観戦記2832 UFC Fight Night.165 ヴォルカン・オーズデミアvsアレクサンド | 人生マイペンライ

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すっかりパリ五輪三昧な毎日だが、柔道は痺れる展開が続いて毎日喜んだり泣いたりしている。今日は混合柔道という前回の東京オリンピックから始まった団体戦。このblogを書いている時点で、日本は決勝に進出している。2回戦で敗れてしまったが、オーストリアチームを観ていて日本にいると聞いている4大会連続でオリンピックに出場し、オリンピック柔道3大会連続金メダル野村忠宏さんのライバルだったルートウィヒ・パイシャーを想い出した。リオデジャネイロ五輪が終わった後に引退し、日系企業で働いて野村忠宏さんの柔道イベントにも参加していたはず。大会中継でも言っていたがフランスの柔道人口は日本の柔道人口よりも多いらしく、ヨーロッパは柔道が盛んで1951年からヨーロッパ選手権が行われている。あの赤鬼ウィリアム・ルスカはオランダ人で、極真空手も盛んな格闘技大国。

オランダにも敗けない柔道大国のオーストリアだが、史上初のオリンピック2大会連続の金メダリストは1984年ロスアンゼルス五輪&1988年ソウル五輪86kg級金メダルのペーター・ザイゼンバッハーがいる。しかし、不思議な事にオーストリアの世界的なMMA選手は少ない。そんなオーストリアMMA界を背負ってUFCに参戦するのが、アメリカントップチームに所属するアレクサンダル・ラキッチ!

 

1992年2月にオーストリアのウィーンでセルビア人の両親から生まれたアレクサンダル・ラキッチは、子供の頃はサッカーをしていて12歳からキックボクシングを始める~40試合ほどしたらしいが、19歳の時からホテルで働きながらMMAの練習を始める。

2011年10月にRock of The Cageでデビューも、クリスチャン・ラドケに1Rで1本敗け~しかし、その後は様々なマイナー団体で7連勝6KO1本勝ち~2017年にUFCと契約し、9月のUFC Fight Night.115でフランシマール・バホーヅに判定勝ち~2018年7月のUFC Fight Night.134で、ジャスティン・レデットに判定勝ち~12月のUFC231でも、デビン・クラークに1RでTKO勝ち~2019年6月には、ジミ・マヌワを1RにKOする。

 

UFC無敗でライトヘビー級10位まで上げ、さらなるランキングを上げる為に上位ランカーライトヘビー級8位のヴォルカン・オーズデミアと対戦!

 

1989年9月にスイスのフリドール州で生まれた‘ノータイム‘ヴォルカン・オーズデミアは、クルド人の父とスイス人の母の間に生まれる~本格的なデビュー前にタイで立ち技の練習を積んでからオランダで練習を積んだらしい。そこでアリスター・オーフレイムと出会い、アリスターと練習を重ねるうちに試合を進められて2010年9月に修斗のスイスでデビューしマーティン・ヴァスを1R56秒でTKO勝ち~Lion Figting Championship、100% Fight 10、SHCなどで連勝を続け、2013年3月にWKN(バルハラ・バトル・オブ・ザ・バイキングス)のトーナメントに参戦~1回戦でモハメド・アミディ、準決勝でアンジェリア・ベンジャミン、決勝でデビッド・ラウンドを総て1Rに秒殺して優勝~10月にBellator.105に参戦し、ジョシュ・ラニアーを1RでKO~しかし、2014年4月のBellator.115でケリー・アヌンドソンに2Rで1本負けし初黒星~9月にSHC.10でパコ・エステベスを1RにTKOで降す~ここで、SUPER COMBATでキックボクシングに転向して5戦5勝する。

2016年4月のWFCA.17でMMAに戻り、アリハン・ヴァハエフに判定勝ち~UFCと契約し、2017年4月のUFC Fight Night.104でオヴィンス・サン・プルーと対戦し2-1の判定勝ち~5月のUFC Fight Night.104ではミシャ・サークノフを28秒でKO~7月のUFC214で王座挑戦間近か!?と、云われていたジミー・マヌワに1Rの42秒でKO勝ちして挑戦権を掴む。

2018年1月のUFC220で、ライトヘビー級王者のダニエル・コーミエに挑戦も2RにKO負け 『観戦記1522』

 

韓国の釜山でオーストリアのアレクサンダル・ラキッチと、スイスのヴォルカン・オーズデミアがライトヘビー級ランカー対決!王座戦も経験したオーズデミアだが、意外やUFCでは8戦目。UFC敗け無し5連勝のアレクサンダル・ラキッチが、一気にオーストリア人初のUFC王座挑戦へ迎えるか!?

