観戦記2731 神童デビュー3戦目 那須川天心vsルイス・ロブレス | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

1月23日の寺地拳四朗選手のWBAスーパー&WBCライトフライ級王座防衛戦と、ユーリ阿久井政悟選手のWBAフライ級王座挑戦の間に挟まれるかたちで那須川天心選手のボクシング3戦目があった。2023年4月のデビュー戦 『観戦記2570』 は世界王座挑戦者決定戦やアジア王座戦より後に組まれたが、那須川選手の試合後に帰ってしまった客がかなりいたらしい。そして2戦目は、寺地拳四朗選手と中谷潤人の世界王座戦の間に組まれた 『観戦記2662』 これには純粋のボクシングファンからはブーイングがあったみたいだが、AmazonPrimeの生配信も含めて帝拳ジムの那須川選手あっての興行。

常々「格闘技界を変えたい」と話す那須川選手だが、キックボクシングでは15歳の時のデビュー戦でRISEバンタム級7位の有松朝選手を1R58秒にハイキックでKO~わずか10ヶ月後の2015年5月でも、RISEバンタム級王者村越優汰選手を2RにTKOで降す~さらにBLADE55kgトーナメントを3連続KOで優勝~2016年12月のKNOCK OUT VOL.0では、ルンピニースタジアムスーパーフライ級王者のワンチャロン・PKセンチャイジムを衝撃の1RバックスピンキックでKO 『観戦記1239』 その後も衝撃的なKOの山を築いたが、キックボクシングのラスト5戦は判定勝ち。

そして2023年4月にボクシングデビューするが、同じくキックボクシング王者からボクシングへ転向した武居由樹選手が凄まじいKOをボクシングでも魅せているのに対し、那須川選手は2連続判定勝ちで本人も倒せない事を課題としていた。

 

「天に心を持つ。天のような大きな心を持ち、感謝の気持ちを忘れない人間になってほしい」 との願いから名前がついたらしい1998年8月生まれの神童・那須川天心選手は、ジュニア時代に99勝37KO5敗1分でMAキック、M-1、Big Bang、KAMINARIMONN、全世界アマチュアムエタイ選手権、ムエローク、藤原敏男杯などのアマチュアタイトルを数多く獲得。

 

2014年7月のRISE100で高校1年生15歳デビューしRISEバンタム級7位の有松朝選手を1Rの58秒でKO

 

9月のRISE101アレクサンドロ・ヒデオを1RでKO~11月のRISE102で九島亮選手に初の判定までいくも勝利~12月のBLADE.1でキム・ジンミンを1RでKO~2015年3月のRISE104で藤本昌大選手を1RでKO~5月のRISE105で村越優汰選手のRISEバンタム級王座に挑戦し2RにTKO勝ちし王座獲得。8月のBLADE55kgトーナメントで鈴木真彦選手、小笠原裕典選手 『観戦記937』 内藤大樹選手 『観戦記936』

 

3試合連続KOで優勝!11月のRISE108であのタイ人以外ではルンピニースタジアムで2人目王者になったダミアン・アラモスの弟、フランスのマイク・アラモスと対戦。アラモスは、2013年1月にKrushに参戦し当時の55kg級王者である瀧谷渉太選手に判定勝ちしているが、那須川選手が圧倒的な1RでKO 『観戦記1058』 3月の NO KICK NO LIFE では、WBCムエタイ・インターナショナル&INNOVATION日本スーパーバンタム級王者の宮本啓介選手を2Rに飛びヒザでKO!2016年3月の、RISE110ではフレッド・コロデイロを判定で降しISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座を獲得~5月のRISE111では、イタリア最大のキック団体OKTAGON60kg級1位タリック・トッツと56kg契約で戦い2RにKO~8月のKUNLUN FIGHTでは散打王者のリン・ビンを1RでKO~9月のRISE111では、村越優汰選手との再戦を2-0の判定で降し防衛成功。キック界の最高傑作と呼ばれ、K-1の武尊選手との頂上対決も熱望したが叶わず・・・

12月に、KNOCK OUT.VOL.0で当時ルンピニースタジアム・スーパーフライ級王者、チャンネル7・スーパーフライ級王者、元ルンピニースタジアム・ライトフライ級王者、元チャンネル7フライ級王者のワンチャローン・PKセンチャイジムを1RにバックスピンキックでKO 『観戦記1239』

 

とんでもない勝利を上げたと驚愕していたら・・・・3週間後、12月29日のRIZINに参戦し初のMMAルールで、テコンドー欧州王者ニキータ・サプンと56.7kg契約で対戦し1Rに腕を極められ絶体絶命のピンチもパウンドTKO勝ち~そして、リング上で大晦日への連続参戦を直訴し大晦日ではカウイカ・オリージョをニンジャチョークで2Rに1本勝ち

