観戦記2784 Bellator.198 エメリヤーエンコ・ヒョードルvsフランク・ミア | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

4月13日のUFC300で、元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカがアレック・ペレイラにUFC初黒星を喫して以来の再起戦でアレクサンドル・ラキッチに2RでTKO勝ちした。RIZINライトヘビー級王座を返上し、2020年7月からUFCに参戦して3連勝で一気にUFCライトヘビー級王座を獲得。しかし、怪我で王座返上~2023年11月に復帰も、アレックス・ペレイラとのUFCライトヘビー級王者決定戦でKO敗けからの復帰戦だった。

RIZINとUFCの両王座を獲得した初の選手となったイリー・プロハースカだが、かつてPRIDEとUFCで王者になったのがアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラだった。

耐えて耐えての逆転1本勝ちで日本で絶大な人気があったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラだが、同じPRIDEからUFCに参戦したミルコ・クロコップやヴァンダレイ・シウバが苦戦する中で見事に暫定ながらUFC王者になった。しかし、初防衛戦でフランク・ミアにキャリア初のKO敗け~さらに3年後に、同じくフランク・ミアにキャリア初の1本敗けをした。

そのフランク・ミアは16年間UFCで闘い、当時UFCヘビー級最多となる16勝を上げるもドーピング疑惑で自らUFCを離れた。

 

1979年5月にアメリカのネバタ州ラスベガスで生まれたフランシスコ・ミアⅢ世は、両親が拳法の道場をしていたらしく幼い頃から拳法を習う~ヒーローはブルース・リーらしく高校生時にはレスリングでネバタ州王者になり、アメリカンフットボールや陸上競技でも活躍~ラスベガスのステーション・カジノズのフロントで働きながら、ホイス・グレイシーを観てブラジリアン柔術を習う。

2001年7月にHOOK N SHOOTでデビューして、ジェーロム・スミスに判定勝ち~8月のIFCでも、ダン・クインに1Rで1本勝ち~UFCと契約し、11月のUFC34でホベルト・トラヴェンに1Rで1本勝ち~2002年3月のUFC36でも、ピート・ウィリアムスに1Rで1本勝ち~7月のUFC38では、イアン・フリーマンに1RでTKO敗け~2003年2月のUFC41で、タンク・アボットに1Rで1本勝ち~6月のUFC43でも、ウェス・シミズに1Rで失格勝ち~2004年1月の46で、ウェス・シミズとの再戦を2RにKO勝ち~6月のUFC48で、ティム・シルビアとのUFCヘビー級王者決定戦を1R50秒で1本勝ちして王座栄冠。

しかし、9月にバイク事故で骨折し防衛戦ができず王座を剥奪されてしまう~2006年2月のUFC57で復帰も、マーシオ・クルーズに1RでTKO敗け~7月のUFC61で、ダン・クリスティソンに判定勝ち~11月のUFC65で、ブランドン・ヴェラに1RでTKO敗け~2007年8月のUFC74で、アントニーハードンクに1Rで1本勝ち~2008年2月のUFC81で、UFC初参戦のブロック・レスナーに1Rで1本勝ち 『観戦記162』

 

12月のUFC92で、UFCヘビー級暫定王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに2RでTKO勝ちし暫定王座栄冠~2009年7月のUFC100で、正規王者のブロック・レスナーと統一戦も2RにTKO敗け 『観戦記264』 12月のUFC107で、シーク・コンゴに1Rで1本勝ち~2010年3月のUFC111で、シェイン・カーウィンとUFCヘビー級暫定王座決定戦も1RにKO敗け~9月のUFC119で、ミルコ・クロコップに3RでKO勝ち~2011年5月のUFC130でも、ロイ・ネルソンに判定勝ち~12月のUFC140でのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと再戦を、1Rに1本勝ち 『観戦記50』 2012年5月のUFC146で、ジュニオール・ドス・サントスのUFCヘビー級王座に挑戦も2RにTKO敗け 『観戦記191』 2013年4月のUFC on FOX.7で、ダニエル・コーミエに判定敗け 『観戦記458』 8月のUFC164でも、ジョシュ・バーネットに1RでTKO敗け 『観戦記567』 2014年2月のUFC174で、アリスター・オーフレイムに判定敗け 『観戦記700』 2015年2月のUFC Fight Night.61で、アントニオ・シウバに1RでKO勝ち 『観戦記923』 7月のUFC Fight Night.71でも、トッド・ダフィーを1RでKOする 『観戦記923』 9月にUFC191で、アンドレイ・アルロフスキーに判定敗け~2016年3月のUFC Fight Night.85で、マーク・ハントに1RでKO敗け 『観戦記1096』

 

試合後にドーピング検査で陽性が発表され、全米アンチドーピング機関(USADA)から2年の出場停止処分が降される~しかし、ミアはUSADAへの不信感からUFCからの契約解除を希望し15年8ヶ月参戦したUFCから離れる。

そして、Bellatorと契約しヘビー級ワールドトーナメントに参戦!1回戦で対戦するのは、皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードル!

