観戦記2778 WBAインターコンチネンタルヘビー級王座戦 セルゲイ・クズミンvsマイケル・ハン | 人生マイペンライ

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いよいよ東京ドームでの決戦が迫ってきた、4団体スーパーバンタム級王者井上尚弥vsWBC1位ルイス・ネリ!前回の来日時に優等生発言を「言えといわれたから」と話し、逆にこうじゃなきゃ!と思える。日本的には因縁の対決で‘悪童‘ルイス・ネリを井上選手が成敗する的な試合だが、計量オーバーとドーピング‘疑惑‘が原因。悪童といれるが14歳からボクシングを始め、アマチュア歴は少ないも無敗と言われ17歳でデビューしたルイス・ネリ。

14歳までのネリがどんな生活だったかは分からないが、そこまで悪かったような話は聞かない。元4団体統一ミドル級&元3団体統一ライトヘビー級王者のバーナード・ホプキンスは、17歳で懲役18年を宣告され刑務所に5年入っている。「あしたのジョー」では無いが、少年院から出所後にボクサーになった選手も格闘家にはある話。

また、フロイド・メイウェザーのように父親が麻薬の密売に手を染め刑務所暮らしで教育も受けられなかったような例も多々ある。メイウェザーの父親は元ボクサーだが、刑務所に7年服役後にヘビー級でデビューも禁止薬物の問題~引退後は警察官とのトラブルで射殺されてしまった、元ヘビー級世界ランカーマイク・ハンターを父に持つのがWBAインターナショナルヘビー級王者のマイケル・ハンター!

 

1988年7月にアメリカのカリフォルニア州バン・ナイスで生まれた‘The Boutdy‘マイケル・ハンタージュニアは、父親もNABF王座を獲得するボクサーで18歳の時にアマチュでキャリア5戦ながらナショナル・ゴールデン・グローブで決勝に進むもフェリックス・スチュアートに判定敗け~さらに、U―19世界選手権では銅メダルを獲得。2007年には、全米選手権で優勝~北京オリンピックの最終予選では2次予選で敗退~2011年にはゴールデングローブで優勝~さらに、ウラジミール・クリチコ戦を控えるデビッド・ヘイのスパーリングパートナーを務める。2012年ロンドン五輪に出場も、1回戦で後の3団体統一ライトヘビー級王者になるアルトゥール・ベテルビエフに判定敗け。

 

2013年3月にアリゾナ州フェリックスでデビューして、チャド・デイビスに3RでTKO勝ち~さらに10連勝7KOして、2016年5月にアイザイヤ・トーマスを判定で降しNABOクルーザー級王座を獲得。2017年4月に、WBOクルーザー級王者のオレクサンドル・ウシクに挑戦も判定敗け~2018年4月に再起して2連勝1KOし、10月にマーティン・バコールを10RにTKOで降しIBOインターコンチネンタルヘビー級王座を獲得~さらに11月には、アレクサンダー・ウスティノフを9RにTKOで降しWBAインターナショナル王座を獲得。

2019年5月に、元UFCランカーのファビオ・マルドナドを2RにTKOで降しWBAインターナショナル王座初防衛に成功 『観戦記2726』

 

そして、さらなる世界ランキングアップの為に対戦するのがWBAインターコンチネンタルヘビー級王者のセルゲイ・クズミン!

 

1987年6月にロシアのコルチュギノで生まれたセルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・クズミンは、ロシアらしくアマチュアで活躍~2010年のストランジャカップ&ヨーロッパ選手権で優勝~2011年のロシア選手権優勝~2012年のロシア選手権は準優勝で、2013年のロシア選手権は3位~2013年のヨーロッパ選手権で準優勝。

2014年11月にロシアのモスクワでデビューして、ニコラス・ブーレに1RでKO勝ち~さらに2連勝して、2015年8月にアメリカのカリフォルニア州コスタメサでダーレル・ウィルソンに1RでTKO勝ち~さらにロシアとアメリカで7連勝6KOし、2017年11月にアミール・マンスーンとWBCインターナショナルヘビー級王座を争うもマンスールのドーピング陽性で無効試合~2018年4月に、ジェレマイア・カーペンシーを1RにKOし~9月にはイギリスのウェンブリースタジアムで、デビッド・プライスを3Rに棄権に追い込みWBAインターコンチネンタルヘビー級王座を獲得~11月にも、リーロン・ミッチェルを2RにKOしてWBAインターコンチネンタル王座の初防衛に成功~2019年3月に、元WBC中南米ヘビー級王者のジョーイ・ダウェイコを判定で降し2度目の防衛に成功 『観戦記2420』

 

アミール・マンスーン戦は判定敗けも、マンスーンのドーピング陽性反応により無効試合で無敗を続けるWBAインターコンチネンタル王者セルゲイ・クズミン!クルーザー級では世界王座挑戦も、オレクサンドル・ウシクに砕かれヘビー級で世界王者を目指すマイケル・ハンターが2本目のWBA地域王座を獲得するか!?

