コラム第21回 2011年5月31日 「事業計画を立ててみよう その2」 | GTBコンサルティング 平賀 正志(中小企業診断士)


前回のコラムからの「事業計画」の立て方の続きです。
→前回のコラム

今回の話に進む前にちょっと振り返りをしましょう。

まず、取っ掛かりとして「何のために、会社は(事業所は、もしくはお店は)存在するのか?」を考えてください、と申し上げました。

「存在意義」と「実現したいこと」の2つ、考えてみていただけましたか?

そして、「その存在意義や実現したいことのために、『なりたい姿』はどんなものか」
を考えましょう、と申し上げました。
最初から、具体的な数値などが明確になるとより良いのですが、もし難しければ、
おおよそでも結構でしょう。


では、ここからが、今回やっていくことがらになります。

今回は、『現状の姿』を考えてみたいと思います。

『なりたい姿』への到達を目指す前に、スタート地点をきっちりと把握する必要があるからです。それなくしては、方策を見誤る可能性が大変高くなります。

まず、会社(事業所)やお店のプロフィールを作ってみましょう。
以下のものを数値や具体名で出してみて下さい。全体像が明確になるはずです。

・従業員数(経営者であるあなたも含めて)
・それぞれの従業員の担当業務
・一日の売上高、一週間の売上高、一ヵ月の売上高、一四半期の売上高、一年の売上高
・過去3年~5年の売上高
・取扱商品の品目(もしくは製造品目)、品目ごとの売上高
・取引先と、取引先ごとの売上高
・仕入品の品目と、品目ごとの仕入高
・仕入先と、仕入先ごとの仕入高
・各経費の使用状況
・固定資産の品目(これは台帳をみればほぼOK)
・その他備品類の購入品目と使用者、使用場所

ほかにもまだまだあるでしょうか。

とにかく、「今、自分達はどうなっているのか」ということを微に入り細を穿つまで調べておきましょう。

これも結構時間の掛かる作業ですから、今月もここまでとしておきます。
来月は次のステージへ移っていきます。