状態になっている

 

広げたら、更にバラバラに

 

同じ頃の別の本も、同様

1870年前後に、新しい製本技術が出現

 

本をカットして、背を接着合いで接着している

 

その接着剤が劣化したので、バラバラになる

 

明治から、昭和60頃までの本は、ホチキスでとめている

 

そのホチキスが錆びて、同じように本がバラバラになる

 

更に明治以降、西洋の製紙技術が日本に伝わってきてきて、紙の大量生産が始まった

 

西洋の製紙方法だと、パルプを酸で処理する

 

その酸が繊維に残って、経年で神繊維が酸によって壊されて、紙がボロボロになるという

 

結局、明治以降の本は、どのみちバラバラか、ボロボロになる運命だ

 

 

 

丈夫なのが、江戸時代からそれ以前の本

 

和紙は中性紙なので経年劣化がほとんどない

 

綴じている素材が、和紙の「こより」やら、糸なので劣化しにくいし

 

劣化しても、新しく補填できる

 

 

 

明治以降より、江戸時代以前の方が優れているなんて、何が何だか