観戦記2842 WBOライトフライ級王座戦 エルウィン・ソトvsエドワード・ヘノ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

1ヶ月を切った3団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレスの防衛戦だが、7月にIBF王座を剥奪されたのもありイマイチ盛り上がってない気がする。ゲンナディ・ゴロフキンとの1戦目&2戦目以来ヒリヒリするような闘いが無く寂しいスーパースターだが、相手は16連続1RでのKO勝利をしたエドガー・ベラランガ。無敗で77%のKO率を誇るベルランガだが、やはり実籍は足りずIBF王座剥奪されてまで闘う挑戦者なのか・・・・ベルランガは連続1RでのKOが途切れてからは5連続判定試合で、プロモーションの契約変更などもあり2024年2月のノンタイトル戦で久しぶりにKO勝ち。

連続KOが途切れると判定勝ちが続いてしまうのはよくある話だが、2017年5月にWBOライトフライ級王者の田中恒成選手に挑戦したアンヘル・アコスタは 『観戦記1325』 16勝16KO無敗だったが、田中選手に判定敗けで王座挑戦失敗後も、次戦でファン・アレホとのWBOライトフライ級王座決定戦を10RにKOして王座栄冠 『観戦記1934』 その後も3連続KO防衛。そして4度目の防衛戦で、連続KOどころか初のKO敗けを付けたのがメキシコのエルウィン・ソト!

 

1996年12月にメキシコのバハ・カリフォルニア州サン・フェリペで生まれた‘La Palga(蚤)‘エルゥイン・ソト・カストロは、アマチュアでの戦績は少なく2016年10月にバハ・カリフォルニア州にデビューしてエフライン・ゴンサレスに判定勝ち~3戦目にアメリカでダニー・アンドージョに判定敗けも、その後はメキシコに戻り7連勝6KO~2018年7月に、元IBFミニマム級王者のマリオ・ロドリゲスに判定勝ち~さらに4連勝3KOして、2019年6月にWBO14位としてWBOライトフライ級王者アンヘル・アコスタに挑戦し12RにTKO勝ちして王座栄冠 『観戦記2761』

 

そして王座栄冠から、わずか4ヶ月後で迎える初防衛戦の相手はWBO1位のエドワード・ヘノ!

 

1992年9月にフィリピンのベンゲット州バギオで生まれたエドワード・ヘノは、2011年5月にフィリピンのラグナ州でデビューしてジョマー・アルセデラと0-1のドロー~その後も2連続ドローも、その後6連勝1KO~2015年12月に、ジョファー・マラヤンとドロー~3連勝2KOして、2017年3月にクリス・ガノザを9RにKOしてPBFフィリピンライトフライ級王座を獲得。

5月に来日し、萩堂成太選手の東洋太平洋フライ級王座に挑戦もドロー~9月の萩堂成太選手との再戦を、7RにTKOで降し東洋太平洋フライ級王座獲得~2018年2月に、ABFアジアフライ級王者のメルリト・サビーリョと統一戦を判定勝ちして東洋太平洋王座初防衛とABFアジアフライ級王座を獲得~8月に、ジェシー・エスピナスを判定で降し東洋太平洋王座2度目の防衛に成功~2019年2月にも日本で、板垣幸司選手を判定で降し東洋太平洋王座3度目の防衛に成功。

 

アメリカのカリフォルニア州で行われる、メキシカンとフィリピンの王座戦!セミでもプエルトリコのアンヘル・アコスタとフィリピンのレイモンド・タブゴンが行われた興行 『観戦記2841』 メインも中南米vsフィリピンという軽量級の本場は中南米vs東南アジアと云える1戦!

 

2019年10月24日 WBOライトフライ級王座戦 エルウィン・ソトvsエドワード・ヘノ

 

エルウィン・ソト 15勝11KO1敗 初防衛戦

 

エドワード・ヘノ 14勝5KO無敗5分 WBO1位

 

1R、高いガードのソトに、サウスポーのヘノがジャブをポンポン伸ばしていく

 

ソトは手数少ないが、前に出ていき思いっきり振っていく

 

2R、ソトが大きく廻りながら左フックで飛び込むが、ヘノは柔らかくかわしていく

 

ガンガン振ってくるソトに、ヘノも下がりながらカウンター~しかし、ソトがガードをブチ壊す右!