 

2017年2月のKNOCK OUT VOL.1では元ルンピニースタジアム・フライ級王者で、ボクシングでも元IBFフライ級王者で井岡一翔選手に勝利した『観戦記778』 アムナット・ルエンロンをボディーでKO『観戦記1272』4月のRIZINではなぜかキックボクサーで初のMMAとなるフランシスコ・ギリオッテと対戦し1RにパウンドでKO勝ち 『観戦記1426』 5月のRISE117でライアン・シューハンに判定勝ちし、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座の初防衛戦に成功。そしてリング上で才賀紀左衛門選手に挑戦を迫られ、7月のRIZINでMIXルールでの対戦もスタンディングの1RでKO 『観戦記1354』そして、8月に久しぶりにKNOCK OUTに帰ってきてVOL.4で最強先生ウィサンレック・MEIBUKAIを飛びヒザで切り裂き3RにTKO勝ち 『観戦記1466』

 

10月に再びRIZINで、アマチュアボクシング5冠の藤田大和選手とMMAルールで闘い判定勝ち~11月にRISE121でイグナシオ・カプロンチとRISEバンタム級王座の防衛戦予定も、イグナシオが体重オーバーでノンタイトル戦になるも3RにKO~大晦日のRIZINでは、キックルールの57kgトーナメントで浜本‘キャット‘雄大選手を2RにKO~さらに藤田大和選手を1RでKO。せっかくキックルールならもっと夢の対決が観たい!と、思っていたら・・・さすがKNOCK OUTは元ルンピニースタジアム・スーパーバンタム級王者で、プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者のスアキム・シットソートーテーウと2018年2月のKNOCK OUT FIRST IMPACTで対戦し判定勝ち 『観戦記1526』 2017年6月のRISE125で、RISEスーパーフェザー級王座決定戦として‘破壊神‘ロッタン・ジットムアンノンと対戦し延長で判定勝ちし王座栄冠 『観戦記1629』 9月にはRIZIN.13で、堀口恭司選手とまさかの夢の対決をキックルールで闘い判定勝ち

 

再びホームと呼ばれるRISEのリングに戻り、前年の11月にRISE121でDead or ALIVE57kg級トーナメント優勝したシュートボクシングの内藤大樹選手との再戦を完膚無きに1RでKOする 『観戦記1724』そして・・・・大晦日にフロイド・メイウェザーとエキシビジョンマッチを行い、1Rに3度倒され涙する 『観戦記1745』

 

心と体のダメージが心配されるなか、2019年3月にRISEがワールドトーナメントを開催し、賞金1000万円と打倒・天心の合言葉の58kgトーナメントで1回戦は‘The Little Big Man‘フェデリコ・ローマを3RにKOする 『観戦記1848』6月のRIZIN.16ではマーティン・ブランコを2RにKOしてISKA世界フェザー級王座を獲得~7月のRISE58kgトーナメントでは、雪辱に燃えるスアキム・PKセンチャイジムを3RにカットによるTKO勝ち 『観戦記1961』

 

9月の決勝戦でも、志朗選手を判定で降し優勝 『観戦記2109』大晦日のRIZIN.20では、新日本キックのエース江幡塁選手を1RでKOする 『観戦記1924』2019年は6戦もこなしたのとコロナウィルスの影響もあり、2020年の初戦は6月のRISE on ABEMAで笠原友希選手を1RでKOする~そして9月のRIZIN.24で、K-1から離脱して那須川選手に挑んできた皇治選手に判定も完勝 『観戦記2120』

 

そして、この時点では時期は正式発表していなかったが 「蹴りが使える那須川天心を見られるのはあとちょっと。カウントダウンは始まっている」 とボクシングの転向を匂わせて大晦日のRIZIN.26で、ラジャダムナンスタジアムバンタム級1位のクマンドーイ・ペットジャルーンウィットに判定勝ち 『観戦記2314』

 

2021年2月のRISE ELDORADOでは、志朗選手との再戦を判定勝ち~9月のRISE WORLD SERIESでも、鈴木真彦選手との再戦を判定勝ち~2022年3月のRISE ELDORADOでは、同門の風音選手に2-0の判定勝ち~そして、運命の対決と東京ドームが揺れた6月のThe Mutchでの武尊選手との対戦をダウンを奪い判定勝ち。

 

そして2023年2月に、プロテストを日本バンタム級1位の南出選手と行いB級ライセンス合格。4月にデビューして、日本バンタム級4位の与那嶺勇気選手を判定で降す 『観戦記2570』

 

9月に、メキシコの9戦9勝7KOのファン・フローレスの予定がフローレスがコロナウィルスに感染・・・・代わりに、メキシコバンタム級王者(と言われる国内地域王者)のルイス・グスマンと対戦しダウンを奪い判定勝ち 『観戦記2662』

 

そして、またも世界戦と世界戦の間となるセミファイナルで対戦するのはメキシコのルイス・ロブレス!