 

2019年9月13日 WBAインターコンチネンタルヘビー級王座戦 セルゲイ・クズミンvsマイケル・ハンター

 

セルゲイ・クズミン 15勝11KO無敗1無効試合 初防衛戦

 

マイケル・ハンター 17勝12KO1敗 元IBOヘビー級王者

 

1R、ハンターが、軽やかにステップを踏みながら手数多く打っていく

 

クズミンは、ガード高く前に出てハンターを追う

 

2R、手数多いハンターが、動き廻り右ストレート!

 

クズミンは覗き見ガードで前に出るも、ハンターの手数にパンチが出てこない

 

3R、ペースを変えたいクズミンが、強引に出ていき振り回していく!

 

手数は廻るハンターも、クズミンは追いかけて打ち終わり左フック!

 

4R、やはり、ハンターが動き廻りながら手数多く当てる

 

しかし、クズミンが振り回しながら出る~クリーンヒットはしてないが、ハンターに攻めさせない

 

5R、ハンターが速いジャブを連射~クズミンが押し返してきたところを、打ち終わりに左フックでダウンを奪う!

 

立ち上がったクズミンの方が前に出る~ハンターは廻りながら狙うも、クズミンが豪快な右を振る!

 

6R、クズミンが、ダメージは全く感じさせずに前に出て豪快に振る

 

廻りながら細かくジャブを入れるハンター~クズミンは、ハンターの足を止めるべくボディー!

 

7R、クズミンがノッシノッシと前に出るも、ハンターはジャブを当てながら右ストレートで止める

 

ハンターは徹底して廻り、クズミンに打たせない

 

8R、ハンターは全く打ち合う気はなく、完全にアウトボクシングで左だけ当てていく

 

廻るハンターに、クズミンは追い付けない~突っ込んできたところに、ハンターはパンチを合わせる

 

それでもクズミンが身体ごと当たり、揉み合いから左フック~右ストレート!

 

9R、何とかしたいクズミンが入っていくが、コンパクトに打つハンターのパンチが当たる

 

真っ直ぐ突っ込むだけのクズミンに、ハンターは左右に動きながらコンビネーション

 

10R、まだまだハンターが、軽快に動きながら左を上下に伸ばしていく

 

手数は圧倒的にハンターも、クズミンは打たれながらも豪快な右を被せていく

 

11R、ハンターは逃げきりに入り、さらに足を使いながら左を伸ばす

 

クズミンは、必死に打ち合いに持ち込む~ハンターも強振していくが、お互いにクリーンヒットしない

 

12R、倒すしかないだろうクズミンが振っていく~ハンターは、ロープ際を廻りながらかわす

 

クズミンが追うが、ハンターはクリンチも使い打たせない~最後まで突っ込み振り回すクズミンだが、ハンターもカウンターを狙い終了

 

判定は、110-117 110-117 110-117 3-0でマイケル・ハンターの判定勝ち!

 

見事に大差判定で、マイケル・ハンターがWBAインターコンチネンタルヘビー級王座を奪取!流石、オリンピアらしいテクニカルなボクシングを魅せたマイケル・ハンターはジャブ~細かい連打とヘビー級らしからぬ試合振りで完封。採点表を見ると、7R、11R、12R、をクズミン、7R、8R、12Rをクズミン、8R、11R、12Rをクズミンに10点を付けている。

ヘビー級に上げて無敗を続けるハンターは、元WBAヘビー級王者アレクサンデル・ポベトキンとの対戦を希望する!それに対し、マッチルームUSAの会長エディ・ハーンは、マイケル・ハンターの次戦をサウジアラビアで12月7日開催予定の3団体統一ヘビー級王者アンディ・ルイスJrvs3団体統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア再戦が行われるアンダーカードで対戦する事を口にする。

初黒星となったセルゲイ・クズミンは、コロナ禍もあり1年3ヶ月空き2020年12月にマーティン・バコールとイギリスのウェンブリーアリーナでWBCインターナショナルヘビー級王座決定戦で対戦。

 

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