コロナ禍でみた星空 | 投資家チェリーの毎日ちょこっと賢くなる読むサプリ

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投資家ミセス・チェリーによる投資・金融・経済・海外移住・セミリタイアライフについてのコラム。アメリカ生まれ、東京育ち、現在はシンガポールでセミリタイア。

シンガポールにいらしたことのある方はお分かりいただけるかもしれません。

ある意味東京でも同じことが言えますが。

 

夜に空を見上げても田舎で見られるような「星空」はありません。

いくつか見えるかな、程度です。

 

ところがある期間はシンガポールでも星空が見えたのです。

それは、コロナ禍でした。

 

飛行機が飛ばなくなって暫くした頃。

散歩しかすることができなかったあの時期に夜空を見上げると、

あるじゃないですが、星座!たくさんの星が!

 

あの時は感動したと同時に、通常時の飛行機や自動車がどれだけ

地球にダメージを与えていたか思い知り驚愕しました。

あれほど分かりやすく、目に見える形で実感したことは初めてでした。

 

今各国が注力しているのが持続可能な航空燃料(SAF)の導入。

従来のジェット燃料より最大80%二酸化炭素排出を減らすことが

できるSAFですが、価格はこれまでの3-5倍となります。

航空会社にはかなりの負担。

 

シンガポールは今日の発表で、2026年より乗客から$3-16の徴収を

行うという発表をしました。

 

(Travellers to pay more for flights leaving S’pore from 2026 to

support use of greener jet fuel、StraitsTimes)

 

シンガポールは2050年までに、空港からの国内排出量をネットゼロ、

航空会社からの国際排出量をネットゼロにすることを目指しています。

その一環でももちろんあると思いますが、実はシンガポールはこのSAFの

生産国上位国でもあるんです。

 

世界最大級の工場を完成させたばかり。

 

あるべき目標とそれに合わせて必要であり稼げるビジネスを

着実に実行していくのがシンガポールですね。

 

国がオイルに大きく投資していることから、アジアの他国香港などに

比べて大きくEVの導入が遅れたシンガポールですが、

ずっと早くから着手していた欧米よりも早い期限の2030年には新車販売

はEVのみ、という発表もしています。

 

目標を決めて切り替えたらその方向転換の速さは素晴らしい。

 

EVといえば、販売が伸び悩んでいますが、ここに来て日本では比較的順調で

長期の投資計画は維持する方針。

(EV減速でも日本勢は電動化投資計画堅持、

先行の欧米勢縮小の動きも。ブルームバーグ)

 

各分野で排出量削減が進むと、

どんな大都市でも満面の星空がみられるようになる日が来るのかもしれません。ラブラブ