 

1976年9月にウクライナ・ソビエト連邦ルハンシク州ルビージュネで生まれた‘60億分の1‘エメリヤーエンコ・ヒョードルことフョードル・ウラジミロヴィッチ・エメリヤーネンコは、2歳の時にロシア・ソビエト連邦に移住。11歳から柔道とサンボを習い1996年に柔道でロシア選手権優勝~1997年にサンボ・ロシア選手権で優勝、サンボヨーロッパ選手権優勝。ロシアからの支援金が出なくなり、柔道を続けることが出来なくなる。

2000年にニコライピチコフに誘われ、ヴォルグ・ハン率いるリングス・ロシアを見学してMMAを始める~リングスのトライアルを受け、前田日明さんからRINGロシア大会への出場を打診される~2000年5月にRINGS RUSSIAでニューしてマルティン・ラザロフに1Rで1本勝ち~8月にもRINGS RUSSIAで、レヴォン・ラグヴィラ―ヴァに1Rで1本勝ち~9月に初来日し、RINGSで高田浩也選手を1RでKOする~12月のRINGS KING OF KINGS1回戦でヒカルド・アローナに延長判定勝ち~同日の2回戦で、高坂剛選手に1R17秒でヒジ打ちによる出血でTKO敗け(ヒジは禁止)

2001年4月にRINGS RUSSIAでミハイル・アボストロフに1Rで1本勝ち~4月のRINGS WORLD TITLEトーナメント1回戦で、ケリー・ショールに1Eで1本勝ち~8月の準決勝でも、レナード・ババルに判定勝ち~同日の決勝では、ボビー・ホフマンの棄権により初代RINGSヘビー級王者に輝く。

2001年10月のRINGSWORLD TITLEトーナメント無差別級1回戦で、柳澤龍志選手に判定勝ち~12月の準決勝でも、リー・ハスデルに1Rで1本勝ち~2002年2月の決勝で、クリストファー・ヘイズマンに1Rでポイントアウトに追い込み優勝。

2002年6月にPRIDE.21に参戦し、セーム・シュルトに判定勝ち~11月のPRIDE23で、ヒース・ヒーリングを1R終了時TKOで降しPRIDEヘビー級王座挑戦権を獲得~2003年3月のPRIDE25で、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのPRIDEヘビー級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠~4月には、RINGSリトアニアでエギリウス・ヴァラビーチェスに2Rで1本勝ち~6月のPRIDE26で、藤田和之選手に1Rで1本勝ち~8月のPRIDE GPで、ゲーリー・グッドリッジに1RでTKO勝ち~大晦日のINOKI BOM―BAYAで、永田裕志選手に1RでTKO勝ち~2004年4月のPRIDE GP1回戦で、マーク・コールマンに1Rで1本勝ち~6月の2回戦で、ケビン・ランデルマンも1Rで1本勝ち~8月の準決勝でも、小川直也選手に1Rで1本勝ち~同日の決勝では、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと再戦も1Rにバッティングで無効試合~大晦日のPRIDE男祭りで、暫定王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとの王座統一戦を判定勝ち。

2005年4月のPRIDE武士道で、高坂剛選手との再戦を1R終了時TKO勝ち

 

8月のPRIDE GPで、ミルコ・クロコップに判定勝ちしてPRIDE王座2度目の防衛に成功~大晦日のPRIDE男祭りで、ズールに1RでTKO勝ち~10月のPRIDE32で、マーク・コールマンを2Rに1本勝ち~大晦日のPRIDE男祭りで、マーク・ハントに1本勝ちしてPRIDE王座3度目の防衛に成功 『観戦記150』 2007年4月にBOD DOG FIGHTで、マット・リンドランドに1Rで1本勝ち~大晦日のやれんのか!チェ・ホンマンに1Rで1本勝ち。

