《本日のDVD観賞》
49戦無敗で王者のまま引退した「史上最高のヘビー級ボクサー」とも云われるロッキー・マルシアノ。イタリア系アメリカ人だが、元々は大リーガーを目指していたらしくボクシングでデビューした後にシカゴ・カブスの2軍に入団~解雇されてから再デビューして、伝説の49戦49勝43KO無敗で王者のまま引退。純粋なイタリア人でも、フランチェスコ・ダミアニは初代WBOヘビー級王者。
イタリアというとサッカーが有名過ぎてあまり他のスポーツの印象は薄く背も低いイメージだが、バレーボールのセリエAもあるので高身長も多いのだろうか!?ミドル級以上では世界王座挑戦すら難しい日本だが、2010年世界ユース五輪でヘビー級銀メダルを獲得~2010年ユース選手権でも銅メダルを獲得。プロに転向後も全勝でイタリアのクルーザー級王者になったのがイタリア重量級期待のファビオ・トゥルキ!
1993年7月にイタリアのフィレンツェで生まれた‘The Stone Crusher‘ファビオ・トゥルキは、アマチュアでは2010年ユース五輪91kg級で銀メダル~AIBAユース選手権91kg級銅メダル~2014年WMC選手権では銀メダルを獲得。
2015年5月に北イタリアでデビューして、アディス・ダドビッチに1RでTKO勝ち~さらに7連勝5KOして、2016年12月にマウリツィオ・ロバグリオを6RにTKOP勝ちしてイタリアクルーザー級王座を獲得~さらに2連勝1KOして、2017年7月にセサール・ダビド・クレンスを4RにKOしてWBCインターナショナルクルーザー級シルバー王座を獲得。
12月に、デメトリウス・バンクスを4RにTKOで降す~2018年2月に、ダリオ・ヘルマン・バルマセダを1RにTKOで降しWBCインターナショナルシルバー王座初防衛に成功~7月にも、ヤシネ・ババチを判定で降す~11月には、トニー・コンクエストを7RにKOしてWBCインターナショナルシルバー王座2度目の防衛に成功~2019年4月には、サミ・エンボムを1RにKOしてWBCインターナショナルクルーザー級王座を獲得。
そして初防衛戦に迎える挑戦者は、アイルランドのトミー・マッカーシー!
1990年11月にイギリスのロンドンで生まれた‘Statistics‘トミー・マッカーシーは、アマチュア戦績は多く、アイランドのジュニア選手権で活躍~2010年のコモンウェルスゲームスで準優勝~2011年アイルランドU-21優勝~2013年アイルランドチャンピオンシップ優勝。
2014年5月にイングランドのヨークシャーでデビューして、ローランダス・チェスナに3RでTKO勝ち~さらに8連勝3KOも、2016年11月にマティ・アスキンに判定敗け~11ヶ月後に再起し4連勝1KOも、2019年3月にリチャード・リアクポーのWBAインターコンチネンタルクルーザー級王座に挑戦も4RにTKO敗け~直ぐに再起して、2連勝2KOし初タイトルに再び挑む!
無敗でKO率76%のファビオ・トゥルキが、WBCインターナショナル王座の初防衛戦をクリアーし世界ランキングを上昇させるか!?敵地イタリアに乗り込んできたトミー・マッカーシーが、アイルランドに初の王座を持ち帰れるか!?
2019年10月11日 WBCインターナショナルクルーザー級王座戦 ファビオ・トゥルキvsトミー・マッカーシー
ファビオ・トゥルキ 17勝13KO無敗 初防衛戦
トミー・マッカーシー 15勝8KO2敗
1R、ゆっくりと廻るマッカシーに、サウスポーのトゥルキが追いかけ打っていく
突っ込むトゥルキに、廻りながら左フックを狙うマッカシー
2R、トゥルキが、ラウンド開始と同時に突っ込む~コーナーに詰まり、ガード固めるマッカーシーにボディー!
マッカーシーは左に廻るが、トゥルキは頭から突っ込む~マッカーシーは手数多く、トゥルキのガードの隙間を狙う
3R、前に出ていくトゥルキも、当てているのは下がりながらのマッカーシー
トゥルキは左を伸ばすが届かない~マッカーシーもカウンターを狙うが当たらない
4R、トゥルキが突っ込むも、パンチではなく頭が当たる~マッカーシーは、かわして打ち終わりを狙う
それでもトゥルキが、ボディーから左フック~頭から突っ込んでレバー打ち!
5R、やはり、トゥルキが低く入っていきボディー連打!
トゥルキが攻めるもクリーンヒットはしない~マッカーシーは避けるも見栄えが悪いか!?
6R、ガード固いマッカーシーにトゥルキが上下に打ちまくるも、マッカーシーはガード越しによく見ている
マッカーシーが出ていく~ボディーで下がらせて連打!
7R、トゥルキが左を伸ばしていくも、マッカーシーは半身でジャブを伸ばしながら動く
トゥルキは頭を当てながら接近戦に持ち込む~マッカーシーのガードを左アッパーで割る!
8R、頭を出しながら身体ごと当たるトゥルキ~マッカーシーはガード固いも、トゥルキはボディー!
マッカーシーは、距離を取りながらジャブを当てる~トゥルキは振りまくるが当たらない
9R、低く頭から突っ込むトゥルキに、マッカーシーは右アッパー!それでもトゥルキは、頭から突っ込んで押し込む
トゥルキは圧倒的な手数で打ちまくる~マッカーシーのガードの隙間を狙う!
10R、ゴングと同時にトゥルキが打ち込んでいく~真っ直ぐ下がったマッカーシーに左!
マッカーシーも打ち合いに応じる~マッカシーの右に、トゥルキは左目からの出血が多くなる
トゥルキにドクターチェックが入るが、再開後はトゥルキが打ちまくりマッカーシーを追い回す
11R、ポイントは競っているか!?前に出るが手数落ちてきたトゥルキに、廻りながらも手数増やすマッカーシー
打ち合いになるも、トゥルキが体重を乗せたパンチでマッカーシーを追い込む!
12R、ゴングと同時に、トゥルキが頭から突っ込み打ちまくる!
マッカーシーはクリンチが多い~それでも、頭から突っ込むトゥルキを左フックで廻す
判定は、112―116 116-112 113-115 2-1で、トミー・マッカーシーの判定勝ち!
僅差ながらトミー・マッカーシーが、見事にWBCインターナショナルクルーザー級王座を奪取!常に前に出て打っていったファビオ・トゥルキだったが、クリーンヒットは少なかったか!?マッカーシーはロッキー・マルシアーノがアイドルという果敢なファイトだったが、手数がポイントには繋がらず出血も響いたか!?
敵地で王座を獲得したトミー・マッカーシーの次戦は、コロナ禍の1年後の2020年10月にロンドンでベルギーのビラル・ラグーンの保持する欧州クルーザー級王座に挑戦。
王座陥落となったファビオ・トゥルキの次戦も、1年後2020年10月にIBFインターナショナルクルーザー級王座決定戦でラトビアのニコライ・グリス二ンスと対戦。
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