【国道1号線徒歩の旅】Part610:田村神社 | きまぐれの国道1号徒歩の旅

上りで土山町北土山地区の最後に見えてきたのが、

こちらの「田村神社」です。

 

 

東海道は田村神社の前で国道1号と直交し、

田村神社の境内へと続いていきます。

 

 

 

土山宿、そしてこの田村神社は

近江国と伊勢国とをつなぐ国境にあり、

古くから「お伊勢参り」の交通の要衝とされてきました。

 

 

毎年2月には、「田村まつり」と称する厄除け大祭が行われ、

多くの方がこの神社を訪れています。

 

 

 

途中、「永夜燈」と呼ばれる灯篭が見られました。

 

 

訪ねた時は15時半だったのでまだ明るかったですが、

夜は暗くなるのでこの灯篭の明かりが灯るのでしょうか。

 

 

 

しばらく進むと、開けた場所に出てきました。

 

 

道路を挟んだ先、左手には自動車用の道路、

右手には2つ目の鳥居も見え、先はまだまだあるようです。

 

 

 

東海道はこの道路を右に曲がり、その先の「海道橋」で

田村川を渡るルートをたどっています。

 

 

東海道とはここで分かれ、第2鳥居の方に進みます。

 

 

 

第2鳥居には、「正一位田村大明神」と記されています。

 

田村神社のホームページによると、
「征夷大将軍・坂上田村麻呂公を主祭神として、
嵯峨天皇並びに倭姫命(やまとひめのみこと)をお祭りしております。」

とあります。
 

この神社もまた、清水寺と同様

坂上田村麻呂に縁のある場所なのですね。

 

 

坂上田村麻呂は812(弘仁3)年、嵯峨天皇より命を受け

この地域の不作や疫病を鎮めるため、三日三晩かけての

大祈祷を執り行い、これを治めたといわれています。

 

以来、「厄除の大神」として崇められるようになり、

以降毎年2月の17・18・19日の3日間をかけて

祭るようになったのが、先ほど述べた「田村まつり」です。


 

 

さて、再び森林地帯を抜けて3つ目の鳥居をくぐると

拝殿、祈祷殿、社務所といった施設が見えてきました。

 

 

この神社では、最も広く開けた場所です。

 

田村まつりの時にはさぞかし賑わうのだろうなと想像がつきます。

 

 

 

拝殿です。

 

 

実はこの裏側にもうひとつ「神明石鳥居」という名の鳥居があり、

それをくぐった先にあるのが本殿なのですが、当時何も知らなかった

(初見でなるべく楽しみたいためあえて事前の下調べを行わない)

ため、つい先ほど田村神社のHPを見るまでは

この拝殿が本殿だと勘違いしておりました(苦笑)

 

 

 

RPGゲームの隠しエリアを見落としてましたじゃないですが、

現実世界の旅においても隈なくあちこち見て回らないと

見つからないものがあるなぁと思いました。

 

 

本記事におきましては、次回鈴鹿峠越えの回で本神社を再訪し

本殿や海道橋など、前回の訪問では見落としていたものを撮影し

後日更新反映していこうと思っています。

 

 

 

さて、時刻は15時45分を回ったところです。

 

あいの土山前からの南草津駅前行き最終バスは17時30分の発車。

田村神社前の道の駅、あいの土山でここから2時間弱を

つぶすこともできなくはないですが、やはりここまで来たからには

もう少し進んで、次回の負担を少しでも減らせればと思います。

 

 

土山宿付近のエリアを抜け、国道1号はまもなく

土山町北土山地区をあとにします。

 

このあとは、同地区にに入る前に通った土山町南土山に再び入り、

いよいよ鈴鹿峠の険しい道のりが始まることになります。

 

 

 

つづく