観戦記2715 WBCフライ級王座戦 チャーリー・エドワーズvsフリオ・セサール・マルチネス | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD鑑賞》

 

ルールが少ない方が過激で格闘技らしい、という見方があるのは昔から。昔のK―1では、金に困った元王者やロートルにローキックを浴びせて『これがK-1です!』と吠えて、競技として優越を誇る場面が多々あった。しかし、総合格闘技がメジャー化してくると当たり前だが総合格闘家にキックボクサーが餌食になる。現代では技術が確率され、それぞれの格闘技にはいいところかあり、異種格闘技戦という言い方はなくなった。
そんな中で 「KNOCK OUT」 が新ルールの試合形式ができ、グラウンド状態での打撃が有効になる「KNOCK OUT UNLIMITED」ルールが発表になった。オープンフィンガーグローブ着用で、立った状態での打撃にと寝た状態での打撃技が認められるものとなり、投げ技も有効で、相手が寝た状態でのサッカーボールキック、そして寝た状態でのパウンド攻撃が解禁されるスリリングなルール。

グレイシー一族からも尊敬される修斗の創始者佐山サトルさんが、1999年にSAボクシング、アルティメットボクシングと呼ばれた掣圏真陰流。スタンドでのパンチ、キック、投げ、グラウンドでの投げが有効な時代の先を行き過ぎた佐山さんらしい発想。

元WBAライトフライ級王者具志堅用高さんのビデオなどを見ると、腰が落ちた対戦相手を殴る~ダウンをした相手にオマケの1発など闘争心の塊のような試合をしている。

現代のボクシングではストップも早くなり、よりスポーツライクになったボクシングでダウンした相手を殴れば反則となる。しかも、それが王座戦で勝負を分けた1発となれば紛糾する。

 

1995年1月にメキシコのメキシコシティで生まれた‘El Rey‘フリオ・セサール・マルチネス・アギラール(フリオ・セサール・マルチティネス)は、アマチュア戦績は不明だが2015年10月に20歳でデビューもホアキン・クルスに1-2の判定敗け~直ぐに再起して5連勝3KOして、2017年6月に元WBCフライ級王者のエドガル・ソーサに判定勝ち~10月にも1RでKO勝ちし、12月には日本で八重樫東選手のIBFライトフライ級王座に挑戦した 『観戦記1122』 マルティン・テクアペトラに4RでTKO勝ち~さらにハイペースで試合をして5連勝5KOし、2019年3月に無敗のアンドリュー・セルビーとWBCフライ級王座挑戦者決定戦を5RにKO勝利。

指名挑戦者となり、挑む王者はWBCフライ級王者チャーリー・エドワーズ!

 

1993年2月にイギリスのサットンで生まれたチャーリーエドワーズは、弟もボクサーのサニー・エドワーズ。アマチュアでは2011年度ABAライトフライ級王座、2014年度ABAフライ級王座を獲得する~2015年1月に22歳でデビューし、クレイグ・ダービーシャに4RでTKO勝ち~さらに3連勝1KOして、2015年9月にルイ・ノーマンを判定で降しBBBofcイングランドフライ級王座を獲得~11月に、フィル・スミスを6RにTKOで降し初防衛に成功~2016年2月に、ルーク・ウィルトンをフルマークの判定で降す~7月にホセ・アギラールを判定で降し、WBCインターナショナルフライ級シルバー王座獲得~9月に9戦目で、IBFフライ級王者のジョンリエル・カシメロに挑戦も10RにTKO負け 『観戦記1410』

 

11月に再起し、ゲオルギ・ゲオルギエフに3RでTKO勝ち~2017年4月に、イアン・ブッチャーをフルマークの判定で降しBBBofc英国スーパーフライ級王座を獲得~さらに2連勝1KOし、2018年6月にアンソニー・ネルソンを3RにTKOで降しWBAコンチネンタルスーパーフライ級王座を獲得~12月に、WBCフライ級王者のクリストファー・ロサレスに挑戦し判定勝ちで王座獲得 『観戦記2323』

 

2019年3月に、WBC14位のアンヘル・モレノにフルマークの判定勝ちをし初防衛に成功。

地元のO2アリーナで、チャーリー・エドワーズが2度目の防衛戦!指名挑戦者マルチネスは、デビュー戦で判定敗けも、2戦目から14連勝8連続KO中の勢いで敵地に乗り込み初の世界王座挑戦!

 

2019年8月31日 WBCフライ級王座戦 チャーリー・エドワーズvsフリオ・セサール・マルチネス

 

チャーリー・エドワーズ 15勝6KO1敗 2度目の防衛戦

 

フリオ・セサール・マルチネス 14勝11KO1敗 WBC1位

 

1R、お互いにアップライトな構えから左を伸ばす~相打ち気味も、エドワーズはブロックしフルチネスのガードの隙間にパンチを通す

 

手数のエドワーズに、積極的に飛び込んで振るマルチネス

 

2R、ゴングと同時に激しい打ち合いになる~マルチネスが右ストレートから左をカチ上げるが、エドワーズも右アッパーを突き上げる!

 

エワーズが細かく動きながら、マルチネスのパンチをかわして細かく当てる

 

3R、エドワーズが、ジャブを打ちながら廻る~マルチネスは歩くように追いかけ、エドワーズの左フックをかわして左フック!

 

エドワーズ効いたのか下がる~マルチネス追いかけ左右のフック!

 

さらにマルチネスが、ボディー連打からアッパーも連打!

 

エドワーズ効いている~ズルズル下がるエドワーズに、マルチネスが上下に打ちまくる!

 

マルチネスが止まらない!凄まじい連打で下がるエドワーズを逃がさない!

 

ガードをしながら丸くなるエドワーズに、マルチネスはレバーブロー!ついにエドワーズはダウン!

 

崩れたエドワーズに、マルチネスがボディーへ追撃!

 

悶絶するエドワーズに、レフリーは試合を終了させる!

 

フリオ・セサール・マルチネスが、3RにTKO勝ちとなったが・・・ダウン後のボディーに対して場内からは大ブーイング。マルチネスらしいスイッチを繰り返しながら左右のフックを振り回していき、ボディーでダウンを奪ってエドワーズは立ち上がれそうも無かったが・・・・そもそも、レフリーが飛び込んででも追撃を止めなきゃ。
マルチネスにはベルトが巻かれ新WBCフライ級王者となったが、試合後にWBCの立会人がビデオで確認してダウン後の加撃が試合を極めたと無効試合に判定を覆す。
う~ん・・・あのままエドワーズが立てなかった感じだし、立ってもラウンドは残り半分あったので倒されていた可能性は大きい。
モナコで再戦と言われていたが、10月にエドワーズは減量苦で王座を返上してスーパーフライ級に階級を上げる。
そしてフリオ・セサール・マルチネスの次戦は、WBC2位で元王者のクリストファー・ロサレスと12月にアメリカのメキシコに近いアリゾナ州で王座決定戦。

★あれで無効試合なら具志堅用高さんだって何試合も・・・
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