アメリカの学校の先生にもある最低先生賞 | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

最低映画賞「ラジー賞」があるように、学校の先生にも最低賞、最高賞がある。

この最低賞のトロフィーは、大抵、先生の戸棚の中に隠されているのだそうだ。娘の高校で、金曜日、本当に金髪美人で優しくてスタイル抜群の先生がいて、この先生がある時、何かを捜すときに先生の戸棚の中に「あれ?」と思うトロフィーが見えたんだって。

「えー???」もしかしてあのトロフィーは???
と思っていたら、他の生徒にも見えたらしくって、「あー?そのトロフィーはもしかしたら??」と教室の生徒がざわざわ。

学校には最高の先生にはリンゴのトロフィーが贈られ、リンゴ最低の先生にはレンガのトロフィードクロが贈られるんだそうだ。

何故リンゴの形かと言うとリンゴは「知恵」アダムとイブがリンゴを食べて知恵がついたでしょう?だからアメリカでは、先生はリンゴのブローチとかリンゴの壁掛けとかクリスマスのプレゼントに生徒から貰ったりするの。他には理由はわからないけどフクロウも知恵者なんだとか。
先生と言えば「リンゴ」「フクロウ」

そして不名誉な賞は、レンガの形、石ころの形をしている。
先生が「あーっ、見られちゃった。」
生徒達は「どうして?」
だって優しくって、美人で、授業も熱心の先生が何故不名誉なレンガのトロフィーをもらうか理解出来ない。
息子の為に課外授業までしてくれた先生だ。無料で土曜日も日曜日も息子やクラスの子にスターバックスに連れて行ってくれ、ピザキングに連れて行ってくれ、APテスト(大学のコース)の最終テストの勉強をみてくれた先生だ。リンゴの賞を貰っても、レンガはあり得ないのだ。

「どうして?」「どうして先生が?」と教室ざわざわしたんだって。「どうしても話さなきゃいけない?」

実は何年か前に男子生徒が突然上半身裸になったんだって。それで「キャー!!!どうして!!!キャー」とパニックにしょぼんなったんだって。顔を覆って、あせるいつもは落ち着いている先生がヒステリックになってしまったらしい。授業にならなかった。
先生はこんなとき騒ぐのではなくってきちんと対処しなくてはいけないんだって。

それでこの不名誉なレンガ賞をもらったんだって。

娘のアメリカの高校の先生は、学年の始めに、性格テストを受けなくてはいけないんだって。
同じ公立の学校でもアメリカおばさんの働いている学校にはこんなのないけど。
「あなたは時には子供っぽくなるので気をつけるように」と診断結果がでたんだって。
気をつけていたけど大騒ぎしてしまったんだって。


ちなみにリンゴの賞をもらったら堂々と先生の机の上に輝いているけど、レンガを貰うとこっそり戸棚の中に隠されて日の目を見ることはないそうだ。

他の先生もどうやら貰っているらしい。レンガの賞を。

そして土曜日は私は日本人学校の補習校の高校の先生をしているけど、それまでに小学部も中学部の先生を経験している。今から10年前のことだ。
小学校の一年生の先生をしていた時、突然クレヨンしんちゃんのまねをしてお尻を出した子、だいじな可愛いぞうさんを出した子がいた。クラスは大騒ぎ。
「こら!何やってるの!しまいなさい!」って言ったことがあるよ。

私も、もし賞を貰うとすると、「レンガの賞」だなこりゃ。

しかし生徒が賞をくれるんだろうか?それとも学校から賞を与えられるんだろうか?