観戦記2725 WBCインターナショナルスーパーミドル級シルバー王座決定戦 アリ・アフメドフvs | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

昨日のPrime Time Prezents Boxing.6が大阪エディオンアリーナで開催され、1試合目の辰吉寿以輝選手からユーリ阿久井選手の見事な王座栄冠、那須川選手が初の世界ランカーとの対決、寺地拳四朗選手の最後で魅せた強さと堪能させてもらった。解説もいつもの長谷川穂積さんと村田諒太さんが素晴らしく、他の放送もこうなって欲しいと思わせる配信だった。長谷川さんの熱い想いの解説と、村田選手の冷静な中にも熱が籠った分析に唸る思いだった。2人とも体型も雰囲気も変わらず、昔の引退後のボクサーとは違う‘像‘を見せてくれていて嬉しくなる。

長谷川穂積さんの現役最後の方はダメージの蓄積が心配されたが、最後のウーゴ・ルイス戦で3階級制覇達成 『観戦記1202』 王座のまま引退して本当に良かったと思う。村田諒太さんも、やはりミドル級という怪物階級で最後はゲンナディ・ゴロフキンと魂震える闘いを魅せ 『観戦記2355』 その後も、お金の事だけでいえばリングに立つ事も可能だっただが引退。

その村田さんに勝利後にゲンナディ・ゴロフキンは、2022年9月にサウル・アルバレスの3団体統一スーパーミドル級王座に挑戦も判定敗け。スーパーミドル級のベルトが欲しかった訳ではなく、サウル・アルバレスとの決着をつけたかったからの対戦だっただけにその後は試合をしていない。

そんなゲンナディ・ゴロフキンの跡を継ぐと言われているのがゴロフキンとカザフスタンでIBF&WBOミドル級王者のシャニベク・アリムハヌリ。しかし、ゴロフキンと一緒にトレーニングを重ねゴロフキンのアンダーカードでキャリアを積むカザフスタン期待なのはアリ・アフメドフ!

 

1995年7月にカザフスタンのアルマトイで生まれたアリ・バゴディノビッチ・アフメドフは、アマチュアでは国際大会などに出場も大きなタイトルは無い。2016年5月にカザフスタン北部のアスタナでライトヘビー級にてデビューして、シェルヘイ・クラプシーラに1RでTKO勝ち~さらにカザフスタンで4連勝4KOして、12月にポーランドでウラジミール・カルケビッチに判定勝ち~さらにポーランドで判定勝ちし、2017年6月にアメリカでケント・ホーランドに1RでTKO勝ちしてNABF北米ライトヘビー級ジュニア王座を獲得。

8月にも、カーティス・ヒルJrを4RでKOしてWBCライトヘビー級ユース王座を獲得~9月にも、ジャスティン・トーマスを8RにTKOで降す~12月に、デショーン・ウェブスターに判定勝ちしてNABF北米ジュニア&WBCユース王座の初防衛に成功~王座を返上して、さらに4連勝3KO。

そして、世界ランキングを上げるべくWBCインターナショネル王座決定戦に出場!対戦するのは無敗のマーカス・マクダニエル!

 

アメリカのルイジアナ州ニューオリンズに生まれのマーカス・マクダニエルは、2009年5月にルイジアナ州でデビューしてトミー・マニングに判定勝ち~さらに5連勝1KOして6回戦へ進出~6回戦も4連勝1KOして、2013年10月からは8回戦で5連勝。

 

この大会のメインイベントは、ゲンナディ・ゴロフキンがサウル・アルバレスとの2戦目に敗けた後の再起戦でスティーブ・ロールズを4RにKOする 『観戦記2629』 会場はマジソン・スクエア・ガーデンという大舞台で、アリ・アフメドフは無敗同士の対決を制してネクスト・ゴロフキンになれるか!?

 

2019年6月8日 WBCインターナショナルスーパーミドル級シルバー王座決定戦 アリ・アフメドフvsマーカス・マクダニエル

 

アリ・アフメドフ 14勝10KO無敗 元WBCユースライトヘビー級王者

 

マーカス・マクダニエル 15勝2KO無敗

 

1R、マクダニエルがスピードを生かし、動きまくりながら振ってくる!

 

左右に素早く動くマクダニエルに、アフメドフは強烈なプレスをかける~マクダニエルは足を滑らせスリップダウン

 

さらに、アフメドフがプレスを強める~廻るばかりのマクダニエルを、右ストレートで追い込む!

 

2R、左右にスピードある動きを魅せるマクダニエル~アフメドフが追いかけ、振ってきたところにカウンター!

 

それでもガンガン前に出るアフメドフだが、マクダニエルは距離を取りながら打ち終わりに右!

 

足も動き身体も振るマクダニエルだが、手数少なくアフメドフに狙い打たれる!

 

3R、スピードを生かして、アフメドフの打ち終わりを狙うマクダニエル~しかし、アフメドフの踏み込みが深くなっていき右!

 

必死にクリンチしながら廻るマクダニエルも、アフメドフが豪快なパンチで追い込む!

 

アフメドフが凄まじいラッシュだが、それほどクリーンヒットしていないも後頭部にも入りマクダニエルは崩れる!

 

マクダニエルは、なんとか立ち上がるも棄権の意思を示して試合終了

 

見事にアリ・アフメドフが、3RにTKO勝ちでWBCインターナショナルシルバー王座を獲得!元々はライトヘビー級(79.379kg)で闘っていたアフメドフが、スーパーミドル級(76.204kg)では初の試合となったが迫力&パワーが違う!しかも、スピードでも勝り、無敗のマーカス・マクダニエルが逃げ回るが圧殺。

そしてアリ・アフメドフの次戦は、やはりゴロフキンがセルゲイ・デレフヤンチェンコとIBFミドル級王座決定戦で対戦する4ヶ月後の2019年10月にアンドリュー・ヘルナンデスとWBCインターナショナルスーパーミドル級シルバー王座の初防衛戦。

初黒星となったマーカス・マクダニエルは、その後は試合をしていないので引退してしまったのだろう。

 

★アフメドフはその後もゴロフキンのアンダーカードでは常連も村田戦では流石に無し 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村