観戦記2729 ‘The Dream‘ イスラエル・マドリモフvsノルベルト・ゴンサレス | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

ONE ChampionShipのデビュー戦で、ONEフライ級キックボクシング王座に挑戦も判定ながら完敗した武尊選手。ロッタン・ジットムアンノンが怪我で欠場し、日本公演のメインとはいえいきなり王座に挑戦させるとはチャトリCEOも勝負を賭けたものだ。今では考えられない事だが、UFCでも宇野薫選手は修斗ウェルター級王座を返上~2001年UFC30に参戦して、ジェンス・パルヴァ―と初代UFCバンタム級王者決定戦で対戦も0-2の判定敗け。UFC黎明期だっただけに参戦して即挑戦が可能だったが、UFC社長のデイナ・ホワイトは旧バンタム級(70.3kg)を佐藤ルミナさんや、宇野薫選手が参戦してほしくて(修斗の旧ウェルター級と同じ70.3kgにしたと云われている。

ランキングが格闘技の中でも1番しっかりしているボクシングで、ランキングに入ってなければ国内王座だろうと王座には挑戦できない。2022年8月に、但馬ミツロ選手がプロ2戦目で日本王者になったが(相手は韓国人)デビュー戦は韓国3位。かつて石原英康さんが、デビュー戦で当時の日本フライ級王者のスズキカバトを判定で降す~3戦目で日本タイトルを狙い、スズキカバトを降して日本王者になっていたセレス小林さんに挑むも7RにTKO敗け 『観戦記281』

最速〇〇王者も注目もされるし、プロとしては当たり前のプロモーションであり看板になる。ワシル・ロマチェンコのような金看板は無く、しかもスーパーウェルター級という世界的に群雄割拠の階級で、デビュー戦でWBAインターコンチネンタルスーパーウェルター級王座を獲得したのがウズベキスタンのイスラエル・マドリモフ!

 

1995年2月にウズベキスタンのホラズム州ヒヴァで生まれた‘The DREAM‘イスラエル・マドリモフは、2013年度ウズベキスタン選手権ウェルター級優勝~2016年度ウズベキスタン選手権ミドル級優勝~2017年度世界選手権出場~2018年度アジア競技大会ウェルター級優勝などの戦績を残し、2018年11月にブラディミール・エルナンデスとWBAインターコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦で対戦し6RにTKO勝ちして王座を獲得。2019年3月に、ベネズエラのフランク・ロハスを2RにKOして初防衛に成功 『観戦記2411』

 

そして、WBAインターコンチネンタル王座の防衛戦ではなく、わずか3ヶ月後に対戦するのはメキシコのノルベルト・ゴンサレス!

 

メキシコのモンテレイで生まれた‘Demonio(悪魔)‘ノルベルト・ギレルモ・ゴンサレスは、アマチュア経験は少なく2007年3月にメキシコのベラクルスでデビューしてアブネル・フエンテスを2RでKOする~さらに15連勝11KOするも、2009年2月にアントワン・スミスに判定敗けして初黒星~7月に再起して判定勝ちし、11月にはマヌエル・ガルシアを判定で降しメキシコウェルター級王座を獲得。

その後は2勝1KO3敗も、2014年6月にユデル・ジョンソンとNABA北米&WBC中央アメリカスーパーウェルター級王座決定戦で対戦も判定敗け~9月には、後の2階級制覇王者ジャーマル・チャーロに7RでTKO敗け~11月にも、エリクソン・ルビンのWBC中央アメリカスーパーウェルター級王座に挑戦も判定敗け~さらにテレル・ガウシャ、エスキーバ・ファルカノなどに敗けはあるが、4勝5敗でノンタイトル戦ながらマドリモフと対戦!

 

デビュー戦から王座戦しかしていないイスラエル・マドリモフが、間隔を開けたくなかったからか!?試合で経験を積みたい意向なのか、マジソン・スクエア・ガーデンでのお披露目なのか初のノンタイトル戦!

 

2019年6月10日 ‘The Dream‘ イスラエル・マドリモフvsノルベルト・ゴンサレス

 

イスラエル・マドリモフ 2勝2KO無敗 WBAインターコンチネンタル王者

 

ノルベルト・ゴンサレス 24勝13KO12敗

 

1R、素早く廻るゴンサレスに、マドリモフが低い体勢から追っていく

 

ゴンサレスは常にロープを背負う~マドリモフが、スイッチしながらボディー!

 

廻るばかりのゴンサレスだが、大きく右を返す~スッとかわしたマドリモフが左フック!

 

2R、ガード固いゴンサレスに、マドリモフはボディーを叩いてから右フック!

 

ゴンサレスも飛び込んでくるが、マドリモフのガードも固い

 

廻るゴンサレスを止めようと、マドリモフはボディーを連打~ゴンザレスも必死に動く

 

3R、マドリモフがプレスを強める~ゴンサレスのガードをブチ壊す右!

 

マドリモフが打ち出すと、ゴンサレスはガードしかできない~マドリモフは上下に打ちまくる

 

4R、マドリモフが極めにいっているが、ゴンサレスも必死に守る

 

ゴンザレスも返してはいるが、マドリモフはスイッチしながらカウンター!

 

マドリモフがサウスポーのまま連打で仕留めにいくも、ゴンサレスは耐えきりラウンド終了

 

5R、ラウンド開始とともに、マドリモフが追い回す~なんとか廻るゴンサレスもスリップで倒れる

 

マドリモフが倒しにいき、ゴンザレスはガードを固める~マドリモフはボディー!効いたか!?

 

6R、ラウンド開始直後に、ゴンザレスの腫れにドクターチェックが入る~再開後もマドリモフが攻めアッパー!

 

一気にマドリモフが極めにいく!右ストレート!

 

ゴンサレスは、フラフラとロープに凭れる~マドリモフがボディー!右を振り落とす!

 

もう、ガードも儘ならないゴンサレスにレフリーは止めに入る!

 

見事に6RにTKO勝ちで、イスラエル・マドリモフがデビュー以来3連勝3KO!ガードを固め、ディフェンシブに廻るノルベルト・ゴンサレスを一方的に攻めたが‘6Rまでかかった‘と、いう内容な試合。パンチ力も無骨ながらテクニックあるが、なんともアメリカではスターになるのは難しそうだが・・・次戦も、4ヶ月後の2019年10月に4戦連続でアメリカでの試合となる。4戦目も、この日のメインイベントを飾るゲンナディ・ゴロフキンのアンダーカードでまたもメキシカンのアレハンドロ・バレラとWBAインターコンチネンタルスーパーウェルター級王座2度目の防衛戦。

前戦から、わずか8日後の試合でTKO敗けとなったノルベルト・ゴンサレスは2ヶ月後の8月にジェスティン・ビッグスに判定敗け~4年5ヶ月開けて、今月(2024年1月)にダスティン・ヘルナンデス・ハリソンに4RでTKO敗けし3連敗。

 

★マドリモフは無敗だが、まだ世界戦のチャンスは掴めていない 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村