国道1号東海道上りは、長かった土山町南土山地区を抜け
いよいよ険しい山間部エリアへと入っていきます。
この先の分岐からアクセスできる
「大宮神社」「長松(ちょうしょう)寺」「ダイヤモンド滋賀」
「黒滝遊漁場」といった施設が案内されます。
これより始まるのは、土山町猪鼻地区です。
地名に猪(いのしし)が入っていますが、猪が出没するのでしょうか。
徒歩で無防備なので少し不安ですが…
左カーブが続く中、右手
下り側には何か白い看板が見えてきました。
「金比羅(こんぴら)神社」です。
京都に総本宮をもつ八坂神社と同様、
金比羅神社もまた全国各地に多数(約600社とのこと)存在しており、
香川県仲多度郡琴平町の「金刀比羅宮(ことひらぐう)」を
総本宮としています。
「こんぴらさん」の愛称で知られており、
「金刀比羅」「琴平」「事比羅」「金比羅」と神社によって
名称が多少異なるようです。
さて、上りではここで左に小道が分岐します。
東海道は国道1号とここでわかれ、左の道を降下しながら
大きくそれていき、その先の集落地帯を通過するルートをたどります。
以前はこの東海道だけだったところを、山を切り開いて
国道1号を新たに通した結果このようになったのでしょう。
それを示すかのように、分岐始めにはこのような石碑が。
この付近は「猪鼻村」と呼ばれていたようで、
現在の街区にも猪鼻の名が残っています。
そして、国道1号は片側2車線+両側歩道のまま、直進します。
こちらでは左カーブが終了し、一山を越えても
そこから急降下とまではいかず、見通しの良い直線で
緩やかな下り坂が始まります。
437.4km地点を通過します。
ところどころ中央分離帯は開きますが、基本
上り線と下り線は分離した状態が続きます。
土山町猪鼻に入る頃に予告された通り、
遠くに次の信号が見えてきました。
下り坂で速度が出やすいこともあってか、
道路標示には「速度落せ」の文字も。
まもなく左に分岐する県道507号からは、国道477号を経由して
行くことが可能な「湯の山温泉」が案内されています。
同じ地点、下り側では
距離および方面の案内がされています。
大津からは、これで51km。
国道1号は地図上では京都府より西方中央部から
滋賀県内に入っておりますが、それでも南方へ縦断で抜けていくと
50km以上の距離があることが分かります。
旧水口町の中心エリアに相当する「甲賀市街」からもこれで16km。
甲賀市自体の広さも相当なものであることが分かります。
つづく