 

1998年5月にメキシコのメキシコシティで生まれたルイス・フェルナンド・パチェコは、幼少時代は身体が細くて祖父にボクシングジムへ連れていかれる~9歳の時に、亀田家の従弟である亀田京之介選手と対戦し勝利したらしい~15歳の時に世界ユース選手権で8位入賞などアマチュア90勝10敗。

2016年3月に17歳でデビューし、ホセ・サリナスに判定勝ち~8月にも2RにTKO勝ちするが、2017年2月にヘラルド・エルナンデスに判定敗け~2018年6月に再起して6連勝2KOするが、2019年9月に何か王座はかかっていたのか?12回戦でホセ・ダニエル・ロハス・ロメロに判定勝ち~さらに5連勝1KOも、2022年4月にエドガル・バレンシアに1-2の判定敗け~2023年6月に、ヘスス・ゴメス‣キンタナに4RでKO勝ち~10月に、アレクシス・モリナ・アギーレとWBCラテンアメリカバンタム級王座決定戦に挑むも1-0のドロー。

 

デビュー戦と2戦目がスーパーバンタム級122ポンド(55.338kg)今回が120ポンドとバンタム級118ポンド(53.524kg)を見据えてのバンタム級世界ランカーとの対戦!KOできない事をファンも本人も気にしてはいるが、3年2ヶ月振りのKOなるか!?

 

2024年1月23日 神童デビュー3戦目 那須川天心vsルイス・ロブレス

 

那須川天心 2勝無敗

 

ルイス・ロブレス 15勝5KO2敗1分 WBA&WBOバンタム級14位

 

1R、那須川選手がドッシリと構えて、ジャブを綺麗に通していく

 

那須川選手が、プレッシャーをかけながらジャブを突いていく~ガードを固めたロブレスにボディー!

 

ロブレスは手数出ないが前に出てくる~那須川選手はジャブで距離を取りながら、アウトを取ってボディー!

 

2R、ロブレスが、身体を左右に振りながらガンガン振ってくる

 

突っ込んでくるロブレスに、那須川選手が右フックを引っかける~踏み込んでの左はロブレスかわす

 

那須川選手はジャブとボディーは当たるが、なかなか左で顔面を捕えられない

 

 

3R、低く入って連打するロブレスに、那須川選手は冷静に捌きながら左!

 

頭や身体は振らずに、那須川選手はステップでかわして左ストレート!

 

那須川選手が、さらにプレスをかけ近い距離で打ちロブレスを追い込む

 

那須川選手がパンチのバリエーションを試すように、様々な角度でパンチを当てていく

 

ロブレスが振り回すが、那須川選手はかわしてジャブ~ボディー!効いたか!?

 

那須川選手は一気に行くことは無いが、冷静にかわしながら上下に当てていく

 

ラウンド終了後に、ロブレスは左足首の負傷を訴えギブアップ!

 

3R終了時TKO勝ちで、那須川天心選手が3連勝を飾り‘一応、初のKO勝ち‘となる。ロブレスとしては、足の怪我もあるがボディーも効かされパンチも当たらずに諦めたという感じなのだろうが・・・・本当に世界ランカーなの!?実況でもセコンドに付けなかった名匠ナチョ・ベルスタインの秘蔵っ子としか褒めるところがない感じだったが。那須川選手も自嘲気味に 『KOしょっ!?足を痛めた・・・キックの試合みたい前回と比べて進化を皆さんに見せている途中だったんですけど。自分でも強くなっている自信があるので、進化している姿を皆さんに見せられたと思うんですけど、どうですか?今後もしっかり強くなり続けるので、応援していただけると嬉しいです』と話す。

ロブレスは帰国後に手術を受けたらしく 『私は前の戦いで右足のアキレス腱に重い怪我を負った。友人の外科医が私の手術のために最高の注意を払ってくれたことに感謝する。手術は成功した。しっかり休んで休んで回復する。もっと強くなって戻ってくる』 と話す。

キックボクシング時代を含めて、最軽量の120ポンドで試合をした那須川選手だが 『今回ダメージがないので、次もすぐやりたいなと思います。今までで一番軽い体重でやったんですけど、もっと下のバンタム級でやっていけると実感したので、バンタム級には日本人で強い選手がたくさんいるんですけど、世界を狙っていくので皆さん待っていてください。』 と話し、WBAでバンタム級7位にランクされた。一気に元K-1王者の武居由樹選手のWBAバンタム級12位を抜き去る。

 

★2024年末に那須川vs武居で世界王座挑戦者決定戦とかやらないかな 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村