観戦記2808 UFC245 ウェルター級王座戦 カマル・ウスマンvsコルビー・コヴィントン | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

総合格闘技発祥の地といえば様々な見方で言えば日本なのだろうが、やはりMMAとして格闘技にしたのはブラジルでありグレイシー一族で間違いないだろう。トーナメントから王座が制定される事になり、1997年2月のUFC12でUFC10&UFC11ヘビー級トーナメント優勝のマーク・コールマンが、UFCスーパーファイト王者のダン・スバーンを1Rに1本勝ちししてUFC初の王座となるヘビー級王座に認定される。その後のヘビー級王者は4代目にオランダのバス・ルッテンの栄冠はあるが。ほとんどがアメリカ人で2011年11月にやぅとブラジル人のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが暫定王座を獲得。

ライトヘビー級でも初代がアメリカのフランク・シャムロックで、その後もアメリカ人とブラジル人が王者が2020年まで続く。ミドル級は初代のアメリカ人デイブ・メネー後もブラジル人とアメリカ人が続くが、2016年4月にイギリスのマイケル・ビスピンが王者になる 『観戦記1146』 そして、次のミドル級王者がオーストラリア人のロバート・ウィテカー 『観戦記1390』 そして、ロバート・ウィテカーを暫定王者のイスラエル・アデサニアが降して王者になる。アフリカ人として初のミドル級王者となった(4月に暫定王者)ナイジェリア人のイスラエル・アデサニアだが、アフリカ大陸出身で初のUFC王者となったのは同じナイジェリア出身のカマル・ウスマン!

 

1987年5月にナイジェリアのエド州で生まれた‘ナイジェリアン・ナイトメア‘カマルディーン・ウスマン(カマル・ウスマン)は、8歳の時に家族でアメリカのテキサス州へ移住する~高校からレスリングを始め、53勝3敗の戦績を残し後のUFCライトヘビー級王者になるジョン・ジョーンズとも闘う~ネプラスカ大学に進学し、NCAAディビジョン2で2010年王者。オールアメリカンにも2008年、2009年、2010年の3度選ばれ、44勝1敗の戦績で卒業後もオリンピックトレーニングセンターでレスリングを続ける。

2012年11月にRFA.5でMMAデビューして、ディビット・グローバーに2RでTKO勝ち~2013年5月のCFAでは、ホセ・カセレスに1Rで1本負けしてしまう~その後はマイナー団体で4連勝4TKO勝ちして、2015年4月からのThe Ultimate Fighter.21(TUF.21)に参戦する~7月の決勝で、ヘイダー・ハッサンを1RにKOして優勝してUFCとの契約を掴む。

12月のUFC on FOX.17で、レオン・エドワーズに判定勝ち~2016年7月のUFC on FOX.20で、アレクサンドル・ヤコヴレフに判定勝ち~11月のUFC Fight Night.100でもワーレイ・アウヴェスに判定勝ち~2017年4月のUFC210でも、ショーン・ストリックランドに判定勝ち~9月のUFC Fight Night.116では、セルジオ・モラレスに1RでKO勝ち~2018年1月のUFC Fight Night.124では、エミル・ミークを判定で降す

 

5月のUFC Fight Night.129では、ウェルター級5位のデミアン・マイアを判定で降す~11月のThe Ultimate Fighter.2(TUF.28)Finalで、ウェルター級3位のハファエル・ドス・アンジョスを判定で降す。

 

2019年3月のUFC235で、ウェルター級1位として王者タイロン・ウッドリーに挑戦しフルマークの判定勝ちで王座栄冠 『観戦記2198』

 

そして、初防衛戦での挑戦者はUFCウェルター級2位のコルビー・コヴィントン!