 

3R、カノが手数多く出して前に出ていくが、ソトは軽やかに廻りながらカウンターの右!

 

接近戦で、お互いに頭をブツけ合いながら打ち合う~手数は、やはりカノが上か!?

 

ソトの左ストレートをかわして、カノが左を後頭部に叩きつける~足が絡んでソトがマットに手をつくが、なんとレフリーはダウンを宣告!

 

立ち上がったソトは、違うだろうと首を振る~再開後は猛烈なラッシュ!

 

4R、ラウンド開始と同時に、カノが凄まじい連打で仕掛ける~ソトはガッチリとガードしながらボディー!

 

カノも返してはいるが、ソトはガード固くステップでもかわす

 

5R、手数はカノが多いが、ソトはブロックして細かく返す

 

ガード固いソトに、カノはボディー連打で押し返す

 

6R、カノが、右フックで何度も飛び込む~さらにアッパーから左も、ソトは左フックを合わせる!

 

それでもカノは、低く入ってボディー!ソトはアッパーを突き上げる~ガードを固めながら打ち、カノを押し込んでいく

 

7R、やはり、ラウンド開始直後はカノが勢いよく打ち込む~身体を振っての左ストレートも、ソトかわす

 

カノは打ちまくる~ガードの真ん中に左アッパーから右フックを外から廻して、ド真ん中に左ショート!

 

8R、変わらず頭を当てながらの打ち合いが続く~距離が無いとカノのパンチは生きなく、ソトがショート連打で押し込

 

カノも大振りではなく、細かく連打~しかし、回転力ではソトが上でロープに詰まる

 

9R、手数は多いがヒットしていないカノに、ソトは手数少ないが前に出て細かく当てる

 

距離を潰して押し込んでくるソトに、カノは廻ろうとするもロープに追い込まれる

 

10R、距離を潰してくるソトに、カノはロープに詰まってもサイドに動いて左ストレート!

 

ソトはボディーで突っ込む~下がったカノに右ストレート!

 

11R、スタミナ豊富なカノが、動き廻りながらアウトを取って左!

 

しかし、ソトが凄まじい手数で前に出る~カノも返してはいるが、ソトの右ボディー!カノは効いたか!?

 

12R、ポイントは競っているか!?カノも大きく左を振って出ていく!

 

ソトは細かく手数でカノを追い込む~下がるカノに、クリーンヒットは少ないが打ちまくる

 

判定は、114-113 115-112 115-112 3-0の判定勝ちで、エルウィン・ソトがWBOライトフライ級王座初防衛に成功!

 

エルウィン・ソトがダウンを奪われながらも、僅差判定勝ちでWBOライトフライ級王座初防衛に成功!ダウンはあったものの手数と常に前に出るファイトで判定を捥ぎ取ったエルウィン・ソトだが、敵地(アメリカだが)に乗り込んで見事なファイトを魅せたエドワード・ヘノを褒めずにはいられない。もし、日本人がヘノのように試合を海外でしたら善戦だ!と、またチャンスを貰えるだろう。しかし、世界戦のチャンスを生かせなかったフィリピン人にチャンスは巡って来ず・・・・フィリピンとタイで2勝1KO3敗1分と稼げずに、先月(2024年7月)5年半振りに来日して石井渡士也選手に4RでTKO敗け。

初防衛に成功したエルウィン・ソトは、4ヶ月後に地元メキシコのバハ・カリフォルニア州でハビエル・レンドンとノンタイトル戦~コロナ禍もあり、2020年10月にアメリカのカリフォルニア州でWBOライトフライ級8位のカルロス・ブイトラゴと2度目の防衛戦。

 

★この王座に高山勝成さんが挑戦しにアメリカに乗り込むのは2021年5月 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村