甲賀市土山地域を東へ進むこの日の徒歩旅は、お昼近くになり
国道1号上りはまもなく、土山町頓宮の頓宮交差点に入ります。
市場交差点(Part581)以来、1.2kmぶりの信号交差点です。
2車線での進入で、
交差する道路に関する制約は特にありません。
この交差点は県道24号 甲賀土山線の終点であり、
起点は南西7km先にある大原市場交差点です。
同交差点では、県道4号 草津伊賀線と交差しており、
北西方向にはJR甲賀駅があり(頓宮交差点から約7.3km)、
またそのまま北西に進むと旧東海道に出て、
石部大橋交差点(Part511)へとつながります。
交差点西側の横断歩道付近で、443.2km地点を通過します。
なお、下りの歩道はここで復活し、
交差点から東の区間でも続いています。
先ほどの分岐案内で
詳細が明記されていなかった左折先の道は、県道41号
土山蒲生近江八幡(つちやまがもうおうみはちまん)線に
指定されており、交差点内では県道番号の標識が示されます。
県道41号は本交差点が起点であり、どうやら県道指定のある
2つの主要地方道の起終点をつなぐ交差点のようです。
左折先、県道41号方面。
県道41号は、ここから北上して
蒲生郡日野町、東近江市を経由し、近江八幡市に至る
約21kmもの長い道のりが続いています。
頓宮交差点を直進します。
横断歩道を渡った先、交差点の北東の角には
小さな庭園が見られました。
その中には、「斎王の里 頓宮」と刻まれた石碑もありました。
かつてこの付近は、
武家の「頓宮氏」の本領地があったようです。
頓宮家は、鎌倉~戦国期に近江国南部を中心に
勢力をもっていた守護大名の佐々木六角氏に
信頼のおかれた「甲賀二十一家」のひとつであり、
これら二十一家はのちの甲賀流忍術の中心となり、
今に伝えているようです。
その武家の名が今も地名として残る土山町頓宮ですが、
国道1号は同地区の南端に近い所を東西に通っています。
頓宮交差点を抜けた先すぐには、
「新前野」バス停があります。
甲南線の終点・近江土山バス停はここから6つ先、
土山本線はその先の田村神社止まりが大半で、
一部の便はそこからさらに北東の大河原方面まで向かいます。
ということで、頓宮交差点を後にします。
土山町頓宮の区間は、まだ始まったばかりです。
まもなく、「東海道土山宿」をはじめとした
主な周辺施設が案内されます。
この旅で初めて前を通ることになる道の駅
「あいの土山」までは、4.3kmと案内されました。
旧東海道の土山宿や大河原地区への案内もされています。
下りでは、頓宮交差点の案内が見られました。
こちらでも上りと同様、右折先の県道41号方面に関しては
なぜかふれられていませんでした。
県道41号が指定されたのは1993(平成5)年のことなので、
さすがにもう更新されていてもおかしくないのですが
周辺道路の事情など掲載しない理由があるのかもしれません。
つづく