 

1988年2月にアメリカのカリフォルニア州クローヴィスで生まれた‘Chaos(混沌)‘コルビー・コヴィントンは、高校時代からレスリングで活躍~アイオワセントラル大学でNJCAA王者になるなどの実績を残すが、飲酒運転など問題を起こして地元のオレゴン州立大学に編入~それでもNACCディビジョン.1でオールアメリカンに2回選出される。

卒業後にアメリカントップチームに入り、2012年2月にMidTown Throwdown.3でデビューしクリス・エンスリーに1Rで1本勝ち~その後もマイナー団体で4連勝して、2014年8月のUFC Fight Night.48でUFCデビューしワン・アンインに1RでTKO勝ち~11月のUFC Fight Night.56でも、ヴァグネル・シウバに3Rで1本勝ち~2015年5月のUFC187でマイク・バイルに判定勝ちも、12月のUFC194でワーレイ・アウヴァスに1Rで1本負け~2016年6月のUFC Fight Night.89で、ジョナサン・ムニエ3Rで1本勝ち~8月のUFC202でも、マックス・グリフィンを3RでTKO勝ち~12月のUFC on FOX.22でブライアン・バーバリーナに判定勝ちし、2017年6月のUFC Fight Night.111ではウェルター級7位のキム・ドンヒョンに判定勝ち~10月のUFC Fight Night.119でも、ウェルター級3位のデミアン・マイアに判定勝ち~2018年6月のUFC225で、ウェルター級王者の怪我による暫定王者決定戦をウェルター級1位のハファエル・ドス・アンジョスと争い判定勝ちで暫定王座を獲得 『観戦記1781』

 

そして9月のUFC228で正規王者のタイロン・ウッドリーと統一戦予定も、コヴィントンが鼻の手術で延期~2019年8月の1年2ヶ月振りの復帰戦で、元UFCウェルター級王者のロビー・ローラーをフルマークの判定で降す 『観戦記2592』

 

大学レスリングではディビジョン.1のコルビー・コヴィントンと、ディビジョン.2のカマル・ウスマン。UFCでテイクダウンされたことが無いウスマンに、オールアメリカンにも選ばれたコヴィントンがテイクダウンを奪い王座も奪うか!?UFCで無敗でオールアメリカンにも選ばれたウスマンが、2019年にUFCに吹き荒れたアフリカンパワーで初防衛なるか!?

 

2019年12月14日 UFC245 ウェルター級王座戦 カマル・ウスマンvsコルビー・コヴィントン

 

カマル・ウスマン 15勝1敗 初防衛戦

 

コルビー・コヴィントン 15勝1敗 ウェルター級2位

 

1R、どっしり構えるウスマンに、コヴィントンがインロー!ウスマンは左を伸ばす!

 

さらにウスマンがハイキックも、空振りでコケる~コヴィントンは、廻りながら左ミドル!

 

パンチの展開が続き、ウスマンの右が何度か当たる

 

お互いにタックルのフェイントは見せるが、パンチの応酬が続く~ウスマンが首を取りにいきヒザ!

 

しかし、コヴィントンも振り払ってハイキック~飛びヒザ!

 

激しい打ち合いが続く~ウスマンはスイッチを繰り返すが、コヴィントンは気にせず左!

 

2R、やはり、パンチの打ち合いが続く~ウスマンがボディー!右ストレート!

 

ウスマンの右ストレートがコヴィントンを捕える~しかし、ウスマンがサウスポーになるとコヴィントン右フック!

 

ウスマンはオーソドックスに戻し、右の前蹴りから右ストレートで攻める!

 

さらにウスマンがボディーも、コヴィントン左ミドル!明らかにローブローでは無いが、ウスマンはアピール~コヴィントンが、それでもパンチから左ミドル!

 

3R、手数多いコヴィントンが、細かいジャブから左を回していく

 

ウスマンは手数少なく、ジャブと前蹴りしか出てこない

 

お互いにタックルにはいかない~ウスマンはボディー!

 

コヴィントンの手数が減ってくると、ウスマンが出ていき右を伸ばす!

 

ウスマンが出る~下がるコヴィントンを追いかけ右!右!