2008年7月にAfflictionで、ティム・シルビアを1Rに1本で降しWAMMAヘビー級王座を獲得~2009年1月にもAfflictionで、元UFCヘビー級王者のアンドレイ・アフロフスキーを2RにKOしてWAMMA王座の初防衛に成功~11月にStrike Forthに初参戦して、ブレット・ロジャースを2RにTKOで降しWAMMA王座2度目の防衛に成功 『観戦記2532』

 

2010年6月のStrike Forthで、ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦も1Rに1本負けし事実上初黒星。さらに、Strike Forthワールドトーナメントでアアントニオ・シウバに2R終了時TKO敗け~7月のStrike Forthでも、ダン・ヘンダーソンに1RでTKO敗けし3連敗 『観戦記166』 11月のM-1 Globalで、ジェフ・モンソンに判定勝ち~大晦日の元気ですか!?で、石井慧選手を1RにKOする 『観戦記126』 2012年6月のM-1 Globalで、ペドロ・ヒーゾに1RでKO勝ち~引退して政治活動へ移るも、2015年大晦日のRIZINで復帰しシング・心・ジャディブに1Rで1本勝ち 『観戦記1037』 2016年6月に、EFN.50で、ファビオ・マルドナドに判定勝ち~2017年6月にBellator NYで、マット・ミトリオンに1RでKO敗け 『観戦記1869』

 

Strike ForthがUFCに吸収され、ついにBellatorに参戦も元UFCランカーのマット・ミトリオンにKO敗けしてしまった‘皇帝‘エメリヤーエンコ・ヒョードル。元UFC王者&ランカーが勢ぞろいするBellatorトーナメント1回戦で、UFC在籍15年元UFCヘビー級王者のフランク・ミアと激突!

 

2018年4月28日 Bellator.198 ヘビー級トーナメント エメリヤーエンコ・ヒョードルVSフランク・ミア

 

エメリヤーエンコ・ヒョードル 36勝5敗 WAMMAヘビー級王者

 

フランク・ミア 18勝15敗 元UFCヘビー級暫定王者

 

1R、サウスポーのミアが、右手でフェイントをかけながらジリジリ前へ出ていく

 

ミアが、インローから左ストレートで飛び込み右フック!

 

ヒョードル効いた!ヒザをついたヒョードルに、ミアが殴りにいく!

 

直ぐに立ち上がったヒョードルに、ミアが組み付いていくがヒョードル投げる!

 

ミアも直ぐに立ち上がるり、お互いヒザを打ち合う~ミアが左ストレート!

 

足を止めて近い距離でパンチを出し合うが、両者ともクリーンヒットを奪えない

 

パンチが交差する中で、ヒョードルの右がミアの後頭部気味だがカスる!

 

さらにヒョードルが、左をミアの死角からカチ上げる!

 

前に崩れたミアに、ヒョードルがパウンド!

 

ミア効いている!うつ伏せで動けないミアに、ヒョードルが中から外から殴る!

 

ミアは意識が飛んでいるか!?レフリーが飛び込んで止めに入る!

 

流石の‘氷の拳‘で、エメリヤーエンコ・ヒョードルが1RにTKO勝ちでBellatorトーナメント準決勝に進出!ヒョードルは 『打撃でミスがあったのでプラン通りだったとは言えません。とはいえ一般的に言えば全ては良い形でフィニッシュできました』 しかし、15年前のPRIDE時代のような強さを魅せる事はできずダウンをした時は連敗かと思われた。

UFCから離れ2年振りの試合となったフランク・ミアは 『自分のエゴを傷つけられた。正直、あんな風に投げ飛ばされるのは恥ずかしい。それで立ち上がった時、ストリートファイトのモードになってしまった。落ち着いて打撃のセットアップをせずに、左を打ち続けた。冷静さがなくなっていた。真剣勝負から2年間離れていた影響が一番そこに出たと思う。戦略的な戦いをせずに感情的になってしまった。冷静さを失った。戦い方をエゴに支配させてしまった。これまでは感情を無くして戦うのがすごくうまかった。でも投げ飛ばされて、しかもハイライトになるような派手な投げられ方だったから、自分のエゴがすごく傷ついたんだ』 と話す。

そしてヒョードルの次戦は、戦前から挑発されまくったチェール・ソネンと半年後の2018年10月にトーナメント準決勝。Bellator初参戦もTKO敗けのフランク・ミアは、8ヶ月後の2018年12月開催Bellator.212でハビー・アヤラと対戦。

 

★ヒョードルはこの大会でアメリカ入国時にFBIに調べられたらしい 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村