 

2019年12月21日 UFC Fight Night.165 ヴォルカン・オーズデミアvsアレクサンダル・ラキッチ

 

ヴォルカン・オーズデミア 16勝4敗 ライトヘビー級8位

 

アレクサンダル・ラキッチ 12勝1敗 ライトヘビー級10位

 

1R、大きく廻りながらも、ラキッチがいきなり飛び込んでいく!

 

さらにラキッチがパンチ連打~下がったオーズテミアに飛びヒザ!

 

そのまま組み付いたラキッチが、オーズテミアの首を捕えギロチン!

 

抜いたオーズテミアが押し込むが離れる~パンチはお互いに空振りも、オーズテミアはローをコツコツ当てる

 

やはり打撃はお互いに当たらず、ラキッチがタックルにいく!

 

崩してバックを取ったラキッチも、オーズテミアは立つ~ラキッチが金網に押し込みヒザから右!

 

ラキッチは距離を取りながらも、タイミングよく飛び込み右アッパー!

 

2R、オーズテミアがパンチ出ていく~さらにローを蹴るが、下がりながらもラキッチは右ストレート!

 

それでもオーズテミアはロー!ラキッチもキャッチをしようとする

 

前に出るオーズテミアも手数出ない~下がるラキッチは左ミドル!

 

オーズテミアのローも、ラキッチはキャッチして投げる!

 

直ぐに立ち上がったオーズテミアも、ラキッチはタックルから押し込みヒザ!

 

離れてオーズテミアがローも、再びラキッチはキャッチ~ラキッチは廻りながら、飛び込んでパンチ連打

 

3R、ラキッチは、下がりながら前蹴り~いきなり飛び込み左フックから右!

 

ラキッチが組み付いてオーズテミアを金網に押し込むも、テイクダウンは奪えず膠着

 

スタンドの攻防では、オーズテミアは前に出ていきロー!パンチはお互いになかなかクリーンヒットしない

 

ラキッチがアッパー~タックルも、オーズテミア切る~パンチの打ち合いから、オーズテミアが押し込むもテイクダウンは奪えない

 

ラキッチは再びタックルから金網まで押し込むも、オーズテミアはヒジを落として防ぎ終了

 

判定は、29-28 28-29 29-28 2-1でヴォルカン・オーズデミアが判定勝ち!

 

際どい勝負も、ランカー上位の意地を魅せたヴォルカン・オーズデミアは 『本当に良い気分だ。もっとラウンドがあれば、今回の試合はもっと俺のものになっていただろう。ラキッチの体が疲れてきているのは分かったし、弱くなってもいた。ボディショットや膝をボディに打ち込むたびに、ラキッチの息が上がっているのが分かった。メンタルも徐々に下がっていっていたから、ラウンドを重ねるたびに今回の試合は俺のものになっていった。2020年は俺の年になる。今回のキャンプ中はいくつかケガとの戦いもあったけど、韓国のファンのために、すべてのUFCファンのために諦めたくなかった。だから頑張ることにした。俺は諦めるようなタイプじゃない。ケガでも戦う。しんどくても戦う。危険な相手と戦って勝利を得るためにオクタゴンにいるんだ。俺は今、レイエスを待っている。いろいろとあるみたいだから、彼が戻ってきたときに備えて、ここで待っているつもりだ。その一方で、また戦いたいと思っているのはアンソニー・スミスだ』 と話す。

スコアカードを見ると、ジャッジ2者が1Rをラキッチで2Rと3Rをオーズデミア。残りの1者が1R、2Rをラキッチで3Rをオーズデミア。

ランキングを7位に上げたオーズデミアの次戦は、コロナ禍の2020年7月開催UFC251でRIZINからUFCに初参戦したイリー・プロハースカと対戦。連勝が止まったアレクサンダル・ラキッチは、2020年8月のUFC Fight Night175でライトヘビー級5位のアンソニー・スミスと対戦。

 

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