 

4R、前には出るがジャブだけのウスマンに、コヴィントンは廻りながら左ミドル!

 

コヴィントンが出ていき打ち合いになる~ウスマン返すが、コヴィントンの左に押される

 

コヴィントンがパンチのラッシュ~ウスマンは、バックステップでかわしながら右!

 

コヴィントンが出ていく~コンビネーションから右アッパー!

 

足を使いながら、コヴィントンは蹴りを混ぜながら左ストレート!

 

5R、やはり、ウスマンが出ていく~廻るコヴィントンを追いかけ右ハイキックがカスる

 

コヴィントンがコンビネーションでパンチを当てる~接近戦でも、右フックから左ストレート!

 

全く、グラウンドにはいかない両者~コヴィントンが左ストレートから右アッパー~左フック!

 

ウスマンは前に出るもパンチは当たらない~コヴィントンは距離を取りながら左ストレート!

 

ポイントはどうか!?ウスマンが出る~廻るコヴィントンを追いかけ右ストレート!

 

コヴィントンの顔面から血が飛び、口からも血が噴き出る~それでもパンチを返すコヴィントンに、ウスマンがワン・ツー!

 

吹っ飛んだコヴィントン!ウスマンが極めにいく!

 

 

なんとか立ち上がったコヴィントンも、ウスマンの右に再び吹っ飛ぶ!

 

ウスマンがパウンドにいくも、コヴィントンは潜るように足を掴む~ウスマンは潰して鉄槌!

 

ウスマンが拳を落とす!コヴィントンは足へのクラッチも外れ打たれ、レフリーが止めに入る!

 

見事に5Rでカマル・ウスマンがTKO勝ちし、UFCウェルター級王座初防衛に成功!レスラー対決は、ほぼスタンディングでの殴り合いでウスマンが豪快なTKO勝利!ウスマンは 『オクタゴンに向かう入場では、とにかく自分のグルーブをつかんで、それ以外のことは考えないようにする。入場曲はあまり理解されないけど、禅のような形で俺らしくいることがすべてだと思っている。平静さを持って、オクタゴンに入るときにはナイジェリアのナイトメアになる。試合はラウンド毎にしっかりと行った。向こうが俺とはレスリングできないと分かっていたし、こっちには世界最高のコーチ陣がいるから、俺には何もできないと思っていた。もしそういうヤツらが俺にレスリングを仕掛けてこようものなら、それがいかに最悪のことかを思い知るだろう。みんなに、俺はスタンディングでいってあいつをノックアウトすると言っていたし、その通りになった。向こうはシュートを狙わなかったけど、俺はやりたいようにやった。ボディーにハードに打ち込んでいたし、ソフトだからあいつに打っていくのが良かった。特定の場所に打ち込むことは特に心配していなかったし、できるタイミングで何度も何度も打ち込んで行きたかった。この試合に向けてあいつがいろいろと言っていたから、これが敬意を払うべきことだと分かっただろう。俺には試合に出て、あいつに学ばせてやる責任があった』 と話す。

この試合はUFC245のファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれ、両者ともに50万$(約5,325万円)のファイトマネー+5万$のボーナス。4Rまでのジャッジは、1者が1R、コヴィントンで2R~4Rがウスマン。もう1者は、1Rと2Rがコヴィントンで3Rと4Rはウスマン。もう1者は1R、2R、4R、コヴィントン、3Rのみウスマン。1-1で、5Rに突入していた。

そしてウスマンの次戦は、コロナ禍に入り7ヶ月後の2020年7月にアラブ首長国連邦のアブダビで開催されたUFC251で、ウェルター級3位のホルヘ・マスヴィダルと2度目の防衛戦。王座栄冠ならなかったコヴィントンは、9か月後の2020年9月UFC Fight Night.178でウェルター級5位のタイロン・ウッドリーと対戦。

 

★ナイジェリアの格闘家と言えば‘ナイジェリアの悪夢‘サミュエル・ピーター 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村